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HSCが楽に生きるために必要な4つのこと
HSCが楽に生きるために
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HSP気質の生きづらさを感じたまま(感じてなければよいのです!)、それをごまかしつつ無理して学校に通い続けるなどすると
精神的疲労が重なり、精神疾患につながる危険がある・・・そしてそうなると大変です・・これは身をもって経験しましたし、
実際HSC気質は不安障害を引き起こしやすい気質であることは、その特性から想像に難くないでしょう・・。
HSCの気質についてはこちら
強迫性障害などの不安障害に陥らないために、
そして、HSC気質で楽に生きるために、
経験から感じた必要であろう4つのことがあります。
必要な4つとはずばり
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絵にするとこんなイメージ
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以下それぞれ解説していきます。
良かったらご覧ください。
知る(理解する)
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まずは、知ることです。
太陽の光や雨による水分がないと、芽が出ません。土も肥沃になりません。
多様な知識は雨であり日光のような存在です。
子ども本人もですが、親がまずきちんとHSCの見えている世界を知らないといけないと思います。
そしてさらに理解していくこと。
「知っている」状態ではなく最終的には「理解している」状態になる必要があります。
知っている、のと理解するというのは厳密には違います。
理解するとは、正しく解釈して自分の思考に活用できる状態です。
理解してる、されているという環境がないと、この先どんな言葉や行動をとっても上っ面になってしまいます。
HSCは本当に細かい相手の感情を読み取ってしまいます。
実際理解できないと考えているのが伝わると、心を閉ざしてしまうかもしれせん。
親の方も、なんでそんなことが無理なの?という考えがあっては、とてもストレスになります。
そうなると先に進めないのです。
ではHSCの見ている世界はどんな世界なのでしょうか?
理解するには想像力が必要です。(この場合は!経験することが無理なので、、、)
どれだけリアルに感じることができるか、にかかっていると思います。
それにはたとえ話が有効だなと思っています。
しっくり来るか、、わかりませんが、
私がわかるかも!となった例をイラストにしてみました。
見えてる世界の違いはこんな感じだそうです。(ふゆ談)
シチュエーション;ファミリーレストラン
ファミリーレストランで一番奥の席に案内されました。
非HSPさんは案内された席に意識が自然と飛んで、あまり周りの情報は気になりません。
考えている内容:「あ、あそこの席かぁ・・」
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HSPさんは案内された席のみならずその通路を挟んだテーブルのあらゆる情報をアンテナが拾ってしまって思うこと・考えることがたくさんあります。
考えている内容:「あ、あそこの席か。両サイドのテーブルの端にコップがあるな(気を付けないと)あ、左側の奥の人足が出てるな(気を付けないと)」「なんか右のテーブルは楽しそうな話だから聞いてもいいかもしれないけど左はちょっと深刻そうだな(聞かないようにしないと)・・・・・・etc・・・」
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全然感じてるものが違うという気持ちで、宇宙人の話を聞くくらいの気持ちで子どもが感じてる感覚を想像(理解)してみて欲しいです。
私は目からうろこでしたし、正直不謹慎ながら面白いとさえ思ってしまいました。
本人は大変だろうとは思いつつ、そこに特殊な能力みたいなものを感じたのも事実です。
受信能力の高いアンテナがマイナスばかりでもないことにも気づけました。
以下、HSPの知る事ができる本です!
※非HSPが見えてる世界も伝えて※
そして非HSPが見えてる世界も伝えてあげてほしいと思います。
HSCにとっても、こちらの世界(非HSP)のことはわからないことが多いのです。
自分のアンテナの感度の良好さを知っておかないと、それこそ自己肯定感が下がってしまいます。
大事なのは伝え方。
これは私の失敗談です。
変わっている、周りと違うことに戸惑っているのだから、
「そんな風に感じるなんて誰もそんなことまで考えてないよ」というのはNG。
私、言ってました
「気にしすぎ。誰もそんなこと考えてる人いないから!」
これ、HSPの方たちはおそらくもれなく、傷付きます。
自分以外のほぼみんながそう感じてるって事実をどかんと突きつけることになるので
、、うちのように絶望させてしまいます・・・
導入としては
あなたは、そう感じるようだけど、そう感じない人もいるんだよ
くらいでいいかと。
具体的な言い方としては
他の人はそうではないではなく「ママ(パパ)は」そう思う、と自分を主語にするといいと思います。
あなたはそう感じるんだね。でもママはこう感じる。
どっちも間違いではないことをまず伝えることを優先して、ママたちはそこまでは感じてないんだよね、というのを伝えるとよいと思います。
これは自己肯定感を育てる方法の一つでもあります。
あなたも間違ってないし、私も間違ってない
知識は光となって、健康な土(自己肯定感)太い幹(自分軸)を育てます。
ここを飛ばしては先に進めません。
休息
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そして空気のごとく絶対的に必要なのが休息です。
まさにないと息が詰まる
学校がストレスフルな場所で、HSCは疲れるのでそれに見合った休息が必要です。
前段階で他の子たちより過酷な状況で戦っていることを理解できたら、休息が必要なことはおのずとわかると思います。
今学校が無理というなら、休ませてあげることが大切です。
これはこれから将来飛躍するために必要な過程だと信じて。
そしてこの休息は、これから先もたびたび必要です。
疲れたら、休むことを厭わないで。
※休息の期間と頻度について※
どこまで休ませるのか、それは本当気になるところかもしれません
HSCには他より長い休息が必要だとおもえば、少し優しくなれるというか笑
そんな感じで大丈夫かと思います。
基本ロングスリーパーが多いと思います。
頑張りすぎてしまうHSCにとって本人も
ここが限界みたいなものを知っておくといいのですが
例えばうちの場合は
ネガティブマインドに落ちる感覚(脳疲労)が始まると、休もう・・・ってなるらしいです。
親も表情でだいたいわかるようにはなってきたかな
休息が必要なライン
そこがはっきりすると、お互いにストレスは軽減されますが、そのあたりは経験が大きいと思います。
トライ&エラーですね。
完全不登校はいわゆる大きな休息期間になるわけです。
今まで休まず我慢していた期間が長く、不登校が突然来たなという場合には、一度不安障害の可能性がないか考えてみて欲しいと思います・・
HSC気質から来るこだわりや不安と不安障害のそれとの区別は、実は難しいところがありますが、
経験上、必ずではないけれど次の質問に思い当たることがあれば、不安障害などの病気かもしれません。
ある行為や思考が原因で日常生活に支障がでているか?
これがあると、強迫性障害などの不安障害の傾向が強いと思っています。
たとえば、外を歩いていて誰かがスマホで動画を撮っているのを見かけたとき
「映ってしまったかもしれない!めちゃくちゃ気を抜いていたからもしかして恥ずかしい変な瞬間だったかもしれない!もしかしてYouTuberで配信されて大変なことになるかもしれない!」
ここまでは想像力豊かなHSCならあるあるの発想だと思います。
それが
「スマホを持っている人みんなが動画を隠れてとっても可能性だってある。じゃあもう外に出るのも怖い」
と外出を避けたがるようになったり、
家の外から中が撮影されないようにカーテンを常に閉めるようになったり・・・
これはもう不安障害の入り口かもしれないので、気を付けてあげて欲しいです
この段階で私はHSC気質のせいだと思いこみ、(明らかに普段しない行動なのになぜか)気が付かず、正しい治療知識もないままで症状を悪化させてしまったので。
その傾向がみられる!どうしたら!と思ったらメンタルクリニックのカウンセリングを受けてもいいですし、良かったらこちらも参考(※後日公開)にしてみて下さい
自己肯定感と自分軸
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知識(理解)と休息。
この2つがあれば苦しいながらも無理してなんとか、学校に通えるかもしれない
でも、無理して、は危険なのです。
学校に通うたびに、徐々に自己肯定感を削られるわけで、、
やはりしっかり自己肯定感 自分軸を育てて行く必要があります。
自己肯定感 自分軸
これは、どちらも違う概念であり、どちらが先に確立するかあいまいなところがあります。
作用しあって強まっていくイメージです。
自己肯定感を上げるためには自分軸をしっかりしないといけないし、自分軸をしっかり持つためには自己を認めていないと難しいのです。
さて、
本題に入っていきます。
自己肯定感を育てろって・・・
でも学校って自己肯定感がそがれていく場所なんでしょ?それじゃあどうすれば・・・・
って話ですよね。
自己肯定感がそがれないように、家庭でケアすること
そしてしっかりした自分軸を育ててあげること
これが、親ができる大事なことだと考えます。
はじめから、それが分かっていたら。。。と今本当に思います。
自分軸がどれほど大事か、実は彼女が教えてくれていました。
小学校の頃、HSCでありながら学校がさほど苦しく感じなかったのは、彼女の自分軸があったからこそでした。
昼休みのみんな遊びの意味がわからないと断固参加せず、クラス問題になったのにそれでもいかなったメンタルの持ち主です、、
主張としては
鬼ごっこやドッジボールはそもそも好きじゃない
それになんで休み時間、とされてる自分の時間を割く必要があるのか、
そもそも参加したこともあったけど、苦手なので行っても邪魔にされるのになんで来ないことにみんな固執するのか
でした。
刺激の多い学校で頑張っているので、休憩時間は本を読んだり想像にふけったり・・・静かに過ごさないと疲れ果てるから本当にいやだったと、当時を振り返って言います。
自己肯定感がそがれるような事態が起こったとしても、自分軸があれば自己肯定感は下がらないのです。
そして自己肯定感が上がれば、しっかりとしたぶれない自分軸も育ちます。
それがふゆは中学校で他人軸にすることを自ら選んでしまい・・・その結果自己肯定感がさがりまくり・・・ついには学校に行けなくなってしまったという経緯があります。
話を戻します。
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以上二点を意識して、HSCに接していくといいと思います。
というかこれしかないし、これはどんな子供にとってもとても大事で必要なことでしかないを思います。
自己肯定感・自分軸についても、まずは知ることから始めてみましょう。
①自己肯定感
自己肯定感とは
勘違いされることが多いと思うのですが、自己肯定感とは、自分はすごい!と自信を持つことではなく
・・・文字のまんま、自分自身を肯定するということ・・・
つまり自分のありのままを受け入れる感覚のことなんです。
褒めてあなたは特別価値のある人間だよ!と自信を持たせることとだけとらえると危険です。
その自信となるものがなくなったら?
あなたがすごい!と言って褒めても誰かが大したことないってけなしたら?・・・
自分が自分である、これが自分でこれでいいと認める、ことです。自分で自分にOKを出す!ありのままを認めてあげる
自己受容といった方がいいかもしれませんね。
自分のままで愛されるということを知ることです。
②自分軸
自分軸とは
周囲の様子や社会の流れをうかがうのではなく、自分自身の内面を大切にして、自分にとって何が大切か、何を目指すのかをしっかりと認識し、それに従って行動することを意味します。
自分の価値観、目標、意志を自分自身を信頼して明確にし、判断・行動できる人のことを、自分軸があると言います。
自己中心性と混同しないことが大切です。
相手があるとき相手のことを考えず我を通すことが自分軸ではありません。
快楽や欲望を満たすことを目的するのも自分軸ではありません。
それは単なるわがまま(自己中心性)です
相手を思いやりながら自分の価値観・目標・意志のために自ら行動できることが自分軸です。
自分の意志を貫くことで誰かに迷惑がかかるのがわかったとき
自分の意思をそれでも曲げないことが大切だと判断し、相手をできるだけ気遣ったうえで(あやまるとか理解してもらうために尽力するとか別の場面でその人のために何かするとか)やりとげようとする→自分軸
自分の意思を曲げたくないので相手のことを邪魔に思ったり怒ったりしてなんとかやりとげようとする→自己中心性
自分軸に対して、他人軸があります。
他人軸とは、自分の行動や意思決定を他人の期待や意見、評価に基づいて行うことを指します。
他人の目や評価を気にして、自分の本来の価値観や信念よりも他人の基準を優先してしまう状態です。
相手に気に入られようと自分を偽ってしまう状態です。
ちなみに、他人のために自分を犠牲にすることが常に他人軸であるわけではありません。
要はその犠牲を厭わないかどうかがポイントです。
本当はやりたくないのにやるほうが相手が喜ぶからやる→他人軸
相手が喜ぶのがうれしいと思えるので負担にはなるがやってあげたいからやる→自分軸
つまりは自分の目標を自分でたて、自分の考え意見をしっかり持ち、その目標に向かって自分の意志で行動できるようになる!
次回は、自己肯定感と自分軸を育てるためにどうしたらいいか、さらに掘り下げていきたいと思います。