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HSC.自己肯定感・自分軸を育てるためにできること

自己肯定感を育むために親ができること

HSC気質で生きやすい自分を目指すためには、
不安障害などにやられないためには、
自己肯定感、自分軸を育てることが大切です。

では具体的に育てるってどんなことをすればいいのか??

私の経験から語っていきたいとおもいます。

「気持ち」に寄り添うこと

気持ちに寄り添う
もうほんとにこれに尽きるなと思うのです。
自己肯定感を育てるには。

“あなたの感じ方は あなただけのもので 誰にも責める権利はない”

(ヤマシタトモコさん作の「違国日記」より)

これを知らせてあげること。

感情を吐露した時には
その感情にスポットを当てて話を常に聞いてあげてほしい
と思います。

これは私の失敗談になりますが

口癖のように
「そんなわけない」を連発していました。

でもこれ
「みんな私のこと嫌いって思ってる」
「私が一番へたくそ」
などのネガティブ発言に応えたものなんですよ。

みんながあなたのことを嫌いなんてそんなわけない
あなたが一番へたくそなんてそんなわけない

という意味でしかないんですが

でも本人は
「みんな私のこと嫌いって思ってる」と考えるなんてそんなわけない
「私が一番へたくそ」と考えてるなんてそんなわけない

って感じちゃう。

「そんなこと考えているあなたが変!よくない!」という印象を受けるのだと。

盲点過ぎました。

寄り添う、否定しないの意味が本当にわかってなかったなとおもうのです。

どうしてもアドバイスの方が大きくなりすぎてしまう

そんなこと考える必要ないよ!こうしたらいいよ!ではなくて

まずはぐっとこらえて

「みんな私のこと嫌いって思ってる」と考えてるんだね
「私が一番へたくそ」と考えてるんだね

だから、悲しんだね
苦しんだね
話してくれてありがとうと

今そのときに感じてることに寄り添うこと

その感情を否定しないこと。

感じていることは悪いことではない

それをしっかり伝えないといけなかったと思います。

そんなの考え過ぎだということを言ってしまい、そんな風に感じることはおかしいと思わせてしまったのはよくないことでした。

簡単に聞こえますが、これ
やっぱり親としては難しいところがあって。

どうしてもそういうふうに考えるのは悲しいことなので考えてほしくないという思いが勝ってしまうのです。

なのでそんなふうに考えないで!ってなってしまう・・・

でもでもそこをぐっとこらえて。

どうしようもない負の感情を抱きしめてあげる

ちなみに、
アドバイスを言ったりそんなこと考え過ぎだということを伝えなくていいと言う事ではありません。

それはそのあとでいい、ということです。

世界を広げてあげる

HSCにとって学校はどうしてもみんなに対して劣等感を抱いてしまう場所になってしまいます。

学校はあなたが鋭いいいアンテナを持っているせいでちょっと大変なところになっているだけ。

だからもうちょっとがんばろう!、、ではちょっと耐えきれる場所ではないと思います。

学校が大変な場所であることはたぶん、、変わらないと思います。

なので、学校だけではない別の居場所をつくってあげるとよいとおもいます。

そぎ取られた自己肯定感をまたまた元の戻せる場所の確保、といったことろでしょうか

好きな習い事でもいいと思います。
得意なことに没頭できる好きな場所。

本が好きなら街の図書館に通うことをすすめてもいいと思います。

うちのこの場合はダンススタジオです。
ダンサー目指してがんばる!スタンスでは到底なく、ただただ自己表現自己解放のために踊る場所。

ここの難しさは、親が良かれと思ってそういう場を作っても逆効果なので(義務になってしまう)本人が居心地良さそうなところを、広げてあげないといけないことですね、、

でも結構な確率でHSPは
自然、本、絵、映像、写真、音楽、ダンス、演劇などが好きだし才能があることが多いのでそのあたりをつついてみると今興味が無くてもはまることが多いと思います。

あとはこれは諸説あるのですが・・HSCはミラーニューロンが発達しているとか。(いないとか)

うちの娘やほかのHSCのお友達を見る限り、これはそうかなと思います。
ようは、マネっこが得意です。
おそらく、細かい筋肉の動きなんかにも気がつくからでしょうね
なので結構YouTubeでみてるだけでも楽器や歌なんかが上達したりします。

耳もいいので、発音から入る語学も得意なイメージがあります。

参考までに。

ここでちょっと失敗談です!

うちの場合、ダンスが得意でした。正直上手で褒められることやセンターポジションに選ばれると言う事もよくありました。

それは確かに自信になったと思います。

ただ、コロナの時期にダンスに行けなくなって学校だけになった時、一気にマイナス思考に。

ダンスのない私には価値がない
って思ってしまったんです。

学校で自己肯定感をそがれても、ダンスに行けばそがれた自己肯定感が元に戻る!
それは確かにそうでした。

でも母である私はきっと
「今度もポジションもいい位置だったんだ!すごいね!」
とか
「ソロパートに選ばれるなんてすごい!」
とほめてたので、ダンスにいって結果が出せれば自己肯定感が元に戻る、になってしまっていたのかなと。

ダンスが上手くても上手くなくても
選ばれても選ばれなくても
ふゆがダンスを好きで頑張っていることに焦点を当てて褒めればよかったと思っています。

「頑張ってたからターン上手くなったね」とか
「一生懸命練習してたから選ばれたんだね」とか

そうすれば自己肯定感を元に戻す、だけでなく育てることができていたのかなと思います。

結果だけを褒めてしまっては、その結果が得られない状況になった時
例えばもっと上手でどうしてもかなわない子が入ってきたとか、
今回のようにコロナでダンスができなくなったとか
そういう時に自己肯定感が一気に下がってしまうのだなと感じました。

次に示す、「頑張った自分を認める」ことができてなかったんですね、、

今は発表会や大会があるダンスチームではなく、チケット制のダンス教室に好きな時に自分を癒すために行っています。
昔よりヘタになったかもしれないけれど、楽しそうです。

ごめんねではなくありがとうを言う習慣を

ごめんねというと自分が悪かったかなと思ってしまう。

でもよくよく考えると、

何かしてもらった時、英語ではSORRYではなくTHANK YOUですからね

それをありがとうに変えてみて欲しいと思います。

褒める時も
すごいねっていうと、
自己肯定感が下がっている状態では、わたしはそんなにすごくないのにってなってしまうんですよね

すごいすごい!というと

気を使わせて申し訳ないなとか、勘違いしてるとか
結果出さないといけないからもっと頑張らないきゃという視点になりがちなので

がいいかなと。


もちろん親のために頑張ってるわけではないのでありがとう、は違和感あるなという子もいるかもしれませんが・・・

うちの場合は「つらいのに頑張ってくれてありがとう!」が一番うれしそうな顔をしますし、本人もその言葉が嬉しいと言っています。

その辺は個性ですね

要は頑張った自分を認められた気持ちになることが大事なのです。

自分軸を育むために親ができること

次は自分に軸についてです。自分軸とは何ぞや?と思った方はこちらをどうぞ!

あなたはどうしたいのかきいてあげること

HSCは周りの感情も細かく敏感に受け取るので、自分の感情との境目が曖昧になることがあります。

でももちろん自分がないわけではありません。

相手の感情を読み取るあまり、他人の意図を組み過ぎてしまい。。。

たとえば自分はピザが食べたいけど、みんなパスタが食べたいと言ったら、

自分だけがピザにすると誰かに迷惑がかかるのではと考えてしまったり・・
逆にみんなもピザにすると言ったら自分がパスタにすれば交換したりできるからそっちの方が相手が喜ぶかなと考えたり

自分がどうしたいかよりまず相手がどう思うかを考える癖があります。

細かいことですが、他人との感情の境界線を引く訓練をするためにも自分の感情に焦点を当てられるように、機会があるごとにどうしたいかきいてあげるとよいと思います。

結果、自分はピザが食べたいと思っているけど、相手が喜ぶならパスタにしてもいい、ということになってもOK

要は、自分が考えて(いったん自分の思いに焦点を当ててから)選択したという流れを作ってあげると言う事がポイントです。

自分の意見や思いを考えさせる、発言させる機会を設けることを意識すると、いいでしょう。

はじめは「どっちでも大丈夫」「わからない」と言う事が多いと思います。

それでも大丈夫。
とりあえず、ん?自分はどうなんだろう??と考えてくれたらいいんだと思います。

他人と違うということを恐れないように伝える

そもそも、感じ方には、個性があることを常に教えてあげてください。

みんなが美味しいと思うりんごを、嫌いな子、いなかったのか

みんなが好きな色を嫌いという子いなかったか

絶対いたはずですよね

他人と違っても、それは良くないことではないのだと、たくさん教えてあげてください。

これも失敗談になりますが、
変わってるほうがいいんだよ!
って言ってました、わたし。
普通なんてつまらないから、と。

それはそれで悪いことではないと思いますが、
そもそも自分が「みんなと違って変」だと思って悩んでるのに、
それがいい!と言われてもあんまり腑に落ちないんですよね

ではなくて、たぶん

みんなそれぞれ変なんだよ
だから変でいいんだよ

りんごかの好き嫌いの視点からしたら、あなたは普通だし。
それをいうならちょっと誤解を恐れずに言うと、
ハーフちゃんは日本社会ではある意味「変」でしょう。目の色や髪の色がちがうのだもの。
でも別に悪くないよね

みたいなほうが響くかなと思います。

変で良いこと。

そしてさらには

他の子よりちょっと違う感覚を持っているかもしれないけれど、だからこそ、気が付く幸せがあるということ

感じ方は人それぞれ。誰も間違っていない

そして、他の誰に評価されるべきではない、自分という存在にきづけたらいいですね。

自己肯定感を育むため本人ができること

では、本人が意識するといいことってなんでしょう??

ふゆが実践して効果あったなと思うものを紹介しますね。
まずは自己肯定感について。

ごめんねではなくありがとうを言う習慣を

すぐごめんねといってしまうのがHSC。

本人も、ごめんねをありがとうに変えてみて欲しいと思います。

言葉は自分の耳にも届きます。
自分の声で自分の耳に聞こえてきたごめんね、は
ちょっと悪いことしちゃったんだな、って感覚
が襲います。

でもありがとう、は
感謝を伝えたな、とネガティブ思考が入りこまないのです。

自分が嫌いな自分を許すこと

HSCは、学校という刺激の多い危険な場所で、自分に劣等感を感じていることが多いです。

そして、そんな自分がダメだ、嫌いだと感じています。
それからこれではだめだから、何とかしようと考えるのです。

それを、一旦やめましょう。

これだから仕方ない、とあきらめること

たしかに気質を理由にできないことを周りにさらけ出し、理解しろと言うのは違うと思います

しかし、言わなきゃいいんです。
思うのは自由です。

今まで自己肯定感が低いから問題だと言ってきたのですが、
そうした自己肯定感が低い自分をまず許してあげて下さい。

HSCの気質であんなストレスフルな場所、そりゃ自己肯定感も下がるわ、
自分を0点だと思いたくなるわ

というふうに、
今できない自分は仕方ないよ、って言ってあげてください。

自分が嫌いという人もいると思います

自分が自分を好きでなくてどうする!というのも真実でしょう
私もそれはめちゃくちゃ言ってたなぁ、、、
自分をまず好きになることだよ!
って。

でも嫌いな人を一瞬で好きなれたら苦労しないんですよね

自分が嫌いな自分も今は「仕方ないよね」と許してあげる

そうした行為は、土を耕している状態です

自己肯定感という土地の上に自分軸という幹を持った立派な木を育てるために。

そして、そこから、今自分ができることから始めればいいんです。

たくさんの、できた、を育てていきましょう。

結果でなく行動を目標に設定すること

3つ目はちょっとメンタル内部の価値観の話だったので、ちょっと難しいかもしれませんが、
今度のはまたちょっと簡単にできるのでやってみてほしいことです。

HSCは大きな目標を立てがちです。
でも意識して、小さめの目標を立ててみてほしいです。

たとえば
ふゆは「人を幸せにできる人間になる」だとか
「20歳で幸せだと言える人生を歩む」だとか
昔は言ってました

多分いろんな事考えすぎて結果大きな、しかも漠然としたものになってるんじゃないかと。

全然悪くないし、素晴らしい目標だと思うのですが
ただ、これって成果がでるまでわかりずらいし、そもそも叶えられたと感じるかどうか微妙なものです。

そうなると、心の栄養となる成功体験を積むことができません

もっと成果が分かりやすい目標を立ててみましょう。

そして、重要なポイントとなるのが結果が他人に左右されることを目標にしないことです。

たとえば今度のテストで学年一位をとる!と言う事を目標にしたとします

でもこれは自分がどんなに努力しても相手がいることなので、叶わない可能性があります。

それよりも、今回のテストはテスト範囲のすべてわかる状態にして臨む、とか
毎日しっかり3時間は集中して勉強するなど。

これらは自分の行動次第で達成できるものです。

成功体験が、自信を生みます

成功体験を多く積むためにも、他人に左右されるようなことを目標にするのはあまりお勧めできないのです。

そして、こうした目標を立てることは、結果より、自分の頑張りに焦点を当てることになります。

結果より、内容に価値をかんじること。

自己肯定感を育む大事なポイントでもあります。
(上で紹介したダンスの例を読んでね!)

自分軸を育むためにに本人ができること

次は自分軸についてです。

自分を俯瞰する

HSPは感情が強いので、
自分の感情のみならず、他人の感情にも飲まれてしまう
ことが多々あります。

また、常に他人軸になっていると相手の気持ちがばかり読んで実際自分がどう考えているか聞いてもわからないと言う事もあるあるです。

自分を知らないと、軸にはなりませんから、まずは自分の本音と向き合うことが第一です。

その方法としては以下のようなものがあります。

①セルフカンヴァセーション(自分との会話)
いわゆる独り言。頭の中の独り言です。

自分の感情か他人の感情かわからないときには

「あなたは今何を感じてる?それはあなたの感情?」と自分で自分に問える癖をつけられたら、、

これはアスリートがやっているメンタルケアの一つでもあります。

あえて自分のことを「あなた」とよび、自分と会話することで、神経が落ち着き、自分自身がよく見えるのです。

お化け屋敷で自分もめちゃくちゃ怖いけど、自分よりガチで怖がってる友人をみたら、、すんってなって経験、ありませんか?

そういう感じです笑

HSCにとって、他人の感情に飲まれるのがおそらく一番のストレスです。

自分の感情との境界線があやふやなのが一番つらい

第三者目線で「それはあなた(自分)のこと?」「先生はやってい欲しいと思っているみたい。でもあなた(自分)はそれはしたい?」

境界線をはっきりさせるということもあるし、自分で考えた!判断したというのはHSCだけじゃなく子どもの自信につながっていくものです。

②日記に本音を書く
こちらは常に他人軸で生活してしまっている場合にとても有効です。

言うより視覚化できる書くがおすすめ。

誰にも見られない場所に見られても大丈夫なように殴り書きでもいいので、あの時こう思ったこう感じたと言う事を吐き出していきましょう。

あ、そうだったんだと自分で気が付くことも多いと思います。

ふゆもノートに殴り書いてます。

だいたいは日記というよりネガティブなことがあったら、に限ってますかね、、、あ、決意したいときにも書いてるような感じかな??

ちなみに私が読むことはありません!
(たまに決意表明みたいなものは見せてくれます)

誰から見ても100%正しい人も間違ってる人もいないと考える

誰から見ても100%正しい人も間違ってる人もいないんです。

だから時には犠牲になる思いもあるので自分の価値観に自信を持つ!

これ、実はわかっているつもりでも見逃しがちな視点ですよね。

ある人(SKY-HIですね、、)がテレビで言ってて衝撃を受けました。

自分も間違ってないし相手も間違ってない

SEKAI NO OWARIの楽曲、「Dragon Night」ですよね

人はそれぞれ「正義」があって、争い合うのは仕方ないのかも知れない
だけど僕の嫌いな「彼」も彼なりの理由があるとおもうんだ
・・・・・
人はそれぞれ「正義」があって、争い合うのは仕方ないのかも知れない
だけど僕の「正義」がきっと彼を傷付けていたんだね

「Dragon Night」 SEKAI NO OWARI

なにか自分を通すとき、罪悪感を感じても

誰から見ても100%正しい人も間違ってる人もいない
人はそれぞれ「正義」があるのだ


と考えてくよくよしないこと。

過去や未来より今、今の自分を考える

HSCに限らないことですが、
終わったことにくよくよしても仕方ない!の精神
わからない未来を考えても仕方ない!の精神

HSCって、結構いろんなことをリアルに覚えてたりするので、過去って結構重たいのです。
また、壮大な未来を考えて不安がっていることも本当にあるあるです。

そうなると、自分を見失ってしまう。
今自分がどうしたいかがあやふやになってしまいます。

他人軸というより過去軸、未来軸にとらわれているのですね
そうではなく現在軸にしたほうが自分が見えます

常に今は新しい自分。
あのとき何ができたかでなく、この先のためにどうしなきゃいけないかより

今何ができるのか。今この瞬間にスポットライトを当てて考える癖をつけてみましょう。

過去から、今そして未来はつながっています。

確かにそうです。

だからおかしなことした時は絶望し引きずるし、変なことしたらよくない未来になっていくと思うのでしょう。

でもね過去、現在、未来
これはつながってはいるけれど、線でつながっているのではないのです。

点でつながっているんだよ

この線が
切れたら終わりだと思っているのだけれど
その線はよーく見たら細かい点なので、一個まちがって落ちても、誰も気が付かないし、切れることなく未来へつながってるんですよ

そう考えると、切れそうな箇所(切れないしね)を心配しているより、
今この瞬間の点一つ一つを素晴らしいものにすると考えた方が、とても素敵な線になるとおもいませんか?

この話、誰から聞いたのか、娘が私にしてくれて、なるほど!って思ったんですよね。
そう考えると楽になったと教えてくれました。

これは本当に大切すぎる視点です。

最後に

HSCはとても感受性や想像力が豊かです。

感じる力がとても強いうえ思考もとても深く、表現力にも優れています。

人の感情にも敏感なので、気遣いができて優しいです。

記憶力がいいことも多いです。

感度良いアンテナのおかげで長所はたくさんあります。

自分の特性を認め、気を付けること(自分を責めない)に気を付け、疲れたら休むことを厭わず、自分の気持ちを大切に生きるようにすれば、

だれよりも幸せに生きられるポテンシャルを持っているのです。

だからいまつらくても大丈夫。

どうかいま生きづらさを感じている人たちが少しでも楽に生きられるように。
この記事が必要としている誰かの人生のヒントになればうれしいです。

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