おファブル昆虫記
ザ・ファブルの2を見ています。つまり漫画ではなく映画の方である。
前に1を観た時に言ったかどうか忘れましたがぼくは漫画のファブルを現行の連載漫画の中で一番好きなので、どうあがいてもそれ以上のものに映画がなるわけないと思っていました。
でも今2を観ている。くそ偉そうなことを言えば、期待値を思いっきり下げておいたせいで(ごえんなさい;;)まったくの別種として漫画と映画を切り分けられたのかも知れない。そしてその切り分けができた理由とは監督の才覚に依るものでしょう。
これも以前書きましたが、ファブルはほとんどエロ本であるヤンマガに載っていて読者層から女を一層しています。機会損失甚だしい。ただファブルに限っては(三田紀房とかしげの秀一とかマイホームヒーローとかもそうかも知れませんが)誰でも読めそうなぐらい楽しいと思っていた……が今ファブル2を見るにあたりそういや濡れ場がえげつねえわと思い出した。1でも流石にレイプ(未遂)シーンと前戯シーンはカットされていた。2の濡れ場としては佐羽ひなこのそれがあった。
ただ、映画では――――――これも前回書いたかも知れませんが、佐藤浩市という核弾頭の貴重なヤンデレシーンみたいのが見れ、これはお姉様方にドンピシャだろうと思うんですが、2では出てくる場所がないだろうなと思っていたら回想シーンで出てきた。これが続きを造るための使命といいますか、いかに説明にならずに視聴者に説明するかみたいな重みなのでしょう。
まだ全部見終わってないので先に佐藤浩市が出てくるかも知れませんが仮にもう出てこなかったとしてもこの佐羽ひなこは多分アイドルかなんかの人が担当していて、その相手(相手といいますかいやいや性交を強いられる相手)が堤真一であり、これもまた多くのお姉様方にとっては核弾頭でしょう。
この堤真一は2の中核といいますか諸悪の根源な役なんですが、漫画だとくそ小物に見えます。横にいる金魚の糞である井崎がもっと小物――――――といいますかイキリなりきりサイコかす野郎に見えるため、相対的にそうでもないのかも知れないが、とにかく堤真一が演じてしまうと普通にガチ目のラスボスっぽく見える。前回の向井理と同じですね。
そんな堤真一とアイドルを性交させるわけにもいかず、視聴者には「ああ~日常的に性交させられているんだな」という確信的な予兆を観させてファブルと妹のシーンに移行する(後記:後で堤が自白していた)んですが、ひなこが飼っている金魚の水槽のポンプから水音がする。そして妹が作っているカレーの沸き立つ水音に変わっていく。ファブルが帰ってくる。性から金魚、金魚から食い物です。なんて対比だよと思った。
別に性交の話ばかりしたいわけじゃない。
岡田准一のスタントぎりぎりつけないやり方も単純にすごいと思っていて、そういうことも書きたかったのでまた観終わった時にお会いしてやってください。
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