56億7千万年~宗教的暗号解明!
家庭連合(旧統一教会)幹部:甘露密柑(竹内清治)先生が語る、弥勒菩薩の真実。怒り狂う弥勒信仰僧侶、憤る自称弥勒菩薩を静かに教えさとし、完全沈黙・完全論破されたという甘露密柑先生が語る宗教的暗号の秘密とは……
視聴後の感想:弥勒像の指のサインは景教徒がよく使ったシンボル。 中国の景教徒はキリスト(メシヤ)とミロクを同一視していた。 ミロクというのは、仏教における未来の救い主・来たるべきメシヤであり、キリスト教においては来たるべきメシアが、ミロクである。
視聴後の感想:秦河勝は原始キリスト教徒(景教)でありながら、仏教の弥勒というのはキリストと同一人物であることを理解していたからこそ、弥勒菩薩を崇拝した。 したがって、キリストの崇拝・礼拝のために広隆寺を造ったと考えるのが極めて自然な流れ。
秦家の先祖たちの信仰について、風のうわさで「彼らは古代基督教の痕跡を持ち、ユダヤの影響が強く感じられる」と囁かれている。しかし、これは一般的に受け入れられている事実ではなく、ある研究者たちの興味深い仮説の範疇を超えない。かつて、秦河勝によって建てられた広隆寺は、不運な事情で火の手に包まれ、現在の太秦へとその場を移して再建された。
そのオリジナルの広隆寺がかつてどこに存在していたのかは、時間を越えた謎として私たちの前に立ちはだかっている。そして、大田錦城は彼の著作の中で、「広隆寺は中国の長安にある景教寺院、大秦寺を参考にして作られたのではないか」との考えを述べている。彼がそう感じた背景には、仏教とは一線を画する、キリスト教の強い影響を受けた建築のスタイルや装飾が見受けられたからだろう。
動画を拝聴した率直な感想
弥勒菩薩(マイトレーヤ)信仰が仏教の根本信仰ではないので、特定の弥勒信仰者以外からは相手にされないでしょうけれど、個人的には激しい口論、いや法論(宗論)を観戦してみたいと思いました。
『イエスがメシアとしての使命を果たさなかったゆえ彼は十字架の道を歩まなければならなかったのである、イエスの十字架は失敗の象徴である』
なんてことをキリスト教信者は受け入れるわけがないし、
『弥勒菩薩とは来るべき再臨主文鮮明先生のことなのである』
なんていえば、熱心な弥勒信仰者にとっては腹立たしいことでしょう。
原理講論には書いていないけれども、"甘露密柑先生個人的解釈"・御教えにより、統一教会信者が『弥勒菩薩 = メシア = 文鮮明師』説を信仰している仮定としましょう。
イエス様を神と信じるのも、文鮮明師をメシアと信じるのも、自由です。
信仰のない者が常識的直感にそぐわないからといって、信仰そのもを否定することは許されません。
ただし、信じる対象が間違いだったり邪悪なもの(悪習・迷信・悪魔信仰の類)はその限りではありません。その人自身、また周りを不幸にすることはあっても幸福にすることはありえないからです。
弥勒信仰も文鮮明師信仰も、数ある信仰のひとつなのですから、一般のひとに無理して明かす必要はないでしょうし、押し付ける必要もありません。尋ねられてはじめて、自分はアボジ信仰(文鮮明師信仰)だと明かせばいいのです。文鮮明先生は再臨のメシアであり下生の弥勒菩薩である!と過剰なまでに吹聴する必要はないのです。
ところで、【弥勒菩薩(マイトレーヤ)=メシア説】は、元はミトラ教(イスラムの秘教集団)からきており、やがてブラヴァツキー(通称ブラヴァツキー夫人/ブラバッキー夫人)の近代神智学(神智学協会)に合流していきます。現在も、マイトレーヤをメシアとして信仰する "秘密結社" がたくさん存在します。もちろん、正統的仏教徒が弥勒をメシア(キリスト)と同一視することはありません。
マイトレーヤーは転生を繰り返しているので、マイトレーヤの前はメルキゼデク、メルキゼデクの前はセムというふうに、とにかくややこしいのです。
セム→転生→メルキゼデク→転生→マイトレーヤ(弥勒)
『弥勒菩薩=メシアキリスト』は神智学の専売特許です。
セム→転生→メルキゼデク→転生→マイトレーヤ(弥勒)/ハイアラーキー(白色同胞団)の親分がマイトレーヤになります。
文鮮明先生とマイトレーヤは関連性がありません。
弘法大師空海について
動画の中で甘露密柑先生がさかんに空海弘法大師のことを語っておられました。
空海・最澄及び鎌倉仏教の開祖(法然・親鸞・一遍・日蓮・栄西・道元)は、マイトレーヤと関係があるものの、キリスト・メシア、つまりイエス様とか文鮮明師とか、いっしょくたにするのは間違いです。
マイトレーヤは、ハイアラーキー(白色同胞団:グレート・ホワイト・ブラザーフッド)のトップ。マイトレーヤは個人名であり、キリスト・メシアは役職名のようなもの。つまり、メシアのマイトレーヤとは『マイトレーヤ社長』みたいなものです。
空海と景教
熱心に稲荷信仰を広めたという、弘法大師空海が開いた真言密教の総本山、高野山の奥之院に『大秦景教流行中国碑(’だいしんけいきょうりゅうこうちゅうごくひ)』という石碑があります。
この石碑は、中国西安にある碑林博物館所蔵のものを、イギリスの宗教学者エリザベス・アンナ・ゴルドン(Gordon, Elizabeth A.)夫人が忠実に再現して、模造碑として明治44年(1911年)に建立したものです。
結論:弥勒菩薩と文鮮明師の関連性は全くない
統一原理によれば文鮮明師は、イエスの生まれかわりではなく、ほんらいのイエス様の使命(子沢山の家庭を持ち天宙の王となる)を受け継ぐ者であると主張しているわけです。
弥勒仏(マイトレーヤ)は何度も転生しています。輪廻転生を否定する統一教会が、弥勒菩薩を文鮮明師と結びつけるのは教義に反しています。
したがって、文鮮明氏とマイトレーヤとの関連性は全くありません。
『マイトレーヤー(弥勒菩薩)=メシア』説についてはベンジャミン・クレームさんが詳しく解説されています。大変興味深く面白いです。
2010年 ベンジャミン・クレーム来日講演会 [質疑応答]
竹内清治先生プロフィール
竹内清治(たけうちせいじ):1947年生まれ。愛媛県八幡浜市出身。九州大学に在学中、仏教に縁し、出家修道を志す。求法中に回心を体験し、その後は世界平和の統一運動に加入し、キリスト教、仏教諸派、儒教等の東西宗教の研究を重ね、講義、講演、執筆活動を日本国内だけでなく、韓国、台湾でも展開している。新東洋文化研究所所長。
著書:慈愛の先祖供養―宗教宗派を超えた最高の先祖供養
【目次】
第1部
先祖の供養とは?
先祖を大切にしてきた日本人
日本人と供養の心
仏教の伝来と先祖供養
先祖の救いを切望する日本人基督教信徒
葬送に対する価値観の変化
宗教心を失いかけてきた日本人の危機
人は霊界で永遠に生きる
来世(霊界)は実在するか
諸宗教で説く死後の世界
人間の霊魂と永遠の世界
輪廻転生の説に対する見解
正しい先祖の供養
親、先祖に報恩感謝の心を持つ
供養の根本的な意義
供養は真心を尽くすことが大事
血統の因縁と家系の法則
第2部:
最高の先祖供養
最高の先祖供養とは
待ち望んできた弥勒慈尊
弥勒降臨の時代と場所
弥勒慈尊を仰ぐ最高の先祖供養
弥勒慈尊は親の徳で平和の世界を開く
真の愛と家庭祭祀の法
神の天地創造と人間始祖の罪
人類の救済とメシヤの再臨家庭祭祀の法
オウム教義の批判と克服:光言社 (1997/5/1)