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大人星人を探し出せ!
子供の国。
「大変だ!
また大人星人が、
紛れ込んだらしい!」
「何だって!
また、あの大人星人が!」
「僕たちの宝。
アンチエイジングの秘密を、
盗み出そうとしてるんだ!」
「懲りないよね。
前回の侵入失敗の時、
二度と来ないようにと、
こども最大刑罰のひとつ、
デコピンをくらわせたというのに」
「あれをやられて、
また来るとは大人星人…侮れないね」
「どうするの?
また大会議室に、みんなを集める?」
「いや。
今日は普段通りでいい」
「大丈夫?
もしかして大人星人が、
誰に化けてるか目星がついてるの?」
「いいや。
でもこれで炙り出せると思う。
今日の1時間目は国語だったよね」
「ええ」
「じゃあ、この僕の作ったこれで、
全クラス、授業を進めてほしいんだ」
「わかったわ」
教室。
「はい、じゃあ国語の授業始めます。
今日は教科書には載ってませんが、
大事な漢字を書きますので、
みなさん覚えて下さい」
「は~い」 「は~い」 「は~い」
「は~い」 「は~い」 「は~い」
「じゃあ、まずこれ。
もしかして…読める人いるかな?」
【小宇宙】
「はい!
こうちゅう」
「おしいなあ!
他には?」
「はい!
しょううちゅう!」
「それも正解!
他には?」
「はい!
コスモ!」
「こすも?」 「こすも?」
「こすも?」 「こすも?」
「じゃあ、これ分かる人!」
【聖闘士】
「は~い!
それは、せいんと…ですよね?」
「じゃあ次、これ!」
【闘将!!拉麺男】
「はいはいはい!
こんなの簡単!
たたかえラーメンマンだよ!!」
「いまの三人は、大人星人だ!
みんな確保だ!!」
「わー!」「わー!」「わー!」
「わー!」「わー!」「わー!」
「待って!!
待ってよ、先生!
誤解だよ~。
僕たち、たまたま歴史の教科書で、
その読み方を知ってただけなんだ」
「ほんとうに?」
「ほんとだよ」 「先生信じて」
「ウソじゃないよ」
「じゃあ、これは何て読む?」
【超電磁砲】
「???」
「……ちょ…?」
「ちょう…でんじ…ほう?」
「みんな正解は?
せ~の!!」
「レールガン!」 「レールガン!」
「レールガン!」 「レールガン!」
「よ~し!!
みんなで、やっておしまい!!」
「し、しまった!」
「バレたか~!」
「お~のれ~!」
このお話はフィクションです。
実在の人物・団体・商品とは一切関係ありません。
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