日本高齢者難民問題②
御年80歳の未来さんと光里さん。
今日も井戸端会議で盛り上がる。
近くて遠い…未来のお話。
【前回のお話】
自宅にネット環境がない人。
家に居辛い人達が、
コンビニにたむろする社会現象が話題に。
光里「コンビニが戦いの最前線ってなぁに?」
未来「長居をしようとする難民さん達と、
立ち退かせようとするコンビニの戦いよ」
「みんなコンビニで楽しい時間を、
過ごしてるんじゃないのぉ?」
「本人達はそうでしょ。
でも駐車場を占拠されてるコンビニは、
黙ってないわよ」
「……」
「だって他のお客さんが来ても、
満車で停められないでしょ?」
「ん゛ん゛」
「注意した店員とのトラブルも多いらしいし…
注意される前に別のコンビニに移動する、
GGって呼ばれてる人達も増えてきたって」
「GGってなぁに?」
「ジプシー爺でGGだって」
「私はGBかぁ……」
「でもね、悪いことばかりでもないのよ。
この現象に便乗して、
商売する人もいるのよ」
「便乗商法ぉ?」
「便乗商法と言うかサービスの変化ね。
コンビニ駐車場を有料にしたり、
逆に長居してもらうようにと、
隣に銭湯を併設することもあれば、
高齢者フィットネスや、
麻雀店なんかもあるみたいよ」
「へぇ~」
「地方だとコンビニを中心に、
店ができるようになって、
ちょっとした商店街ができてるって」
「知らない間に…そんなことに」
「郊外型ショッピングモールも、
難民さん問題に目をつけて、
テナントの3割を高齢者向けにして
取り込みに成功したところも」
「なんだかんだで…楽しそう」
「光里さんも友達と一緒に、
一度行ってきてみたら?」
「そうするぅ!」
つづく。
お疲れ様でした。