初夢の国
女性二人。
「アハハハ!
超たのし~い!!」
「キャハハハ!
あれ、最高だったね~!!」
「やっぱり、夢の国サイコ~!!」
「やっと、来れたね~!!
予定合ってよかった~!」
「ほんと、やっとだよね~!
お天気も良くて、超ラッキ~!
あっ!
次、あれ行こ~!!」
「私も、あれ乗りた~い!!
ねえねえ、あれ、
3回は乗りたいんだけど~!!」
ワァーーーーー!!
キャーーーーー!!
ワァーーーーー!!
キャーーーーー!!
ワァーーーーー!!
キャーーーーー!!
「久々、この感じ~!!
やっぱり夢の国って、
定期的に来ないとダメだよね~!」
………。
「あれ?
メイちゃん?
メイちゃん、どこ?!」
「お~~い!」
「ああっ!
メイちゃ~ん!
どこ行ってたの?!
急にいなくなるから、
ビックリした~!」
「ちょっと、小腹がすいちゃって~!」
「ポップコーン買ってきたの?!」
「そう!!
夢の国といえばこれよね!!」
「3つも!?」
「ちがうよ!!
5つだよ!!」
「うしろに2つ!!」
「だって味も違うし、
入れ物も違うでしょ?!
となると…
全部買っちゃうよね~!!」
「いやでも…5つって…」
「これ2人で食べようと思って、
買ってきたんだよ!
シェアしよ~!!」
「え?!
いいの!?」
「もちろ~ん!!」
「ありがとう~!!
この入れ物、超カワイイんだけど~!!」
「好きなのあげる~!!」
「そんなのわるいよ~。
メイちゃん、好きなの選んで」
「そう?
じゃあ、これ」
「じゃあ、私は…これいい?」
「いいよ!
もう1個選んで~!」
「そんな2つも…いいの?」
「いいよ!」
「じゃあね…私はこれで!」
「どれもカワイイよね!」
「うん、スゴくカワイイ!
大事にするね!」
「うん!
よし、食べよう!」
「うん!
でも、さすがに5つ…
食べれるかな…」
「大丈夫だよ!!」
「そうだよね!
よし!
食べる!
いっただきま~す!!」
パクパクパクパク
パクパクパクパク
「ソルティーキャラメル~
美味し~い!!」
パクパクパクパク
パクパクパクパク
「ストロベリ~ミルフィ~ユ~
う~ま~!」
パクパクパクパク
パクパクパクパク
「はあ~~
もう~おなかい~っぱい!!」
「ああ~~
もう~幸せハッピ~!!」
「同じこと2回言ってるよ~!」
「それぐらい幸せってこと~!」
「だよね~!」
「幸せな時間ってさ~
何でこんなに一瞬なんだろうね~!」
「ほ~んと、不思議だよね~!
まるで…夢みたい~」
「夢なら…醒めないでほしいよね~」
「そ……う………だよ…………
………ね……………え………」
………
………
………
自室のベッド。
ガバッ!
「あれ~?!
私…いつの間に?
あれあれ…
さっきまで夢の国にいたよね?
メイちゃんと一緒に…
うそっ!
まさか…夢?!
そんな~!
あんなリアルな夢ってある?!
んん?!
ちょっと……待って……
ちょっと……
く…苦しいん…だけど……」
女性はうつむき…
………
自分の…
………
お腹に触れる。
「これって…
………
………
………
夢だけど…
夢じゃなかった!?」