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節分が近くなるたびに思い出す『おにたのぼうし』という絵本
こんばんは、古河なつみです。
一月も明日で終わりですね。司書の仕事を辞めてからもう一ヶ月が経ったんだ、と思うとなんだか不思議な気持ちです。
司書の仕事から離れてしまった自分を励ます意味でもこのnoteを始めたので、本好きな方からスキやフォローをいただけて大変感謝しております。
さて、二月の始めには「節分」という行事がありますね。
私がこどもの頃に教科書で読んだ節分のお話で、今でも忘れられない絵本があります。
![](https://assets.st-note.com/img/1675073191910-zyWzDLTMcv.jpg)
『おにたのぼうし』
あまんきみこ・文/いわさきちひろ・絵/ポプラ社
授業で読んだ時に、かなしくて、かなしくて、ずっと泣いていたのを覚えています。あんまりにも泣きすぎて、先生に心配されてしまって、連絡帳で母にまで伝わってしまい「今年の節分は福豆を食べるだけにしようか」と言ってもらってから、我が家では豆まきをしなくなりました。
この『おにたのぼうし』の物語は心優しいちいさな鬼の「おにた」が主人公です。彼は物置小屋に住んでいたのですが、そこに節分の豆がまかれてしまって追い出され、新しく住む場所を探して町を歩いていきます。そこで女の子と病気のお母さんが暮らしている家を見つけ、忍び込みます。女の子の家がとても貧しいことを知ったおにたは食べ物を渡してあげるのですが……といった内容です。
特に印象深いのはおにたの「おにだって、いろいろあるのに。」という台詞です。これほど端的に「差別」についてこどもに教えられる絵本はないだろうな、と大人になって思いました。
大泣きしたこども時代から随分と時が経ちましたが、今でも節分の「おにはそと」の声を聞く度に「おにたくん、うちは豆をまいてないから入れるよ」と心の中で呟いてしまいます。
皆さんは、忘れようと思っても忘れられない物語はありますか?
もし良かったらコメント欄で教えてください。
ここまで読んでくださってありがとうございます!
それでは、またの夜に。
古河なつみ
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