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『もう、挑戦から逃げない』不登校からAI教育者への軌跡
はじめまして。舟橋遼亮(ふなばし りょうすけ)と申します。
初めてのnoteを書くにあたり、私の過去の経験と今の想いを皆さんと共有したいと思います。
今、あなたは人生の岐路に立たされているかもしれません。 または、今の自分に満足できず、何かを変えたいと模索しているかもしれません。
私もかつて、全てを諦めかけたこともありました。 しかし今、私は次世代のAI教育を創る挑戦者として、新たな扉を開こうとしています。
この記事では、不登校という挫折から、どのように立ち上がり、現在の自分を形作ってきたのか。その軌跡をお伝えしたいと思います。
第1章:深い闇の中で
2005年2月14日、愛知県名古屋市で生まれた私は小学三年生から中学受験のための塾通いが始まりました。週7日の勉強漬けの毎日。速読教室にも通い、少しでも良い点数を取るために自分を追い込む日々が続きました。
学年が上がるにつれ、競争は激化の一途を辿ります。
テストの成績順で席が決まり、クラス替えが行われる。
親しい友人と別れ、自分の成績次第で人生が左右される——。
その重圧によって押しつぶされ、小学五年生の頃からパニック発作に苦しむようになりました。
頭が地面についているはずなのに、後ろに転落していくような感覚。死の恐怖と隣り合わせの日々。それでも「周りの期待に応えられない自分への罪悪感」や「家族への申し訳なさ」が胸を締め付けていました。
人生のレールから外れてしまったという絶望感は、言葉では表現できないものでした。
あなたも、期待という名の重圧に押しつぶされそうになったことはありませんか?
第2章:光を見つけた日々
不登校になった私を救ってくれたのは、アニメとゲームという新しい世界との出会いでした。特に『ゆるキャン△』との出会いは、私の人生を180度変えるターニングポイントとなりました。
引きこもりで人と話すことすらできなかった私が、Twitterでゲーム仲間と出会い、やがて千人以上の人々と会話を交わせるようになっていました。それは、小さな奇跡の始まりでした。
『ゆるキャン△』の主人公たちに憧れ、キャンプやバイクの世界に魅了されていった私。高校三年生でバイクの免許を取得し、作品の舞台となったキャンプ場を実際に訪れた時、胸に込み上げるものがありました。
自分の世界が、確かに広がっていく——。
新しい世界との出会いは、あなたの人生を思いもよらない方向に導くかもしれません。
第3章:挑戦者としての目覚め
不登校からの再起を果たし、N高等学校への進学を決意。最先端の教育環境で、私は様々なプロジェクトに挑戦する機会を得ました。
JAXAとのコラボレーション企画では、月面の砂を使った断熱材のプロトタイプ開発でリーダーを務め、予算管理からチームマネジメントまでを経験。また、農林水産省とのプロジェクトでは第六次産業の発展に関する研究で優秀賞を受賞。一歩ずつ、自信を取り戻していきました。
高校一年生で手にした一眼レフカメラは、私にフリーカメラマンとしての新たな道を開いてくれました。これまでに100人以上の方々の大切な瞬間を写真に収め、「人から人へ思いをつなぐ」という私なりの使命を見出すことができました。
そして、私の人生を大きく変えるきっかけとなった出会いがありました。
N高校の同期で、すでにビジネスを展開している友人との会話です。
「なんで起業できたの?」
その素朴な疑問をぶつけた時、友人は意外な答えを返してきました。
「起業なんて誰でもできるよ。みんな死ぬ気でやらないだけ。」
その言葉に困惑する私に、友人は続けました。
「貯金20万円あるでしょ?その20万円を失いたくないでしょ?その資金で会社を立ち上げて、その20万円を失わないように、会社をつぶさないように死ぬ気で働く。そうすれば誰でも起業はできる。結局、動くしかないんだよ。」
この言葉が、私の中で大きな転換点となりました。「起業」という言葉に漠然と感じていた壁が、一瞬にして崩れ落ちたのです。
恐れることは何もない。ただ、動き出すことだけが必要なのだと。
第4章:今度は私が、誰かのために
能登半島地震災害支援
2024年1月1日の能登半島地震。現地の知人との連絡を受け、1月7日から避難所運営支援に携わりました。高齢者の方々のケアや環境改善に奔走する中で、「帰らないでほしい」と言っていただけるほどの信頼関係を築くことができました。
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カンボジア教育支援活動
学生団体ONELIFEの一員として、カンボジアでの小学校建設や教育支援物資の提供に携わっています。不登校時代に痛感した「教育の大切さ」を胸に、困難を抱える子どもたちに新たな可能性を届けることが、今の私の使命です。
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私自身、中学不登校の時にカンボジアに行かせていただき、孤児院でボランティアをしていた経験があります。その時、周りは大学生や社会人ばかりで、中学生はいなかったため、世界が狭かった私にとって大人たちからのアドバイスは非常に貴重でした。そんな環境が私の成長につながり、カンボジアに感謝の気持ちを持っています。だからこそ、大学生になった今もカンボジア教育支援を続けています。
かつて支援される側だった自分が今度は支援する側に立つ。その喜びと責任を胸に、日々活動を続けています。
あなたも、誰かのために一歩を踏み出してみませんか?
第5章:未来への挑戦
武蔵野大学アントレプレナーシップ学部での学び
友人との衝撃的な会話をきっかけに、私は起業家精神を本格的に学ぶ決意を固めました。そして選んだのが、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部。現役の実務家である教授陣から直接指導を受け、失敗を恐れない挑戦者としてのマインドセットを培っています。
入学後の1年次は全寮制の環境で、志を同じくする仲間たちと切磋琢磨しながら、ファイナンス、マーケティング、クリティカルシンキングなど、これからの時代に必要不可欠なスキルを習得。その経験は、今も私の成長の糧となっています。
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生成AI教育プロジェクト「Ignite Innovators」
そして今、私が全身全霊を注いでいるのが、生成AI教育プロジェクト「Ignite Innovators」です。次世代を担う子どもたちに、生成AIを活用した革新的な教育を提供し、日本から世界を変えるイノベーターを育成することが目標です。
このプロジェクトには、切実な危機感が込められています。
なぜならAIが当たり前になっていく世の中で、適切なリテラシーを持たないまま普及が進めば、「考えること」を放棄する人間が増えていく可能性があります。それは、私たちの創造性や主体性が失われていくことを意味します。
そうした未来を防ぐため、AIを「知的な対話相手」として適切に活用し、むしろ自ら考え、課題を見出し、解決する力を育む。それこそが、これからの時代に求められる教育だと確信しています。
子どもたちが正しいAIリテラシーを身につけ、
テクノロジーに振り回されるのではなく、
テクノロジーを使いこなして世界で輝ける未来を創る——。
その想いを胸に、日々邁進しています。
あなたの今の挑戦が、未来を大きく動かす原動力となるかもしれません。
結びに
これまでの挫折や困難は、決して無駄ではありませんでした。むしろ、今の私を形作る、かけがえのない糧となったのです。過去の自分と向き合い、もう二度と挑戦から逃げないと決意したことで、新たな地平が開けました。
この記事を読んでくださっている方の中に、同じように悩みや不安を抱えている方がいらっしゃいましたら、どうか希望を持ってください。
「今の苦しみは、必ず未来のあなたの力となる」
これからも私は、挑戦を続けていきます。そしてその過程で得た学びや気づきを、皆さんと分かち合いながら、より良い未来を共に創っていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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この記事を書いた人
舟橋遼亮 | Ryosuke Funabashi
武蔵野大学アントレプレナーシップ学部2回生(3期生)
フリーランスカメラマンとしての活動や、古民家リノベーション、生成AI教育などのプロジェクトに取り組む学生。
Instagram: @funa_214