渡辺たかふみ

哲学つくってます。

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  • 【情報革命と姿勢の哲学】

    文明のパラダイムシフトと、それを迎え撃つ姿勢の哲学を論ずる。

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【情報革命と姿勢の哲学】本著の概要と目次(企画書)

《ごあいさつ》 「人類文明の変革」と「変革を迎え撃つ姿勢の哲学」を論じた本を書きあげた。 文明史や思想史を論じ、未来のビジョンを構築する。 10年かけて書きあげた。 発表するのはココが初めて。 実験的に本文の一部をUPしていこうと思う。 といっても70万文字の長文なので時間はかかる。 今まで全文削除と書き直しを10回はやっている。 だからココも途中で閉鎖する可能性もある。 途中で飽きる可能性もあるけど、とりあえず始めてみる・・・ 《タイトル》 クラウドドラゴン 《サブタイ

    • 2-07-13【「選択する」とは何か?】

      2-07-12のつづき →本著の概要と目次 ■記憶の抽象化作業は選択の準備と同じ■ ちくと前回のまとめ的なお話を先にするが・・・ 『客体空間:短期記憶⇄《意識現象》⇄主体空間:長期記憶』 何度も申すが、意識さんは『客体⇄主体』を一致させたがるだけである。1/100万bitの意識は 「勝手に入力情報を捨て」 「勝手に長期記憶から情報補完する」 ので、選択を意識した時点で選択も既に決まっている。人間が出来るのは、事前に環境に対する客体の姿勢をバランスさせ、スイッチング 『外向←

      • 2-07-12【[文脈を繋げる者]vs[本質を混ぜる者]は世界の観え方が違う】

        『客体空間:短期記憶⇄《意識現象》⇄主体空間:長期記憶』 意識は『客体⇄主体』を一致させたがるだけだ・・・というお話の続き。 「短期記憶が長期記憶にイメージを描く」つまり『理解』にも、 「点を摂取するだけ」と「点を位置づけ線を繋ぐ」 との特徴差があり、人はその理解力を表に出す・・・というお話の続き。 2-07-11のつづき →本著の概要と目次 ■内面化のレトリック■ 「愛が大事だ」 が『主体律:道徳・本質主義』。 「愛が大事だから、愛する為に、どう具体的にしていけばいいか

        • 2-07-11【意識高い系とダニング・クルーガー効果】

          「これから営業行くからコミュ力を高めろ」申す上司と、「理解した!コミュ力100倍!ぬぉぉおお〜!!」とやる部下の2人に、コミュ力は無い。 本質を投げ合い理解を加速させると状況が茶番化する現象がある・・・ 2-07-10のつづき →本著の概要と目次 ■意識的に理解すると理解を止める■ 人の意識は2つのアルゴリズムが動的平衡している間で発生する。 『客体空間:短期記憶⇄《意識現象》⇄主体空間:長期記憶』 である。時間的概念は意識現象に宿る。両者は意識・無意識を介して編集し合い

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        【情報革命と姿勢の哲学】本著の概要と目次(企画書)

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        • 【情報革命と姿勢の哲学】
          14本

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          2-07-10【意識とは何か?の解説】

          2-07-9のつづき →本著の概要と目次 ■意識現象とは何か?■ 『客体律:短期記憶⇄《意識現象》⇄主体律:長期記憶』 本著の提唱する四律モデルでシステム思考的に「意識とは何か?」を論ずると、この一行のシンプルな構図になる。異質な秩序空間が並び、情報を補完し合い、常に動的平衡しながら両者は一致したがっている。行為と心理、短期記憶と長期記憶、この両空間が整合したがり、時間的刹那に『意識現象』が発生する。 無意識も同じ。意識は『客体⇄主体』を一致させる為に意味論的な作業を為し、

          2-07-10【意識とは何か?の解説】

          2-07-9【キャラチェンジの美学】

          人間は、内に2つの異なる秩序空間を宿している。 『客体律⇄主体律』 「身体と精神」「短期記憶と長期記憶」「実存と本質」「行為と観念」「経験と理性」「ふるまいと感情」「倫理と道徳」・・・両者を並べ、整合せしめて「自分らしく生きる」が可能になる。時間的に申せば『動的平衡』である。そこには上手い?下手?がある・・・ 2-07-8のつづき →本著の概要と目次 ■行為が心を形成する■ 「実存は本質に先立つ」と申したのはサルトル『実存主義』。「私は○○主義」という本質も『客体律:行為

          2-07-9【キャラチェンジの美学】

          2-07-8【姿勢のスイッチングで個性や知性が発揮される】

          人には『受動』と『能動』2つの姿勢モードがある。 ①受動『→客体律→主体律』  客観的に自分を変える。 ②能動『←客体律←主体律』  主観的に世界を変える。 これは一方に偏ると上手くない。スイッチングが高速に切り替えできて上手くなる。 2-07-7のつづき →本著の概要と目次 ■個性を活かす仕事とは?■ 異なる概念を上手く衝突させれば、新たな概念が創造される。人間関係において「私とあなたは違う」と認識するから縁起が可能となるならば、セルフィッシュに「私の主体と客体は違う」

          2-07-8【姿勢のスイッチングで個性や知性が発揮される】

          2-07-7【毒に蓋して毒の扱いを学ばぬ社会は毒が出る】

          2-07-6のつづき →本著の概要と目次 ■心配という名の脅迫■ 良かれと思って道徳を説き、他者を支配する仕組みを作る・・・これは広義に『主体律』の問題とも言え、道徳を印象や観念に置き換えても同様になる。下手に主体を出すと、正しいことが間違っていく。過剰な薬は毒に化ける。 例えば他者への心配は、時に脅迫や支配、暴力になることもある。「登山したい」と言った子に、漠然と「山は危険だ」と印象的で観念的な偏向情報を与え続ける親。萎縮させる。「道路は危険だ」と「登山は危険だ」の理屈の

          2-07-7【毒に蓋して毒の扱いを学ばぬ社会は毒が出る】

          2-07-6【善と偽善の間〜善意は時たま相手の価値観を否定する+SDGs批判】

          いろんな善の価値観を並べて、批判的に比較してみると、「偽善ってこうやって発生するんじゃない?」ってのが観えてくる。ここまで人間関係を論じてきたけど、やっぱ善意が変な方向へズレていく問題も論じないといけないと思うの・・・ 2-07-5のつづき →本著の概要と目次 ■善意は時たま相手の価値観を否定する■ では世界と私の繋がりを作業する『利他主義』はどうあるべきか?そこにも上手い?下手?がある。つまり「他者を助ける」は本当に正義なのか?自分の価値観の押し付けが混じってやいないか

          2-07-6【善と偽善の間〜善意は時たま相手の価値観を否定する+SDGs批判】

          2-07-5【「ゼロを目指してバカになる者」と「バカになってゼロから始める者」】+ちょいエヴァ考察

          2-07-4のつづき →本著の概要と目次 ■無為を目指すな!無為から始めよ!■ 私とあなたの関係とは、中身をカラッポにした「私というサークル(殻)」と「あなたというサークル(殻)」を線でにじり寄らせるよう繋げていくから『人間関係』が成立すると説明した。『縁』の繋ぎ方は文化場で訓練されると論じた。「己と的をひとつにする」と申す『弓道』『合気道』『禅ZEN』の思想もこういうことだ。『阿吽の呼吸』もコレ。『主体律:空の心』で『客体律:身体の秩序』が『個』を保つから『縁』が繋がるわ

          2-07-5【「ゼロを目指してバカになる者」と「バカになってゼロから始める者」】+ちょいエヴァ考察

          2-07-4【ひとりの人間の苦悩の終わりが、続く者へ託すことに繋がる奉納文化】

          前回は信頼関係の構築プロセスを、『縁起×PDCAサイクル』にして論じた。 ①Pドリブン『L→中空←R』『信じ』 ②Dドリブン『L←中空→R』 『分かち』 ③Cドリブン『L↓中空↓R』『受け入れ』 ④Aドリブン『L 中空 R』『示し合う』 を繰り返し、『共感』を掴んで、その繋がる線に『頼る』ことで『L↑中空↑R』の上昇気流へ一気に乗り『信頼関係』になる。それは自己の変化と同じでもある・・・と論じた。では次は、その線を掴むことに集中するとは何か?その更に先に何が生ずるのか?を論ず

          2-07-4【ひとりの人間の苦悩の終わりが、続く者へ託すことに繋がる奉納文化】

          2-07-3【信頼関係の構築プロセス=縁起×PDCAサイクル】

          さて『縁起×PDCAサイクル』の構造を統合したところで、次はそいつを使ってみる。「異質な人間同士の信頼関係の構築プロセス」がそっくりそのまま論じられる。 2-07-2のつづき →本著の概要と目次 ■信頼関係の構築プロセス=縁起×PDCAサイクル■ この縁起プロセス『縁起×PDCAサイクル』は、「信頼関係の構築プロセス」とまったく同じ意味を成す。縁起の発生は、人間関係そのものを構築していく。 そもそも『信頼』と『信じる』は違う。「信じ合う」関係とは『P:プラン』の『A:体系

          2-07-3【信頼関係の構築プロセス=縁起×PDCAサイクル】

          2-07-2【仏教の根幹『縁起』とは何か?を『PDCAサイクル』で説明し統合する】

          2-07章①のつづき →本著の概要と目次 ■縁起とは何か?■ 異なる者同士、異なる概念同士が、共に何かを創造していくとはどういうことか?この章は前章【①主体律の秩序】で論じた理論を創造的に破壊する。「異質な概念同士を結び、背景の文脈を編集する為に、我々はどう具体的にしていけばいいか?」を論ずる為だ。 ひとりの人間の『主体律:長期記憶』の中でぐるぐるまわる円環が、2人以上になって『客体律:行為』となってぶつかる。個人の『心』の問題が『人間関係』になる。秩序の次元がシフトする

          2-07-2【仏教の根幹『縁起』とは何か?を『PDCAサイクル』で説明し統合する】

          2-07-1【言語思考を非言語思考へ解体すれば二元論の対立を突破できる】

          本著は「人類文明の変革」と「変革を迎え撃つ姿勢」をテーマにする。 世界史と思想史を論じて課題抽出しつつ「姿勢の哲学」を構築して、「未来のビジョン」に落とし込もうと試みる。 『四律』というフレームを使って世界史を切り刻む。 『因果律⇄社会律⇄客体律⇄主体律』(例:環境⇄法律⇄行為⇄心理) 私は、過去の文脈をごっそり四律に当て嵌め、「この秩序バランスが崩れて歴史は動いてきた」と論じ、「じゃぁ整合させればいいじゃん」と『姿勢の哲学』を示して、未来を語りたいわけ・・・ リンク→【情報

          2-07-1【言語思考を非言語思考へ解体すれば二元論の対立を突破できる】