20年ほど前に読んだ本を読み返す
アドベントカレンダー2024 1日目
記念すべき第一回は、こちらです!!
山田風太郎「八犬伝」
この本を原作とした映画が、
秋に公開されました。
子どもの映画付き合いで
観に行った時
予告で「八犬伝」がかかり
「絶対に見に行く!」
と心に決めました。
その前に
原作本をもう一度読み返そうと
文庫本を手に入れました。
そう。一度読んだことがあります。
20年くらい前でしょうか。
図書館で借りました。
現実と物語が交互に描かれている
何と言っても
この小説の特徴は
現実(馬琴の世界)と
物語(八犬伝の世界)が
交互に描かれているところです。
28年もの年月を費やして
書かれた本。
その間の馬琴の周りの出来事
家族のこともあり
「へー、そうなんだ!」
と、馬琴のことを知ることもできました。
実際に書く前に
口頭で葛飾北斎に
語っている
という形を取っています。
(実際はそのようなことはしてないようですが)
北斎の事も少し知ることができて
これも「へー!」
となります。
失明後
文字がほとんど書けない
息子のお嫁さんのお路さんが
口頭筆記をして、完成させる
という
「へーー!」
エピソードもあります。
昔読んだはずなのになぁ。
現実パートのことを
あまり覚えてないです。
(お路さんが最後の方書いたのはなんとなく覚えている)
なんだか、刀で切られるのが多い
物語の方は
「八犬伝」
伏姫と八房
8つの玉が飛び散る
と言ったところは
なんとなく知っていたのですが
他は知らない。
ストーリーを
知ることができて
嬉しかったことを覚えています。
今回改めて思うのは
刀で切られたり
自分でかっさばいたりと
「刀」
でやられるのが多いなぁと
思いました。
そんなに殺さなくても……。
と思ってしまいました。
実際の物語は
登場人物もものすごく多いそうです。
また、登場人物一人一人
決着をつけるまで書かれているので
長くなった
と、小説には書かれていました。
「勧善懲悪」
が根底にあるので
悪者は最後には成敗される。
説教が多い
などなど。
曲亭馬琴の本は
読むのは大変そうです。
うん。お手上げ!
絵を眺めるだけならできます。
映画はダイジェスト版みたいだった
映画も観に行きました。
やはり2つの話を
2時間くらいにまとめるのは
難しいなぁ
と思いました。
設定が違ったり
エピソードがなくなっていたり
ダイジェスト版な感じを受けました。
特に「八犬伝」パート
伏姫が亡くなるシーンも違いますし
浜路が一人しか出てこないし
親兵衛はみなしごではないし
(まぁ、両親は亡くなったのでみなしごではありますが
親は誰だかわかりますし、祖母は生きている)
まぁ、しょうがないですね。
蔦屋重三郎との関係
小説内にちらっと出てきたのが
馬琴が若いときに
蔦屋重三郎のお店の番頭をしていたとのこと。
そうなのかぁ。
蔦重さんより年下なんだなぁ。
他にも
いろんな戯作者の名前が出てきます。
2025年の大河ドラマ
「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」
こちらにも馬琴、北斎
出てくるんだろうな。
俳優さんは誰かな?
という楽しみもあります。