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「お茶・紅茶が好まれる地域」と「コーヒーが好まれる地域」の国別分布



今回は、この世界地図が示す「お茶派の国」と「コーヒー派の国」の傾向について、歴史的背景・文化・地理的要因・経済的要素などを含め、具体的に考えていきます。


1. お茶派の国(赤系)

アジア全域

アジアはお茶文化の発祥地であり、多くの国でコーヒーよりもお茶が好まれています。

  • 中国:

    • お茶の発祥地であり、緑茶(龍井茶など)、烏龍茶、紅茶(祁門紅茶)などが主流。

    • 茶道(茶芸)や功夫茶などの伝統的な飲み方も存在。

    • コーヒー文化は都市部で発展しつつあるが、総消費量ではお茶が圧倒的に多い。

  • インド:

    • イギリス植民地時代に紅茶文化が根付いた(ダージリン、アッサム紅茶など)。

    • 特に「チャイ」と呼ばれるミルクティーが庶民に広く愛されている。

    • 南インドではコーヒー文化もあるが、全国的にはお茶派。

  • 日本:

    • 緑茶(煎茶、抹茶、ほうじ茶など)が主流。

    • 茶道(さどう)という伝統文化があり、特に抹茶文化は有名。

    • コーヒーも広まっているが、家庭や職場ではお茶の方が一般的。

  • 韓国:

    • 伝統的な韓国茶(オミジャ茶、ユズ茶など)があり、健康志向のお茶文化が強い。

    • コーヒー消費量も増加しているが、伝統的にはお茶の方が重要。

  • 東南アジア:

    • タイ、ミャンマー、ベトナムなどでは伝統的なお茶文化が根付いている。

    • ベトナムはコーヒー生産国だが、国内消費ではお茶も根強い。

ロシア

  • ロシアでは紅茶が長く愛されており、「サモワール」と呼ばれるお茶を淹れる道具が伝統的に使われる。

  • ソビエト時代から続く「紅茶文化」は今でも強く、特に甘いお菓子と一緒に飲む習慣がある。

  • ウズベキスタン、カザフスタンなどの中央アジア諸国も同様に紅茶文化が強い。

イギリス・アイルランド

  • イギリス:

    • 18世紀の大英帝国時代から紅茶文化が強く、「アフタヌーンティー」や「イングリッシュ・ブレックファストティー」が有名。

    • 紅茶をミルクと砂糖で飲む習慣が根付いている。

  • アイルランド:

    • 世界トップクラスの紅茶消費国で、イギリス以上に紅茶文化が強い。

東ヨーロッパ・中央アジア

  • トルコ:

    • 世界で最も紅茶の消費量が多い国の一つ。

    • 「チャイ」と呼ばれる濃い紅茶を小さなグラスで飲む文化がある。

  • ウクライナ、ポーランド、ジョージア(グルジア)など:

    • ソ連時代の影響で紅茶文化が強い。

アフリカの一部

  • モロッコ:

    • 「ミントティー」が非常に人気。

  • エジプト、スーダン:

    • 伝統的に紅茶をよく飲む文化がある。

ラテンアメリカ南部

  • アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ:

    • 「マテ茶」という独特の茶文化がある。

    • マテ茶はカフェインを含み、健康効果も高いため、コーヒーよりも好まれる。


2. コーヒー派の国(緑系)

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