命に「コンタクトする」60分
人はなぜ、変わりたいのだろう。本屋、映画、Youtube .…「変わりたい」を叶えるものが、とにかく多い。
プロコーチとして、人の人生に関わりながら思うのは、人は、変わりたいんじゃない。本当は、還りたいんだと思う。今日は、人が還っていく60分(一例)を描いてみる。
「還る」ってどういう意味?
見慣れない漢字なので、調べてみた。読み方は「かえる」。同じ読み方の漢字は、いくつかあるけれど、どう違うんだろう。
「帰る」は自分の居場所に帰ること(自分の愛着のある場所に戻るときに使う)
「返る」は元の状態に戻ること(物がもとの所有主のもとへ戻るときに使う)
「還る」は様々な過程を経て、元の状態に戻ること(「原点に立ち帰る」「根源的な状態に戻る」などの、より抽象的な意味合いで使う)
やっぱり「還る」がしっくりくる。1つ1つ、大切なことを思い出していくイメージ。足跡を辿って、原点をたぐり寄せていく。私のコーチングは、このニュアンスがぴったりハマる。
原点とは、命の根源。気づけば、ずっとここにアクセスしてる。その場所がどこなのかは、本人にしかわからない。全神経を注いで、感じ取れるエネルギーのすべてを頼りに、一点の光を見つけるのだ。
見送ってきたクライアントを思い浮かべてみる。コーチングはじめの「変わりたい・変えたい」という言葉の意味は、きっと「命の根源から、もう1回歩きはじめたい」だったと思う。もはや、本人も気づかない無意識レベルの、魂の叫びが聴こえてくるんだよ。
懐かしさ、切なさ、心細さ
わんわん泣く。込み上げて、込み上げて、止まらない。なんだかわからないくらい。こんなに涙が出て大丈夫かというほど。えらい泣いて、目が真っ赤になって、まぶたが腫れた頃、なぜだか不思議。ちょっとスッキリする。
懐かしい。
ずっと前から知ってたことを思い出すから。
切ない。
長い間、拾われなかったから。
どうしよう、その声、取り戻してみようか。
いや、それはできない。
期待させて、がっかりさせちゃうから。
心細さでいっぱいになる。
「あーあ、またそうやって私を忘れるんでしょ」
小さいのに、ずっしり重たい声に耳を傾けながら、懐かしくて、切なくて、心細い時間を、ただ、ただ共に居る。
見えない、怖い、戻りたい
やめて。出てこないで。つくったお城を壊さないで。
その道は、先が見えない。うまくいく気がない。やめたほうがいい。いつかにとっておこう。まだその時じゃない。完全な準備ができるまで。温めておけばいい。
・
ひさしぶり。
あれ?どこ。
あったよ。絶対あった。
え?どこにもない。どこに置いてきた。
また探しにいこう。
返事がない。届かない。
無機質だよ。固いよ。温度がないよ。
動かない。止まった。
何が起きた。どうした。
思い出して。消さないで、、、。お願い。
きづく、つながる、またぐ
霧まみれの時間をどれだけ過ごしただろう。わからなすぎた。いつまで続くのか。どこに行けばいいのか。どうしたらいいのか。ああ、しんどかった。
でも、もう、この場所はいい。快適だけど。
飽きた。つまらないんだもん。だから、
そろそろ、、、。
境界線をまたぐ時。過去から未来に。
自分ひとりの小さな小さな儀式。
乗り越えたいものを乗り越える瞬間。
尊くて、愛おしい。何かがゆっくりと動き出す。
越えた。
新しい私、こんにちは。
軽い、爽快。気持ちがいい。
あはは。やっぱり先は、見えない。
けど、どうしても見たい。見てみたいんだ。
そう言って、あなたの足が、ちゃんと踏み出した。
もう大丈夫。
足の裏に全神経を集中させて。
自分の足で、歩いていってね。
いってらっしゃい。
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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
だいぶ不思議な世界観になってしまいました。でも本当にこんな感じ。これを何度も何度も繰り返します。
で、最後のいってらっしゃいをした後に、別の顔してまた戻ってくる人がいるから、そういう場合には、ブランディングとマーケティングを伝えてます。
これが、私のシゴトです😊
命がきらめく、唯一無二のシゴトを。
STAR Branding
大薗 史奈 (おおぞのふみな)
【Stand.fmにて、好きを仕事に育てるコツを発信中!】
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