便秘の原因3 水分量
アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏 より
今回は、便秘の原因シリーズ3
便秘には以下のような原因があります。
便秘の原因
①食べ物
②胆汁の働き
③水分量のコントロール
④腸内細菌の働き
⑤腸の働きの問題
⑥骨盤底筋群の問題
⑦腰椎・骨盤・股関節の問題
今日は
③水分量のコントロール
について説明をしていきたいと思います。
「水分がどのぐらい必要か?」
を知るためには
身体でどのぐらい使われているのか
を知る必要があります。
すなわち
【失われる水分量】
※不感蒸泄:皮膚から約600ml、呼吸から約300mlの水分が失われる
上記の尿と便の数値は、理想的な「バナナうんち」が出ているという想定での水分量です。(下痢や便秘になっている場合には、失われる水分量が変わっている可能性があります。)
あくまで、大人の平均値ではありますが
何もしなくても、生きているだけで
2.5リットルの水分を失う
結構、多い量だと思いませんか?
しかも、この値は、
汗で出る水分量を計算に入れていません。
汗をかいた場合には、もっと失われるということです。
対して
摂取している水分量はどのぐらいでしょうか?
【摂取される水分量】
食事の際にお味噌汁やスープなどを含め、1,000ml
体内の代謝で作られるH2O(エイチツーオー)が 200ml
とすると
2.5リットルの失われる分を補うためには、
2,500 ー (1000+200) = 1,300ml
✅1.3リットルぐらいの水分摂取が必要
ということになりますよね。
水分摂取がこの量を下回ると
ウンチが硬くなって
出にくくなる可能性が出てくるということ
※汗をかく季節は、当然、
この値以上に水分を取らないといけない
ということは分かりますよね
しかも、注意が必要です!
ここでいう水分とは何か?
「コーヒーを2〜3杯ぐらい飲んでいるから大丈夫!」
とはなりませんよね。
これを読んでくれている人は、さすがにコーヒーが水分摂取に適した飲み物ではないことは知っていますよね。知っていますよねww!!
以下の物は、水分摂取のため飲み物には適しません。
✅カフェインを多く含む飲み物
コーヒー・紅茶・緑茶・ウーロン茶・コーラなど
✅カリウムを多く含む飲み物
ビール・トマトジュース・牛乳・赤ワインなど
コーヒー、ビールなどを勢いよく飲んだら、1時間もしないうちにトイレに行きたくなりますよねww。
カフェインやカリウムを多く含む飲み物は、『利尿作用』といって、水分を体外に排出しようとする(尿として出す)働きがあります。
細かくいうと、他の飲み物に比べて、尿による水分排出が多く・早くなるということ。つまり、水分が体に留まっている時間が短く、いつもより余分に排出されてしまうということです。
水分摂取のためには
やっぱり
ただの水
を飲むべし!
汗をたくさんかく真夏やスポーツをする際などは、身体の中の水分とより近い成分のスポーツ飲料水や経口補水液も良いかと思います。(※スポーツ飲料のほとんどのものが甘すぎますけどねww。)
まとめると
「水分摂取のための飲み物」
「嗜好の飲み物」
とは分けて考えなければならないということです。
コーヒーを飲む機会の多い人ほど、「ただの水」も意識的に飲まないといけないということです。
お風呂上がりに水分補給だっていってビール飲んでたら、ほんと死にますww!!
「ただの水」を飲むのが苦手という人は、
☑️ 麦茶やハーブティーなどノンカフェインのお茶
☑️ 硬度の低い水
☑️ レモン水(水溶性ビタミンの特性を活かす)
(※市販の○○のレモン水とかは、糖分が多く、ほぼジュースですのでお勧めしませんww)
硬度って意識していますか?
「水」といっても水道水から売っているミネラルウォーターがたくさんあります。
最近では、ウォーターサーバーが自宅にあるという方も多くなってきましたね。
次回は、
軟水・硬水
硬度についてお伝えしたいと思います。
急に硬度の高い硬水を飲むと下痢になりますから、しっかり知ってから飲んでくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました🍀
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