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便秘の原因3 水分量

アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏 より


今回は、便秘の原因シリーズ3

便秘には以下のような原因があります。


便秘の原因


①食べ物

②胆汁の働き

③水分量のコントロール

④腸内細菌の働き

⑤腸の働きの問題

⑥骨盤底筋群の問題

⑦腰椎・骨盤・股関節の問題



今日は

③水分量のコントロール

について説明をしていきたいと思います。


「水分がどのぐらい必要か?」

を知るためには

身体でどのぐらい使われているのか

を知る必要があります。


すなわち

【失われる水分量】

スクリーンショット 2020-05-23 午後1.24.43
失われる水分量

※不感蒸泄:皮膚から約600ml、呼吸から約300mlの水分が失われる

上記の尿と便の数値は、理想的な「バナナうんち」が出ているという想定での水分量です。(下痢や便秘になっている場合には、失われる水分量が変わっている可能性があります。)


あくまで、大人の平均値ではありますが


何もしなくても、生きているだけで

2.5リットルの水分を失う


結構、多い量だと思いませんか?


しかも、この値は、

汗で出る水分量を計算に入れていません。

汗をかいた場合には、もっと失われるということです。


対して


摂取している水分量はどのぐらいでしょうか?


【摂取される水分量】

スクリーンショット 2020-05-19 午前11.58.08
摂取される水分量

食事の際にお味噌汁やスープなどを含め、1,000ml
体内の代謝で作られるH2O(エイチツーオー)が 200ml

とすると

2.5リットルの失われる分を補うためには、

2,500 ー (1000+200) = 1,300ml

✅1.3リットルぐらいの水分摂取が必要

ということになりますよね。

スクリーンショット 2020-05-23 午後1.21.27
水分摂取の重要性


水分摂取がこの量を下回ると

ウンチが硬くなって

出にくくなる可能性が出てくるということ



※汗をかく季節は、当然、

この値以上に水分を取らないといけない

ということは分かりますよね



しかも、注意が必要です!

ここでいう水分とは何か?


「コーヒーを2〜3杯ぐらい飲んでいるから大丈夫!」

とはなりませんよね。

これを読んでくれている人は、さすがにコーヒーが水分摂取に適した飲み物ではないことは知っていますよね。知っていますよねww!!


以下の物は、水分摂取のため飲み物には適しません。

✅カフェインを多く含む飲み物

  コーヒー・紅茶・緑茶・ウーロン茶・コーラなど


✅カリウムを多く含む飲み物

  ビール・トマトジュース・牛乳・赤ワインなど


コーヒー、ビールなどを勢いよく飲んだら、1時間もしないうちにトイレに行きたくなりますよねww。


カフェインやカリウムを多く含む飲み物は、『利尿作用』といって、水分を体外に排出しようとする(尿として出す)働きがあります。


細かくいうと、他の飲み物に比べて、尿による水分排出が多く・早くなるということ。つまり、水分が体に留まっている時間が短く、いつもより余分に排出されてしまうということです。


水分摂取のためには

やっぱり

ただの水

を飲むべし!


汗をたくさんかく真夏やスポーツをする際などは、身体の中の水分とより近い成分のスポーツ飲料水や経口補水液も良いかと思います。(※スポーツ飲料のほとんどのものが甘すぎますけどねww。)


まとめると

「水分摂取のための飲み物」

「嗜好の飲み物」

とは分けて考えなければならないということです。


コーヒーを飲む機会の多い人ほど、「ただの水」も意識的に飲まないといけないということです。


お風呂上がりに水分補給だっていってビール飲んでたら、ほんと死にますww!!


「ただの水」を飲むのが苦手という人は、

☑️ 麦茶やハーブティーなどノンカフェインのお茶

☑️ 硬度の低い水

☑️ レモン水(水溶性ビタミンの特性を活かす)
 (※市販の○○のレモン水とかは、糖分が多く、ほぼジュースですのでお勧めしませんww)


硬度って意識していますか?


「水」といっても水道水から売っているミネラルウォーターがたくさんあります。

最近では、ウォーターサーバーが自宅にあるという方も多くなってきましたね。


スクリーンショット 2020-05-19 午前11.53.15
水の種類 軟水 硬水


次回は、

軟水・硬水

硬度についてお伝えしたいと思います。


急に硬度の高い硬水を飲むと下痢になりますから、しっかり知ってから飲んでくださいね。


最後までお読みいただきありがとうございました🍀

便秘のタイプなどを知りたい方は以下のブログをご覧ください。

慢性便秘の他のタイプや便秘の種類については、こちらのマガジンをご覧ください。


アレルギーとたたかう理学療法士
及川文宏
より
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