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茶道「袋物づくり講座」へ

表千家東京青年部主催の、「袋物づくり講座」へ。

*袋物とは: 

紙入れタバコ入れ手提げなど袋状の入れ物の総称。
㋑茶道具を包む布製の袋。仕服(しふく)・大津袋など。
袋に入れた品物。「袋物の菓子
徳利などのように、がふくらんでいて口が狭い形の陶磁器

デジタル大辞泉より

今回の制作物は、「出袱紗」(濃茶点前の際に、亭主が茶碗に添えて出す袱紗)。

お裁縫は得意分野とは言い難いのだけれど、出袱紗は形状がシンプル(縦28cm横27cmの長方形)なので、なんとかなるかな…?というのと。
「わ」以外の三辺が縫われているので、最後どうやってひっくり返すのかしら??という好奇心と、
「自分の手で作ったお道具が増えていく」という喜びとから、申し込みをさせていただく。

教えてくださる先生は、和裁師・袋師の山本秀司先生。
94年に「全国和裁技術コンクール」にて第一位である「内閣総理大臣賞」を受賞されているそうです。


事前に選んでいた裂を受けとり、講座がスタート。

まずは「裂」の歴史や、現代のように化学染料がない時代、布に色をつけるということがいかに難しいことであったか、
日本には技術がなかったため、裂は輸入するしかなく、ハンカチ程度の大きさの「金襴」がいかに高価なものであったか、など教えていただく。

個人的に興味深かったのが、
「金襴」「緞子」「間道」という裂の名称が、「中国の地名に由来する」というお話。中国語の地名が変化して、現在の読み方になり、漢字があてられたものらしい。

金襴(きんらん): チンラン
緞子(どんす): トンス
間道(かんとう): カントン ←「広東」から?

ちょうど、先日お稽古で間道を「かんどう」と読む方がいたので、「あれ、『かんとう』だと思っていただけれど、『かんどう』でもよいの?」と疑問に感じていたところで。
確かに日本語的には「かんどう」と読むのが自然にも思われ、逆にどうして「かんとう」と読むのだろう?と疑問に思っていた。
地名が変化した、という由来をお聞きできてスッキリ✨

その後、実際に裂を縫い始める前に、「運針の仕方」を教えていただく。
これが、とてもためになりました!!
一生の財産です。

ポイントとしては、
・手首を動かして縫うのではない、腕を動かして縫う
(←茶を点てるときと同じ!)
・針は床に対して常に平行
(←針は常にまっすぐ、これによって固い裂でも針に負担をかけず、細い針で縫うことができる)
指ぬきを中指につけて針のおしりを指ぬきでおしていく
(←小学生のときに揃えた裁縫セットに指ぬきが入っていたけれど、使い方を初めて知った…小学校の家庭科でボタンつけと合わせて、教えてもらえたらよかったな…)

といったことを教えていただき、いざ、出袱紗を作っていく。

教わりたての運針の仕方で縫っていくのは、(裂が固めだったこともあり)少々苦労したけれど。
先生やスタッフの方がこまめにやり方をみてくださり。

・もう少し針の先のほうをもつとよい
・右手は裂を上下からはさみこむとよい

など、教えていただく。

そして二辺を縫い終り、いよいよ、
「わ」以外の三辺が縫われているので、最後どうやってひっくり返すのかしら??
を知るときが。

図がないと伝わりづらいかもだけれど、メモしておく。

・三辺目の中央部だけ、かなりざっくり(1~2センチ幅くらい?)縫う
・糸の長さはかなり余裕をもたせておく(二辺分くらい?)
・三辺目の最後まで縫い終ったら、三辺目の中央部の糸を少しずつ、ゆるめていく
・糸をだいぶゆるめたところで、少しずつ、中央部の隙間から裂の表部分を引き出していく
・表側を完全に引き出してひっくり返したら、ゆるめた糸をひいて戻す
・針にさしたままの糸を中に入れて、ひっくり返し完了!

ほ~っ!!

「そうやってできているのね!」と感動(*^-^*)

・・・しかしこの作業が、裂も固めだったので、細~い絹糸が切れてしまわないかとビクビクで、けっこう時間がかかる(笑)。

表に返した後は、端を整えたり、あて布をしてアイロンをかけたりして整えて、完成~❣

ちなみに、私が選んだ裂の名称は
「白地鳳凰唐草紋金更紗」。

ーーーーーーーー

今朝、思い立って、余り布で運針の練習も兼ねて枕カバーを縫ってみたのだけれど。
講座で教えていただいたポイントを意識してやってみると、疲れずに「サクッ」と縫うことができ。


今回は裂のことをいろいろと教えていただき、
出袱紗の作り方が分かり、
教えていただきながら自分で作ることができ
運針のポイントも教えていただけて、本当に勉強になった。
ありがたい学びの機会に、感謝✨


#1日6000歩  3/1-3/7 計81,240歩 11,605歩/日💮

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soufu(そうふ)
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