「ベゾスレター」株主へのお手紙を読み解きAmazon成功の秘訣を探る
こんばんは、フカドク!です。
本日はロムよりAmazonの成功の秘訣を探ったこちらの本を紹介しようと思います。
(スケールの大きさはあるものの)エッセンスとしては誰もができるであろうことで、これを参考にして明日からの仕事にも生かしていこう!と思える良著でした!
それでは、いざフカドク!
著者と本の構成について
著者はスティーブ・アンダーソン氏で、この方はAmazonの人・・・ではありません。
珍しいですね。笑
ビジネスコンサルタントを職業としていて、特にリスクの定量化などに強い方のようです。
社外の人が改めてなんでAmazonがこんなにも成長したのか?というのを調べたいと思い、そのカギは株主向けのレターにあると気づき、過去からのレターをすべて読み、エッセンスを14にまとめているというのがこちらの本になります。
社外の人ならではの視点でいえば、社内にいれば"当たり前"で言語化されていないことをしっかりと特徴だと捉え、エッセンスとして抽出できていることだと思います。
4つのステージと14のキーエッセンス
Amazonでは大きく4つのステージで物事を考えているとこの本では紹介されています。その4つのステージは
・実験フェーズ
・構築フェーズ
・加速フェーズ
・規模の拡大フェーズ
となります。この4つのステージ分け自体はAmazon独特というよりもビジネス書などにも書かれている切り口なのでそこまで特殊ではないかと思います。
その4つのステージにおいて、それぞれ3~4つのポイントがあり、全部で14の成長ポイントがあると本書では書かれていて、この14のポイントがAmazonの成長の源泉となっていると断定しています。
その14のポイントとは
~実験フェーズ~
・「いい失敗」を促す
・大きなアイデアに掛ける
・ダイナミックな発明や革新を実践する
~構築フェーズ~
・顧客にこだわる
・長期的な考え方を採用する
・自分の「弾み車」を理解する
~加速フェーズ~
・決定は迅速に行う
・複雑なことは単純化する
・テクノロジーで時間を短縮する
・所有者意識を持たせる
~規模の拡大フェーズ~
・企業文化を守る
・高水準を重視する
・重要な項目を計測し、計測項目を疑い、自分の直感を信じる
・常に1日目だと信じる
となっています。
もちろんすべて大事だな、と思ったのですが、特に印象深かった2つを紹介したいと思います
決定は迅速に行う
まず一つ目。日本語だけ見たら当たり前の話ですが、これの考え方が結構印象的でした。
というのも、ベゾスは決定には2種類あると考えていて、
・一方通行のドアの決定(≒決定したら不可逆的なもの)
・出入り可能なドアの決定(≒決定しても後からやり直せるもの)
があるとし、2つ目の決定に関しては迅速に行うべきだと書かれています。
そして、ここで大事なのが、その見極めであり、大企業になればなるほど、
2つ目の決定なのに1つ目の決定かのように時間をかけているものが多いと指摘しています。
つまり、可逆的に戻れるのであれば、まずは迅速に決定し、やってみてダメなら別の決定をすることが大事だということなんですね。
ここは他のエッセンスである「いい失敗」を促すにもつながる話になってますね。
この、実は可逆的な話なのに、決定までとても時間がかかっているもの、に関しては自分の会社でも心当たりがありすぎるものがいくつかあり、これを変えていくことでより成長できるのではないかと思いました。
常に1日目だと信じる
こちらは最後のエッセンスとして紹介されていますが、成長の根幹になっているのではないかという印象です。
ベゾスは1日目かそれ以外かを明確に違うものだと捉えているようで、
2日目は停滞です。その後に続くのは迷走、さらにつらく痛ましい衰退、そして最後には詩です。ですから、当社は常に1日目なのです。
と書かれています。
株主へのレターも常に最後に最初の株主へのレターをつけており、まさに自分たちは常に1日目であることを強く意識しているぞということになります。
おわりに
エッセンス自体はどれも難しいものではないけれども、いざ自分がすべてやっているか?と言われると疑問をつけざるをえない状況でした。
本書を通してこの成長ポイントを意識しながら仕事を進めてみようと思える良著なので、気になった方はぜひ読んでみてください!
今ならKindle Unlimitedで無料で読めるのでその点もおすすめですね。
今日はここまで!
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