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自己紹介

誰でも、ふとした瞬間に漠然とした寂しさを感じることがありますよね。たとえば、何気ない日常の中で、一瞬、心がぽっかりと空いたような感覚に襲われることがあること。それは、仕事を終えて帰路につく途中、家の中でふと一人になったとき、子どもたちが寝静まった夜の静けさの中など、どんな場面でも起こり得ます。私も、そんな瞬間にどうやって心を整えたらよいのかを、自分の経験をもとに模索しながらここに綴っています。一度きりの人生を、できるだけ丁寧に過ごしていきたい――そんな思いを持つ方々と、この場所で繋がれたら嬉しいです。

私は福岡出身の40代前半、二児の母です。かつては出版社で働いていました。編集者としての日々はとても刺激的で、数々の本を通じて多くの人と出会い、学び、さまざまな経験を積むことができました。

出産を機に退職し、現在は専業主婦としての日常を送っていますが、幼少期の経験から、家庭を持つことに対して大きな不安がありました。さらに、現在は夫が単身赴任中であり、ふとした時に寂しさや漠然とした不安、あるいは焦りにも似た感覚を覚えることが増えてきました。子どもたちが寝静まった夜、家の中が静かになると、その焦燥感が心の中で膨らんでしまうことがあります。昼間は子育てに追われているものの、夜になると心にぽっかりと穴が空いたような感覚になることがあります。そんな時、どう心と向き合い、どうやって自分を癒すのかを考えることが、私の日々のテーマとなっています。

この寂しさや不安の感情は、私自身の幼少期における両親との関係や、常に心に抱えていた「満たされない思い」と深く結びついているように思います。私の両親は共働きで忙しく、私は一人で過ごす時間が多い子ども時代を送りました。両親が一生懸命働いてくれていたことには感謝していますが、時折、一人で感じた心細さや、愛情に飢えていた記憶が、今の私の寂しさと繋がっているように思います。そうした「満たされない思い」は、大人になった今でも私の中に残っていて、未来への漠然とした不安や、これからの人生をどう生きていくのかという問いとして、常に心の片隅にあります。

だからこそ、今は読書を通じて自分と向き合う時間を大切に過ごしています。そんな時、学生の頃に出会った加藤諦三先生の『愛されなかった時どう生きるか』という本のことを思い出しました。この本は私の心に大きな影響を与え、自分自身を見つめ直すきっかけとなりました。この本をきっかけに、もともと本好きだった私の読書熱がさらに高まり、時間さえあれば本を読むようになりました。本の中には、自分の気持ちに共感してくれる登場人物や、新たな視点を与えてくれる著者がいます。その言葉たちが、私の心を少しずつ解きほぐし、慰めてくれることが多いのです。また、読書は自分の内面と対話する貴重な時間でもあります。忙しい日常の中で自分の心に耳を傾けることは簡単ではありませんが、本を読むことで自分を見つめ直し、考えや感情を整理する機会を得ています。

人生は一度きりです。だからこそ、少しでも心穏やかに、丁寧に過ごしていけるようにしたいと願っています。日々の生活の中で、私たちはどうしても「やらなければならないこと」に追われがちです。しかし、その中でも「自分を大切にする時間」を持つことが大切だと感じています。子どもたちの笑顔に癒される瞬間、読書を通じて新しい知識や視点を得る時間、静かな夜に自分と向き合うひととき――これらが、私の心を支え、日々を豊かにしてくれています。

このブログでは、私自身の心の旅路を記しながら、同じように寂しさや不安を感じる人たちに寄り添えるような内容を発信していきたいと思います。特別な解決策を提示することはできませんが、私の経験が誰かの心に少しでも響き、共感を感じてもらえるなら、それが私にとって大きな喜びです。

どうぞ、よろしくお願いいたします。ここでの私の言葉が、あなたの心にそっと寄り添うものになれば幸いです。
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