書くことが思いつかないときのオススメ本
書くことが思いつかないとき、どう書いたらよいかわからないとき、参考になりそうな本を紹介します。
■伝わる・揺さぶる!文章を書く(山田ズーニー)
以前別記事でも紹介した気がするけれど、とてもいい本なので何度でも紹介します。
こちらの本は、機能する文章をいかに書くか、ということが書かれています。
機能する、すなわち、きちんと相手がいて、望む結果を出すことをゴールとしています。
機能するために、7つの要件が挙げられています。
1.意見
2.望む結果
3.論点
4.読み手
5.自分の立場
6.論拠
7.根本思想
詳細はぜひ本を読んでほしいのですが、自分の頭で考え、自分の本当の想い(根本思想)に根差して、相手に伝わるように表現する、といういろんな状況において活用できる”考え方の道具”を与えてもらえる良書です。
あとがきに書かれているズーニーさんのメッセージが、ぐっときます。
ズーニーさんといえば、こちらもおススメです。
■読みたいことを、書けばいい。人生がかわるシンプルな文章術(田中泰延)
note界隈ではもはやバイブルだと思われる、こちらのご本。
自分なんかが今さら紹介するまでもないと思うけど、いい本はいくらでも宣伝していいと思うので紹介します。
ポイントとしたいのが、ここで書く対象を「随筆」であると定義していることです。
わたしが随筆を定義すると、こうなる。
「事象と心象が交わるところに生まれる文章」
人間は、事象を見聞きして、それに対して思ったこと考えたことを書きたいし、また読みたいのである。
では、こうした随筆をどう書くかというと、
事象には強度が必要なので、そのためにもきちんと調べることが重要であり、そこで愛せるポイントをおさえること。
そして、その愛した部分を全力で伝えるように、自分に向けて書く。
読むと、書くことへの勇気をもらえるような、そんな素敵な本です。
■書くことが思いつかない人のための文章教室(近藤勝重)
もうタイトルが最高じゃないですか。
いい文章=「独自の内容」+「伝わる表現」
いい文章を書くために、なにをどう書けばよいか、紹介されていきます。
なにを書けばよいかというと、「思う」ことよりも「思い出す」ことです。
なにかテーマを与えられたとき、ただ思うことでは一般的なことしか思いつかないけれど、思い出すことは、その人の独自の思い出であり、その状況をよく「描写」して再現することで、「独自の内容」になっていく、ということです。
著者は、”作文は「あ」のもの”とも表現しています。
すなわち、作文とは気づきを描くものであると。
より実践的な技も紹介されています。
・「人プラス物」で書こう
・物に託して表現しよう
・物に代わるものとして、情景を描こう
などなど、非常にわかりやすく、かつ実践的な表現の仕方を教えてくれます。
同じ著者で、こちらの本も非常にオススメです。
必ず書ける「3つが基本」の文章術
何を、どう書くか、どう構成するか、ということを、3つの基本で紹介してくれています。
何を:①体験/②気づき/③普遍性
どう書くか:①人/②物/③自然
どう構成するか:①現在/②過去/③未来
などなど、非常に実践的であり、ためになります。
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以上、3人の著者のご本を紹介しました。
どの本もとてもためになるのですが、それを抜きにしても、読み物としてとてもおもしろく、わかりやすく書かれています。
読んでいてそこに「愛」を感じるのです。
なので、ものを書くにあたっては、最終的には「愛」が必要なのではないかと思った次第でありました。