パーソナルトレーナー藤井自伝154

せっかく行った断食を台無しにしてしまう食事

実は長時間の断食をしたとても、ある食事をしてしまうと全く効果が無くなってしまう、そんな食事がある。
そしてその食事はけっこう高い確率で多くの人が行ってしまっている食事でもあるのだ。
今回はプチ断食の効果を台無しにしてしまう食事とその解決方法についてお伝えしていく。

まず、プチ断食で痩せるのは、体内時計をしっかりとリセットし、インスリンの働きを良くすることで体が正常になり、調子が整うことにより消費の上がった痩せやすい体を作ることが出来るためである。
そのために、プチ断食によって夕食から朝の食事にかけて絶食時間を設けることで、インスリンの分泌を行う膵臓が休まり、朝の食事での血糖値上昇に対するインスリンの働きが良くなり効きやすくなる、そして体内時計のリセット効果が高まるためだ。

そしてそのように夜から朝にかけての絶食時間をしっかりと設けたとしても、その体内時計のリセットがされなくなる食事があったのだ。
それは夜のドカ食いである。
例えば16時間断食では食事時間はいつに設定しても良いということになっているが、16時間の絶食時間を作った状態で、食事量は一切変えずに朝食と夕食の配分だけを変えた研究が行われた。

結論から言うと、朝食と夕食の比率によって断食していた効果が得られるかどうかが変わったのだ。
朝食と夕食の食事の比率が朝食が多い、または朝食と夕食の比率が同じ場合は体内時計のリセットが起こったが、夕食の比率の方が朝食に比べて多い場合は逆に体内時計が遅れ痩せにくく太りやすい状態になったのだ。
効果を得られなかったのではなく、逆効果になってしまったというわけである。

つまりどれだけ断食をして、絶食時間を作り膵臓を休ませたとしても、夜のドカ食いをしてしまった場合、具体的には夜の食事の比率が朝食よりも多い場合は断食をしたところで、どんどん痩せなくなるどころか体内時計が遅れるため太りやすくなるということなのだ。

ここでわかることは、そもそも朝食を抜いてしまっている人は論外ということだ。
抜いているため夕食よりも朝の比率が必ず少なくなってしまうからだ。
朝欠食している人は夜の食事が多くなりやすく、また夜型になりやすい傾向もある。
しっかりと体内時計が遅れて朝に食欲すら出なくなってしまっているというわけだ。
断食で痩せようと思っている人は、断食をすれば痩せられる効果があると勘違いしてしまっている人も多いと思われる。
断食でも食事制限でも正しく行わない限り良い効果は得られないのだ。
何をしても痩せない人は、まずは朝食を摂ること、そして朝食に対して夕食の食事比率を減らしてみることから始めて見るのがオススメである。

続く


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?