読書による気づき~人生うまくいく人の感情リセット術
精神科医樺沢紫苑先生が、ベストセラーとなった「アウトプット大全」の前に書かれた「感情リセット術」を読みました。
日々様々な感情が生じる中で、それがプラスのものであれば良いですが、マイナスであるときにどう対処するか悩みますよね。
マイナスの感情のまま行った行動や発した言動によりトラブルを生んでしまい更なるマイナスの感情に陥るとなったら本末転倒です。
私もマイナスの感情を引きずってしまい、何か他のことをやろうにも集中できないとかイライラするということがこれまで多々ありました。
そうした時に、正に本書のタイトルになっている感情のリセットということが大切であると思いますが、本書では、「苦しい」や「楽しい」といった感情は、脳内物質、ホルモンの変化にすぎない、まずはこの事実を知っておくことが、「感情リセット」の第一歩といっています。
言い換えれば、「感情リセット」は「苦しい」脳内物質をリセットすることなのです。
今、このことは、心理学を勉強している私としても興味深いところです。
ドーパミン、エンドルフィン、ノルアドレナリンなどの「楽しい」と感じられる脳内物質をどう出していくか。その具体的なTODOが本書には分かりやすくまとめられています。
その中で、私が着目したのは、ストレスの原因であり、様々な感情のもとになるのが「他人」のことです。
しかし、「他人」は変えられない。たとえ「他人」によって自分がマイナス感情となっても、「他人」を変えようとすると大きなストレスとなります。
それであれば、感情の部分では自分がどう受け止め自分の中でどう対処していくか、今自分にできることをやっていくことが大事だという気づきを得ました。
もう一つご紹介すると、「笑う」が先、「楽しい」はその後ということで、「感情」よりも「行動」が先に生じている状態をつくることです。
心理学者のウィリアム・ジェームズがいった「楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのは。」という言葉。
笑顔をつくるだけで、幸福につながる脳内物質である、セロトニン、ドーパミン、エンドルフィンが分泌されます。
これはすぐにでもできそうですね。
本書は樺沢先生の本では珍しい文庫本サイズの本であり、あまり場所をとらないので、鞄に忍ばせて、マイナス感情に陥ったときにサッと取り出して読むのもいいかなと思っています。
感情をコントロールできる術を身につけることによって、すごく楽になるような気がします。
どんな方にもお勧めの一冊です。