娘の読書感想文の宿題、続き。
#20240804-443
2024年8月4日(日)夏休み16日目
昨日に引き続き、今日も夕方から町内で納涼盆踊り大会がある。
ノコ(娘小5)は行く気満々だが、夏休みの宿題である読書感想文の進捗が芳しくない。
もっと私が寄り添って取り組めばいいのかもしれないが、小学5年生だ。
学校では1人でさまざまな感想文を書いているのだから、なんとか頑張ってほしい。
ノコらしい文章を伸ばしたいのだが、そもそも本人に書く気がないため、文章に光る部分がない。どんよりしている。
近頃ノコがはじめた日記ならば、破天荒ながらも笑える文章を綴っているのに、読書感想文となると「すごいと思いました」「いいと思います」「知らなかったです」となる。
すごいのなら、どこがすごいと思ったのか。どんなふうにすごいと感じたのか。
いいのなら、どの点がいいと思ったのか。何がいいと思ったのか。
知らなかったのなら、知ってどう感じたのか。今まで知らなかった自分に対してどう思うのか。
もう少し。
もう少しでいいから掘り下げてほしい。
だが、私がそう問いかけても面倒くさがるばかりだ。
それなのにノコは何度も何度も私に尋く。
「ママママ、何書けばいい?」
知らんがな。
昨日覚えた音声入力を使って、今日もタブレットで下書きをしている。
「ママァ、絶対喋らないでよ!」
そういったものの、沈黙令を解禁しないまま私に話しかけてくる。
「ママママ、ねえ、ママママ! なんで返事しないのッ!」
もう喋っていいんかい。
いいならいいといってくれ。
「またつまらぬ物を斬ってしまった。またつまらぬ物を斬ってしまった。また……」
タブレットに向かってアニメ「ルパン三世」の石川五ェ門の決め台詞を繰り返している。そうかと思えば、その「ルパン三世」の陽気なテーマソングを出だしの部分だけリピートして歌う。
そして、画面に表示された文字を見てはそのヘンテコさに引っくり返って笑う。
読書感想文はどこへ行った。
祭りへは行かなくていいのか。
15時過ぎ。
早朝出勤だったむーくん(夫)が帰宅する。ノコの読書感想文に目を通してため息をつく。
「なんだ、こりゃ」
そういいたくなるのもわかる。
「主語がないから、なんのことかさっぱりわかんねぇよ。この作文、ノコも読んでておもしろいか。続きを読みたいと思うか」
ノコがぶんぶんと首を振る。
「お祭り、行きたい」
「まだはじまってねぇし。でも、子どもは結構いたなぁ」
盆踊り大会の会場になっている公園脇を通って帰ってきたむーくんがアイスコーヒーをがぶがぶ飲みながらいう。
結局、読書感想文は完成ならず。
ノコも昨日行ったので、祭りに対してそこまでの熱意がないようだ。
「今日は行かなぁーい」
これで盆踊りの音楽でも流れてくれば気もそぞろと浮かれるのだろうが、冷房のため窓を閉めているので聞こえてこない。
朝からタブレットを手に取り組んでいるが、歌ったり踊ったり、はたまた音声入力でふざけたり、タイマー機能のメロディを変えてみたり。
当然だが、はかどらない。
時間だけが過ぎていく。
読書感想文の宿題。
ほかのご家庭は、どのように取り組んでいるのだろうか。
もういっそ、私が書いてしまいたいよ。