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オリジナル定石課題を週一回解く。【一級建築士製図試験対策】

月に3記事程オリジナル課題or試験本番で使える実践的な知識を配信します。 定石課題は15分以内で解けるテーマを持ったドリル形式の問題となります。正解が一つだけではないことから、一…
試験本番では試行錯誤している時間はありせん。いつも同じ手順でとけるエスキスの方法を確立する必要があ…
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記事一覧

大胆予想、本番課題条件R06大学建築(前編)

今年R06の本番の条件の大胆予想をしてみたいと思います。 近年の傾向を踏まえて筆者の勘も交えて予想したものです ただ、予想を鵜呑みにせず、復習する際の優先順位、順番程度として考えてくだい。今年合格は厳しいと感じている人は思い切って山を張っても良いかもしれません。使い方は自己責任でお願いします。 大胆予想前編、後編で完結する内容となっています。 まず各資格学校の出題傾向をまとめてみたいと思います。 各資格学校の共通事項として、 ・要求居室のバラエティが多い  大居室(200〜

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ちびコマAIでシュミレーションする最適なコアの配置の仕方、/R06大学(後編)

前回の記事では出入口が、南に主出入り口 ある場合 ①外壁側(北)にコアを配置した場合の方がプランはまとまりやすく、プランニングの難易度は下がる。これは廊下が通しやすい為である。 ②要求居室が多い場合コアを外壁(有窓)ゾーンから無窓ゾーンに移動させ、有窓居室数を稼ぐ必要があるが、プランニングの難易度は上がる。 なので①→②の順番でコアの配置をすればよいという話をした。 ではどの位の要求部屋数だと外壁側から無窓ゾーンにコアを移動するのがよいのか?上記のケースは想定されるパター

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スパン割の極意③。8mスパンの有用性。

スパン割には優先順位があり、7m→6m→8mを順で考えよという話をした。つまり6,7,8mスパンの3つは等価の選択肢ではなく、 まずは7m で考えてみて、 6m は7m-1m 8m は7m +1m のような捉え方、優先順位が重要だ。 また6mスパンを採用した場合は、覚えておくべき相性の良い面積が存在するという話を前回までの記事でお届けした。 それでは今回のテーマである8mスパンの有用性は何か?

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スパン割の極意②。6mスパンの使い方。

前回はまず7mスパンから始めようということを解説した。 これは、7m スパンで考えると、要求居室面積が40の倍数、50の倍数に対応しやすいからだ。 しかし6m スパンが無用かというと決してそうではない。 6mスパンの有用性とは7mスパンより居室が多く取れるということだ。例えば敷地の長辺の長さを42m取った場合、7m ×6スパンで割ることもできるが、6m ×7スパンで1スパン増やして計画することができる。居室の要求数が多い場合は6m スパンで計画すれば、居室配置に余裕がでてく

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スパン割の極意①。まず7Mスパンから始めよ。

スパン割り及び面積調整の仕方で迷っている人はいないだろうか? 具体的には要求居室の面積が、100㎡や80㎡や70㎡の課題文の要求室の指定が 40の倍数及び50の倍数 が混在していているため7m もしくは 6m もしくは8m どのスパンで迷ったことのある受験生は少なからずいるはずだ 。

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最適なコアの配置の仕方/R06大学(中編)

前回の記事では出入口が、南に 主出入り口 ある場合 北側に配置した場合の方がプランはまとまりやすい。 ということを結論づけた。 その理由 を理解してもらう為に次の簡単な問題を解いてほしい。 下記要求室の基準階におけるちびコマで作図せよ 200㎡の居室A×2室 100㎡の居室B×2室 50㎡の居室C×2室 50㎡吹抜け  トイレ コア×2か所 答は上記だ。 どうだろう、何の苦も無くプランニングできたのではないだろうか? コアを北側に配置して、居室の採光を取り込める南側に整

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最適なコアの配置の仕方/R06大学(前編)

最適な位置にコアを配置することは、プランニングが破綻しない為の絶対条件であり、この記事において大学の課題において漠然かつ経験的に配置しているコアをダイアグラム形式で示していく。 今年R06大学と居室の大きさ(面積)が類似するR04の事務所ビル課題ではコアの配置つまり、片コア、センターコアを選択でプランニングの難易度が大きく変わった。 逆に言えば上手くコアを配置のダイアグラムを構築できれば、頭を整理できプランニングで大きく破綻することはなくなる。 まずコアを配置する際に考慮

令和6年製図 大学課題を攻略する! 1級建築士製図試験

皆さんこんちは。 本番までの短期決戦がはじまりました。 これから2か月程の間に合格図面を完成する必要がありますね。 私もS,N,Tの課題をすべてチェック(解いた)上で、皆さんの合格の手助けできる情報をテキストベースで発信していくのでよろしくお願いいたします。 また、各資格学校を横断した分析に基づいた本番課題条件の大胆予想も含めて更新していく予定です。 設計製図試験では、時間内に合格図面を時間内に仕上げるためには、 巷で言われる、作図時間を短縮するという訓練と同時に、 エスキ

平面図の構成を理解する為の設計演習

問題 R04の過去問(標準解答例)をちびコマで作図した上で廊下、コア、エントランスホールに色付けせよ。 今回の課題をみて拍子抜けしたかもしれないですが、課題の意図は下記の原則に基づいて過去の標準解答例もできているということを確認してもらう為です。 しつこいようですが、下記原則になります。 原則 ・2階以上の階は廊下の通し方で骨格が決まる。  →先に廊下を通してしまう。 ・1階はエントランスホールからの放射状の骨格となる。  →課題文からのヒントを元にゾーニングをする。

骨格の設計(リニア型)

今回の課題は、大空間、屋上庭園(広場)、コア、吹抜けの配置等、設計する要素が盛りだくさんです。難易度も少し上がり実践的な課題内容となります。 課題条件が複雑になっても、基本通り先に廊下を通すことです。(1階以外の階) 30分以内に1/400のエスキスを完成してください。時間が無い方は倍コマでのエスキスでもかまいません。 今回の課題は難易度が少し高いので動画視聴後に解いてみる事をお勧めします。 https://youtu.be/Mi8vjjDVbv4

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コの字型の骨格を設計する。

今回の課題も、廊下を通す原則を応用した実践的な課題となります。 平面の骨格を理解することでプランの破綻することがなくなります。 骨格とは廊下をどの位置に通すかに同義となります。 H、I、L、コの字型の等の廊下の通し方があるのですが、前回までの課題で学習した内容が基本です。細かい分類は覚える必要はありません。 今回の課題を解き終えた際に骨格を意識できれば自分の中のプランの引き出しが増えていることが重要です。 先にヒントを言ってしまう今回の課題はコの字型の骨格となります。 下記の

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骨格を設計する【実践編】!

今回は廊下を通す原則の実践課題となります。 プランが破綻する原因である、中央吹き抜け配置が裏テーマの問題です。以前にも書きましたが、吹き抜けは扉のない居室という考え方ができます。つまり廊下を通した上で無窓ゾーンに吹き抜けを配置するという手順を踏めば吹抜けは他の要求室と同じように配置することが可能です。また課題文の要求室に吹き抜けが要求された時点で、空間の構成のイメージをもっておくこともプランが破綻せずにスピードをもってまとめるコツです。今回の課題でいうと吹抜けの4方に廊下の周

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原則の確認プランの骨格を作る②(廊下を通せ)

まずは前回の復習です。 Q.下記のようにグリッド及び外形が決まったプランに     約75平米の居室Aを8室、   約50平米の居室Bを4室  配置せよ。 居室を配置する前に先に廊下を通してしまうことがポイントでしたね。 廊下の通すと有窓と無窓の分割ができます。 廊下を通した上で、有窓の部分に間仕切り壁を立てるように区切っていけば完成ですね。 廊下を通すことによって無窓ゾーンと有窓ゾーンに分割して有窓ゾーンに居室を配置していくということです。 その上で大きな居室は角部に

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原則の確認プランの骨格を作る。(廊下を通せ)

何度も出てきたテーマですが、重要なので次の大きなテーマに移る前に原則の再確認をしたいと思います。 Q上記を無窓、有窓に分けた上で、廊下を通せ。 簡単ですね。外部に面している居室を最大化したいので、上記のような廊下の通し方をすると有窓と無窓の分割ができます。 これは一番重要な廊下を通せという、原則です。 上記の廊下(黄色の部分)に着目してください。この黄色い部分が骨格で、プランを素早く、同じ手順で設計するには骨格の設計を設計する事が最優先となります。 それでは次の問題です

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