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『倫理』を勉強するメリット

(このnoteは2分で読めます。約1,800文字)
皆さんは学生時代『倫理』という教科を勉強していましたか?学校によっては、『倫理』という教科自体ないという学校もあるかもしれません。

高校で選択科目として『倫理』という教科があると認識されている方が多いのではないでしょうか。

私の通っていた中学校では、『倫理』が授業としてありました。『倫理』を教えることができる先生は、ある一人の先生だけでした。もしかしたら、その先生がいなければ『倫理』という授業を、中学校で習うことはなかったかもしれません。

『倫理』を習っている中学生の時、友達が『倫理って意味ないよね。』と言っていました。実際、同じ感覚を持っている方は多いのではないでしょうか。

このnoteでは、『倫理』を勉強することのメリットについて私なりの考えを書きます。

✅1、『倫理』は意味ないという意見

『倫理』という教科の多くは、哲学者の紹介であることが多いです。アリストテレスやプラトンなどの西洋哲学から始まって、孔子や孟子の東洋哲学が登場し、サルトルやハイデガーなど近代哲学が出てきます。

それぞれの哲学者がどんなことを考えていたかが教科書に書かれています。『倫理って意味ないよね。』と言っていた友達は、『人がどう考えていたなんてどうでもよくて、重要なのは自分がどう考えているかだと思う。その意味で過去いた人の考えなんて勉強したって意味ないよね。』という意見でした。

『倫理』という教科がなんとなく好きだった私は、友達のその意見に若干ショックを受けたのですが、そもそもなぜ好きなのか説明できなかったので、『そうなんだねぇ。』と相槌を打つことしかできませんでした。


✅2、考える時間をショートカットできる

『倫理』は大人になった今でも好きです。当時使っていた清水書院の教科書は大事に保管しています。大人になった今、『倫理』を学ぶ意味を説明するとしたらメリットベースで説明することができるのではないかと考えています。

確かに、『倫理』の教科書には他人の考えばかりが紹介されています。しかし、そこに紹介されている『考え』とは、ある意味考えることを仕事にしている過去の偉人級の哲学者たちの『考え』です。

『倫理』には、『本質とは何か?』『存在とは何か?』など、誰もが考えたことがあるようなことに対する哲学者たちの考えが紹介されているのです。もちろん、教科書レベルでは概要しか書かれていないので、その詳細を知るためには、その哲学者に関する本をさらに読む必要がありますが、どんな考え方があるか知るには十分です。

そう考えると、『倫理』を勉強することのメリットは、自分自身が考える時間の大幅なショートカットなのかもしれません。例えば、『存在とは何か?』を自分でゼロから考えるにはかなりの時間を要してしまいそうですが、そのことについて考えたことがある哲学者がいれば、自分はそれを考える必要はなくなるのです。考える時間そのものを大幅に短縮することができるかもしれません。


✅3、オススメ書籍

『倫理』という教科がとっつきにくいという学生の方や、大人になった今『倫理』に興味が出てきたという方にオススメの二冊を紹介します。

3ー1、『ここは今から倫理です。』

『ここは今から倫理です。』はヤングジャンプに連載されているマンガです。『倫理』を教える高校教師とその生徒たちの話です。1話完結の物語になっており、1話ごとに『倫理』の教科書に出てくる哲学者の考えが1つ紹介されているような構成です。とても読みやすいのでぜひ読んでみてください。

3ー2、『史上最強の哲学入門』

こちらはマンガではありませんが、面白い1冊です。『真理とはなにか?』などテーマごとに、そのテーマを研究していた哲学者が紹介されます。その紹介のされ方が面白い本です。哲学者Aに対して反論をしたのが哲学者Bで、哲学者Bのロジックに反論したのが哲学者C、といった形でどんどん新しい説や考え方が紹介されていきます。


✅4、まとめ

『倫理』という教科はなんとなくとっつきにくいイメージがあるかもしれませんが、先人たちがどんなことを考えたのか知ることができる有用な教科だと思います。先人たちの考えを知ることができれば、自分自身の考える時間をショートカットすることができるかもしれません。

私は大人になった今でも中学生の時に勉強した『倫理』の内容を使っているので、勉強する価値のあった教科だと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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