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ウェルネス系ブランド 2022年上半期トレンドと消費者動向【前編】

こんにちは!FRACTAのリサーチ&インプリメント局です。
今回は、リサーチ&インプリメント局より、「2022年上半期ウェルネス系ブランド(健康食品、サプリなど)のトレンドと消費者動向」についてをお届けします。

リサーチ&インプリメンテーション局とは?
通称「 RI 」。FRACTAの調査・研究機関です。
最新情報や"現場"に活きる情報の提供、 データ分析やサービス開発などを担い、 プロジェクトを遂行するメンバーとクライアントを後方支援しています。

リサーチ&インプリメンテーション局の役割

はじめに

本記事で扱う「健康食品」とは、ヨーグルトや小魚といった一般的な食品から、機能性食品や栄養補助食品、サプリメントを含む、「摂取することで健康の維持・増進が期待される食品」が主な対象です。

トレンドキーワード

#オートミール #フェムケア #低 /ノン・アルコール飲料 #エシカルフード   #プラントベースフード (PBF)#NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)#ハードコンブチャ #昆虫食 #プロテイン #CBD (カンナビジオール)

#プラントベースフード (PBF) 

植物由来原料を使用した食品。大豆ミートや、植物性油脂を使用したクリームやチーズなど。

(写真出所:「Deats」webサイト)

参考
「健康系」食品ブレイク予測7選 唐揚げもフライも植物由来(日経トレンディ)
プラントベースフードのNEXTトレンドとは? (日経xwoman Special)

#オートミール  

代替食として2020年頃から引き続き人気傾向にある。ご飯の置き換えとしての「米化」が注目を集め市場拡大した。

(写真出所:「日清シスコ」webサイト)

参考
オートミール市場、100億円規模に成長 さらに拡大見通し(日本食糧新聞)
クックパッド、「食トレンド大賞2021」と「食トレンド予測2022」を発表

#ハードコンブチャ  

海外、特に米国を中心に人気が高まっているアルコール入りコンブチャ。専門ブランド(KYLA HARD KOMBUCHAJUNESHINE)も続々と登場している。

(写真出所:「KYLA HARD KOMBUCHA」webサイト)

参考
新たなお酒「ハードコンブチャ」を知っている?海外で人気急上昇中のアルコール飲料に注目(FRONTROW)

#NMN (ニコチンアミド・モノヌクレオチド)

体内で長寿に関わる酵素サーチュインを活性化するとされる抗老化物質として注目されている。NMN配合サプリメントメーカーも増加している。

(画像出所:Wikipedia「ニコチンアミドモノヌクレオチド」)

参考
「NMN」の抗老化効果に富裕層ら熱視線 サプリも続々登場(日経クロストレンド)
ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)の市場規模、状況、およびビジネスの見通し2021年から2026年(PR TIMES、Ameliorate Digital Consultancy Private Limited)

ウェルネス業界の背景・概況

健康・機能性食品(機能性表示食品)市場は拡大傾向

高齢者の人口増加と健康志向の高まりにより、健康・機能性食品(機能性表示食品)市場は拡大傾向にあります。

健康・機能性食品の2020年の市場規模は、1兆5000億円規模
(2022/05/11調査)

日経テレコン「健康・機能性食品」

高齢者人口の増加、健康志向の高まりにより、需要増加

NewsPicks業界リポート「健康食品業界」

機能性表示食品市場を中心に市場は拡大

健康食品市場に関する調査を実施(2022年)(矢野経済研究所)

2022年のトレンド

3つのポイント

健康食品・飲料の約7割、化粧品の約4割以上でECシフト。

博報堂DYグループ「ショッパーマーケティング・イニシアティブ®」 HAKUHODO EC+、「EC生
活者調査」(2021年11月調査)

若年層実店舗年配層通販が高い傾向。

健康食品に関する消費者アンケート調査を実施(2021年下期)(矢野経済研究所)

SDGsの認知により、健康×サステナブルな取り組みとニーズが続く

環境省「サステナブルで健康な食生活に関する意見交換会」(2021年8月)


2022年上半期消費者動向まとめ


01
「健康志向」「経済性志向」「簡便化志向」が3大志向

◆日本政策金融公庫:消費者動向調査(令和4年1月調査)


02
海外向け健康食品、機能性表示食品を中心に市場が拡大

◆矢野経済研究所「健康食品市場に関する調査」(2022年)
出所:健康食品市場に関する調査を実施(2022年) | 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所


03
生活者の健康食品消費が向上

・コロナ禍で健康への意識が「高まった」が81%。最も気を付けていることは衛生面、食事
・コロナ禍で健康食品を買う頻度「増えた」が28%。目的は免疫力を高めるため
・購入場所はスーパー、食べるヨーグルトが人気。使用金額は月間3000円以内が最多
・購入のきっかけはテレビとネット、重視するのは効能と味
・49%が健康食品の印象「良い」、今後も購入したいが72%

◆株式会社ROI「健康食品についての意識調査」(2022年5月30日)
出所:健康食品についての意識調査

Topic、事例

◆睡眠に着目した「ヤクルト1000・Y1000」が人気

乳酸菌飲料「ヤクルト1000」(宅配専用商品)「Y1000」(店頭商品)の売上げが好調。ストレス緩和と睡眠の質向上を謳う機能性表示食品で、入手困難になっている。

話題の"ヤクルト1000"に長蛇の列 日本橋駅に突如出店──そのワケは?

◆無人・非接触サービスの普及。自販機販売の多様化

無人・非接触ニーズに加え、冷食人気とスマホ決済の普及により自販機販売の多様化も進んだ。カスタムサラダ専門店のCRISP SARADA WORKSは、レジ会計不要の店舗CRISP STATIONを東京丸の内にオープン。

サラダを手にとって出ていくだけ。レジ会計が不要なストア「CRISP STATION」
(写真出所:「CRISP STATION」webサイト)

🔗 参考


いかがでしたでしょうか?
次回後編では「カテゴリー別トレンド予測」と「新ブランド、プロダクト」をご紹介予定です。今回のレポートが読者の皆さんのビジネスやブランディング活動のヒントになると幸いです!


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