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私の00smusic#62

#611 Daylight by Remedy Drive ネブラスカ州リンカーン生まれのナッシュビルで活動するバンドの、本名義では2作目のDaylight Is Comingより。10年ほどのインディレベルの活動で、作品も6作発表していて、その後の本作は、前身のRemedy名義を改名してからの初のメジャー配給作品。 クリスチャン系のロックバンドらしいポジティブな文言と雰囲気に、とてもメロディアスでキラキラしたピュアな佇まい。自分がネガティブなムードに陥っても、再び光をもた

    • 私の00smusic#61

      #601 Become What You Hate by Midtown ニュージャージーのポップパンクバンドのセカンドアルバムLiving Well Is the Best Revengeのオープニングトラック。ドライブスルーからメジャー入りを果たした作品で、プロデューサーはブリンク182やジミー・イート・ワールドなどを手掛けていたマーク・トロンビーノ。 個人的なイメージは、2000年代前半のポップパンクアルバムの名盤の一枚。ややエモーショナルなメロディラインと、突っ込ん

      • 私の00smusic#60

        #591 Live Life Loud by Hawk Nelson カナダ・オンタリオのクリスチャンポップパンクバンドの4作目タイトルトラック。 キャッチーでエネルギッシュな楽曲で、本国カナダでの支持はもとより、アメリカでもチャートに入ってくるような活躍を見せていたものの、6作目以降はソロ転向でボーカルが抜けて、ギタリストがボーカルを務めることに。音楽性もパンク色を消して、オルタナポップロックみたいな形で活動。さらには、そのギタリストも神を信じる気持ちを失ったらしく、クリ

        • 私の00smusic#59

          #581 Hundred Million People by Treble Charger 90年代カナダ・オンタリオで結成され、メジャーデビューも果たし、その後自国の後続のバンドのプロデュースやマネージメントの世話までやっているというカナダのアニキ分的ポップパンクバンドの5作目Detoxから。 多分どこの場所にもバンドの良い意味での縦社会が存在していて、こういう面倒見の良いアニキの存在によって、Sum41みたいなバンドの伸び盛りの時期のアルバム作品をプロデュースしていたり

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        • 私の00smusic
          62本
        • 私の90smusic
          33本
        • 私を構成する42枚
          2本

        記事

          私の00smusic#58

          #571 Montgomery Park by Richimond Fontaine オレゴン州ポートランドのオルタナカントリーバンドの5作目Post to Wireより。この辺の作品はイギリスのカルチャー誌であるUncutが絶賛していたようで、このアルバムも年間アルバムリストの4番目に入れていたんだとか。 カントリーフォークやスライドギターにあまり馴染みがない日本では、なかなか知られない存在だったとは思いますが、個人的にはこのレイドバックしてて、時にはしんみりした空気感と

          私の00smusic#58

          私の00smusic#57

          #561 To Build a Home by The Cinematic Orchestra ジェイソン・スウィンスコーを中心に結成されたイギリスの音楽グループで、ジャズとエレクトロニカを合成したジャズトロニカというサブジャンルで知られているグループだそうで、3作目となる本作Ma Fleurは、ストリングスやゲストボーカルも交えて、愛と喪失をテーマにした架空の映画のサウンドトラックとして制作された作品だという。 落ち着いたトーンで、繊細に連なる音描写、そういうサントラの侘

          私の00smusic#57

          私の90smusic#33

          #321 Absolution Blues by Coverdale Page 当時の僕は、この二人が何者なのか、ゼップも聴いたことないし、全くわかっていない状態で、聴いてみたら渋すぎるし、全然ついていけなかった感じだったんですよね。今聴いたら、飲み込み具合が全然違いますが。 そもそも何でこの二人が出会って始めたのかというと、ゼップ再結成が頓挫してしまったジミー(だからリマスター作業に向かってたのか)と、ホワイトスネイクが終わって浮いたデビカバとを、A&Rのジョン・カロドナ

          私の90smusic#33

          私の90smusic#32

          #311 Nomads by The High Llamas ロンドンで結成されたポップバンドの3作目Hawaiiより。29曲76分の大作で、聴いてすぐわかる、どんだけブライアン・ウィルソンを敬愛しているか。この年代のペットサウンズを目指したのかはわからないけれど、美しくうっとりさせるポップな室内音楽作品を完成させた。一度再生ボタンを押したなら、なかなか途中で聴くのを止められなくなる桃源郷のような世界観。聴く人によっては、複雑な美風景がだらだら続くようでも、もしペットサウン

          私の90smusic#32

          私の00smusic#56

          #551 Midnight from the Inside Out by The Black Crowes 若くして古き良きサザンロックスタイルでデビューして、その衝撃と絶賛で何百万枚ものセールスを上げて以降、作品を重ねても、なかなか最初の出てきた時の鮮度や衝撃は超えられていないというような印象でした。 そんな中での前作のBy Your Sideはわかりやすくて、求めやすそうな、個人的には起死回生の作品だったと思いますが、それでも初期の栄光を求められていたらしい彼らは嫌気が

          私の00smusic#56

          私の00smusic#55

          #541 Experimental Film by They Might Be Giants ジョン・フランズバーグとジョン・リンネルによる音楽デュオの10作目The Spineより。話は少しずれますが、ゼロ年代の彼らといえば、児童向けの音楽アルバムやその音楽に盛り込んだアニメーション映像を積極的にリリースしていて、どれもゴールドディスクになるようなヒットになり、グラミー賞でも児童音楽部門で受賞するような評価を受けていたのが印象的。あとは個人的には、この作品の時のライブを観

          私の00smusic#55

          私の00smusic#54

          #531 Sweet Disposition by The Temper Trap メルボルンのバンドのデビュー作Conditionsからスマッシュヒットのシングル曲。オーストラリアでのヒットもさることながら、海外展開にも積極的で、特にイギリスのツアーやフェスにも参加して、アルバムもゴールドディスクを獲得していたりしたそう。ファルセットを使ったボーカルはインドネシア出身ということもあってか、元々のオージーバンドのイメージにはない多国籍感があって、サウンドスケープへの美意識も

          私の00smusic#53

          #521 Kids by MGMT コネチカットにある大学在籍時に結成された音楽ユニットのメジャーデビュー作Oracular Spectacularより。プロデューサーは、デイヴ・フリッドマン。サイケな雰囲気とノスタルジーなメロディを持つ、懐古的なロックサウンドと今時のポップなデジタルサウンドを組み合わせた、当時では新しい感覚だった作品。リスナー界隈でもかなり話題になっていて、すごく人気があったという認識で、それに背中を押されて、レンタル屋さんで借りて、その後買ったような気

          私の00smusic#53

          私の00smusic#52

          #511 Powder Blue by Elbow 英国グレーター・マンチェスターのバンドのデビュー作Asleep in the Backより。バンドコンペを経て、メジャーレーベルとの契約を勝ち取って制作するも、レーベル売却で話が破談になるという困難の後、もう一度体制を整えて、制作し直した作品だそうで。個人的にはDovesのLost Soulsと並んで、傑作の一枚かなと。中身が反映されたようなジャケットの青く暗く冷えた感じが印象的ですが、歌から発せられる感情も、全てのハーモ

          私の00smusic#52

          私の90smusic#31

          #301 Poppies by Marcy Playground ミネアポリス出身で、ニューヨークで活動を始めたオルタナロックバンドのデビュー作より。フォークも交えながら、少し気だるそうにゆっくり進む、温度の低い作品なので、結構賛否に割れる作風なのかなあと思います。いわゆるロック的な興奮する箇所はそんなにないけども、ずっと童謡でも歌うくらいのしっかりした歌メロディで、そのゆったりとした歌の速度感は飲み込みやすく、退屈せずにほのぼの楽しめるという絶妙なバランスで成立している作

          私の90smusic#31

          私の00smusic#51

          #501 Hyperdrive! by Devin Townsend Project 当時のデヴィンは、アルコールやドラッグで、クリーンな状態を保つのが難しかったようで、彼のバンドやStrapping Young Ladも止めてしまい、一線からしばらく身を引く選択をしてしまう。その後、落ち着きを取り戻しながら、楽曲制作を始め、2年ほどの間に60曲程度の曲が集まり、それらは4つの異なるスタイルに分かれていることを発見し、自身のProject名義でこれら4作品をリリースすること

          私の00smusic#50

          #491 N.Y. Song by Modern Skirts ジョージア州アテネのバンドのデビュー作Catalogue of Generous Menから。地元アテネの音楽賞でアルバム・オブ・ザ・イヤーに輝き、R.E.M.のマイク・ミルズが彼らを支持して、R.E.M.のトリビュート作に参加したり、オープニングアクトに抜擢されていたりした。残念ながら、3作を作り終えた後、その役割を終えたとして、解散してしまったようなんだけど、このデビュー作は本当にお気に入り。ほんとに傑作だ