見出し画像

私の00smusic#60

#591 Live Life Loud by Hawk Nelson

カナダ・オンタリオのクリスチャンポップパンクバンドの4作目タイトルトラック。
キャッチーでエネルギッシュな楽曲で、本国カナダでの支持はもとより、アメリカでもチャートに入ってくるような活躍を見せていたものの、6作目以降はソロ転向でボーカルが抜けて、ギタリストがボーカルを務めることに。音楽性もパンク色を消して、オルタナポップロックみたいな形で活動。さらには、そのギタリストも神を信じる気持ちを失ったらしく、クリスチャンを辞め、バンドは解散するという。
なんか、そういうものなんですかね。良いバンドでしたけど。

#592 One in a Million by Run Kid Run

イリノイのクリスチャンポップパンクバンドのセカンドアルバムLove at the Coreより。エモーショナルで歌のメロディラインがしっかりした良心的なバンド。
もっと売れててもいいと思うけど、この年代のポップパンクバンドは本当に数多いので、その中で日本に伝わる数も知名度も限られてしまうし、どうしてもその多くの1つというふうに収まってしまう感じも。

#593 Lose It by Cartel

ジョージアのポップパンクバンドのセルフタイトルのセカンドアルバムより。デビュー前から注目度は高かったようで、トントン拍子でメジャー契約を手に入れ、本作リリースの流れ。
しかしアルバム制作は、テレビ番組Band in a Bubble内で行われるという特殊環境だった。マンハッタンにあるハドソン川河岸の公園に、ガラス張りの球体のスタジオハウスが建てられ、その中で20日間に渡り、作曲とレコーディングが行われた。
そこでは23台のウェブカメラが設置されて、オンライン上で24時間閲覧することが出来、現地でも通りがかりで中を覗くこともできた。そしてMTVで、編集された映像が番組で放送されるという仕様。正直、集中力を欠きそうな制作環境であるものの、見事にその中でアルバムを完成させてリリース。
物憂げなアルバムのイントロダクションから一気に爆発させる姿は、勢いのあるバンドそのものだった。
ジャケットが70年代のウェストコーストを思わせるアートワークで印象的。

#594 Come Around by Sing It Loud

ミネアポリスのポップパンクバンドのデビューアルバムタイトル曲。プロデュースは同郷のバンドであり、レーベルメイトでもあったモーション・シティ・サウンドトラックのギタリストのジョシュア・ケイン。
うねる電子音が印象的なパワーポップという感じで、しかも曇りなく抜けるようなバンド名に、ポップでカラフルなアルバムアートワークが全てを物語っているような、音楽そのもののわかりやすさが良いですね。難しいことを一切考えなくていい。これだけですぐ解散しちゃうのもわかるような寂しいような、そしてすぐ再結成しちゃうのもわかるような、そんな感じでいいような。

#595 She Takes Me High by We the Kings

フロリダのバンドの2作目Smile Kidより。
前作のシングル曲Check Yes Julietがプラチナムヒットして、勢いに乗っていくとこの作品だとは思いますが、この頃は個人的に結構行き詰まっていた時期で、何にも考えなくてもポップでアゲてくれるようなものを求めて聴いた中での最も印象的な一枚。今聴いてもそのイメージが変わらず、なかなか救ってくれる印象が残ってます。
第一印象、バンド名が何だか北欧のメタルバンドみたいだなあと思ってましたが、それに見合わない明るい青空ジャケットで、それがまた強い印象だったかな。

#596 Mindset by Every Avenue

ミシガンのポップパンクバンドの2作目Picture Perfectから。日本盤も出ていて、We the Kingsと一緒に来日公演もしていたようなので、結構その界隈では人気があったのかな。
プロデューサーはSR-71のフロントマンであるミッチ・アレンが担い、シュガーカルトやプレーンホワイトT's、アメリカンハイファイ、イエローカードといったバンドにいるソングライターたちとの楽曲コラボレーションも多彩なアルバムの内容。
キャッチーであることもさることながら、しっかりとしたメロディラインとエネルギーを持ち合わせた印象的な楽曲が、ムラなく最初から最後まで並んでいるといった真面目な作り。

#597 Stay Pretty by Farewell

ノースカロライナのアナログシンセも交わるポップパンクパンドによるデビュー作Isn't This Supposed to Be Fun!?より。日本盤の邦題は、フェアウェルのわくわく大作戦!?
ジャケットの感じからハローグッバイのファーストのようなキャッチーさやコミカルさもあるのかなと聴く前は過ぎったものの、実はしっかりエッジの立ったギターサウンドに、打ち付けるようなドラム、歌の後ろからシャウト追撃も混じり合うボーカル。張ってる感じは少しエモかな。ふんだんにハーモニーは盛り込まれて、カラフルな装飾だけど。
エピタフから2作出ただけで終わってしまったようだけど、かわいい見かけと少し違う、多彩で骨のあるバンドという印象でした。

#598 On a Lonely Night by A Rocket to the Moon

マサチューセッツ出身のミュージシャン、ニック・サンティーノのソロとして始まったプロジェクトは、自主制作のデビュー作を経て、人を集めてロックバンドとしての活動も始まり、フュエルド・バイ・ラーメンとのレーベル契約が成立。本作は2作目となるOn Your Side。
爽やかな青色のアルバムジャケットに、軽快で清涼感も味わせるエモ基調なポップロックやフォークロック曲が並んで、夏のお出かけのお供にはいいかも。

#599 Suicide Sunday by Friday Night Boys

ヴァージニアのバンドの唯一の作品Off the Deep Endより。フュエルド・バイ・ラーメンからデビューして、4年くらいで解散してしまったバンドなのですが。
当時どうして手にしたのか、全然もう覚えてはいないのですが、このバンド名といい、このアルバムジャケットといい、チャラそうなこの感じはどうなんだ?笑といったところで、なかなか疑わしさ満載でしたが、ポップパンクにありがちな安易に刺激的に駆け抜けていくというよりは、もっとキャッチーさやフックの魅力に重点が置かれたパワーポップ作品になっているのが良いとこかも。時間が経つと、こうした印象的なフレーズも良いノスタルジーとして残っているものですしね。

#600 About a Girl by The Academy Is...

シカゴのバンドの3作目Fast Times at Barrington Highより。前作ではプロデューサーのブッチ・ウォーカーと共に、本来のポップパンク分野から少し距離を取りって、ガレージっぽいニュアンスの攻めた内容になっていたところ、ここではまた本来のフィールドに戻ってポップパンクアルバムを作成してきた感じ。
これ日本のリスナー的にはどっちなんだろうなあ、本作のポップパンクのこれこれ!なのか、前作の硬質なガレージロック的なちょっと渋めの格好良さなのか。前作時に音楽誌でちょっとウケてた気がするけど。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集