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私の00smusic#59

#581 Hundred Million People by Treble Charger

90年代カナダ・オンタリオで結成され、メジャーデビューも果たし、その後自国の後続のバンドのプロデュースやマネージメントの世話までやっているというカナダのアニキ分的ポップパンクバンドの5作目Detoxから。
多分どこの場所にもバンドの良い意味での縦社会が存在していて、こういう面倒見の良いアニキの存在によって、Sum41みたいなバンドの伸び盛りの時期のアルバム作品をプロデュースしていたりして、このMVにもアヴリル・ラヴィーンを始めとする後輩たちがカメオ出演しているという微笑ましい光景が。

#582 Cheap Poltergeists by Superdrag

テネシーのパワーポップバンドの5作目Industry Giantsから。オリジナルメンバーで復帰、再結成作品。
正直、また彼らの作品が聴けるとは思ってなかったので、また気持ちが入ったのかなぁなんて思いましたが、またすぐに解散してしまって...このアルバムは、一人のソングライターによるものだけでなく、他のメンバーも楽曲を持ち寄ったというとこが今までになかったかも。
エネルギッシュで、曲も良かったと思いますが、それを披露して広く展開していくとこまでいかずに、1回ツアーに出るも、動きをすぐ止めてしまったのが残念だったかな。

#583 Can't Get You Out of My Thoughts by Dumdums

ロンドンのポップロックバンドの唯一作品It Goes Without Sayingから。
デビューからすぐに4作のトップ40シングルを送り込み、大きなステージにも次々出演。2作目の制作も行ったようですが、リリースせずに解散。バンドのソングライターのジョシュ・ドイルはアメリカ・ナッシュヴィルに移動して、SSWとして活動しているそうです。
結果的には、この直後からバステッドやマクフライといった同様の若いボーイズバンドが大きな人気を獲得していきますが、そこには乗っからず、その前にバンドを終わらせたという感じに。
普遍的にポップで最も親しみやすいバンド作品でしたが、アメリカから出てくる糖度の高いポップロックとは違う、UKポップから生まれる佇まいが何となく印象的だったりして。

#584 Chain Me Free by The Matches

カリフォルニア・オークランドのバンドのデビュー作E. Von Dahl Killed the Localより。最初は自主制作盤としてリリースされ、エピタフと契約の後、再リリースされている。
サブスクでキャッチして、このジャケットも見覚えがあるし、どこかで聞いた名前だよなぁと思いながら聴いてたのですが、そういえばゼブラヘッドの来日で一緒に来てたバンドかと。
このアルバム自体はそれこそゼブラヘッドにも通じるようなポップパンク作品でしたが、続く解散までの2作品は脱ポップパンクな、実験的な意欲作に向かっていき、甘えず前向きに尖った一面も。

#585 Donna by FM Static

カナダ・トロントのポップパンクバンドのデビュー作What Are You Waiting For?より。
サウザンド・フット・クラッチというメタルバンドで成功していたボーカルのトレヴァー・マグネヴァンとドラマーのスティーブ・オーガスティンがサイドプロジェクトとして始めたバンドだそうで、この次の2作目のアルバムのシングル曲では、YouTubeで7000万回以上の再生を獲得する成功を収めたのだとか。
さらにトレヴァーはラップアーティストとしても活動し、スティーブは不動産関係の会社を立ち上げて成功しているそうで、なんて器用な人たちなんでしょうね。

#586 Innocent by Stellar Kart

アリゾナ・フェニックスのクリスチャンポップパンクバンドの3作目Expect the Impossibleより。
クリスチャン向けのラジオステーションで受け入れられてて、キリスト教音楽業界のグラミー賞的位置付けにあるGMAダブアワードでも受賞履歴があるという。
ポップパンクとの境界をそれほど感じさせない、わかりやすく掴みのあるパワーポップ楽曲があり、この曲もかなり80'sの産業的な匂いを放ってますが、かつてはLivin on a Prayerのカバーもしていたり、Jampのイントロのキーボードをモチーフにしたような曲があったりと、基本大衆向け意識の高いポップロックかなと思います。

#587 Out of Control by Capital Rights

オクラホマ・タルサのポップパンクバンドのデビュー作This Is an Outrage!から。前身のバンドからバンド名の変更、ぐっとポップ糖度を増して制作されたアルバム作品。
同じポップパンクでも、このパワーポップやエモなどのブレンド具合がとても個人的にはアジャストしている感じで好印象の塊だったりしますが、結果論ですが、やっぱり所属レーベルのトゥース&ネイルのバンドは好きなの多いなぁという感じで、またさらに結果、クリスチャン向けが多くなるという。
この系統はなぜか心地良いんですよね。

#588 Hey Driver by Lucky Boys Confusion

シカゴのバンドの3作目にして、メジャー2作目Commitmentより。これはサブスクでたまたま流れてきた作品。
元々は裏打ちのスカやヒップホップを織り交ぜたミクスチャーロックだったようですが、本作で急激にポップパンク/ポップロックの方に寄せる形で、バンド史上最もキャッチーな作品となりました。
それでもほのかに残るミクスチャーロックのテイストが作品のフックの起点にもなっていて、格好良く個性的な仕上がりに。
この後、メジャーをドロップする形になって、バンドは断続的な活動になってしまったようですが。

#589 So Much Love by The Rocket Summer

テキサスのシンガーソングライター、ブライス・エイヴァリーのソロプロジェクトの3作目Do you Feelより。
中学生の頃から楽曲制作・演奏・録音を全て個人で始めて、作品を自主リリースして、自ら売り込んでいき、評価を集めていくように。日本でも早々に日本盤がリリースされて、話題になっていましたね。
そして、この作品からアイランド・デフジャムとのメジャー契約。メジャー環境を得て、一人でポップロックマエストロを演じている姿はそのままに、全体の音空間と表現が広がった印象。さらに生き生きとしている感じが。

#590 Zero Superstar by Fuzzbubble

ニューヨーク・ロングアイランドのバンドのセルフタイトル作より。
ラッパー、プロデューサー、そしてレーベルオーナーでもあったパフ・ダディのバッドボーイレコードと契約していたという異色の経歴のロックバンドで、その後レーベルから離れてから、このデビュー作となるアルバムがリリースされます。
プロデューサーは、ガンズの一連の作品やメガデスのRust In Peaceなどを手掛けていたマイク・クリンクという意外な名前。ゲストにはロジャー・マニングJrやスザンナ・ホフスが参加しているそう。
グランジ以降のギターロックサウンドとそれを振り切ったようなパワーポップソングも収録されて、知る人ぞ知る好盤のような感じだったと思いますが、あまりバンド活動は上手くいかなかったようで、すぐに解散してしまいます。
最近また再結成作品を作って、ライブ活動をしているようです。


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