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#352【ゲスト/心理】必要なのは「自己肯定感」ではなく「自己〇〇感」

このnoteは2022年3月17日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。 

自己肯定感より大切な「自己存在感」とは?

土屋:皆さん、こんにちは。フォレスト出版チャンネルのパーソナリティを務める土屋芳輝です。本日も昨日に引き続き、素敵なゲストを招きしています。スポーツドクターで、産業医、株式会社エミネクロス代表の辻秀一先生とフォレスト出版編集部の森上さんです。辻先生、森上さん、どうぞよろしくお願いします。

辻・森上:よろしくお願いします。

土屋:昨日はフォレスト出版から2月に出版された、辻先生の新刊『自己肯定感ハラスメント』をベースに今の日本社会に蔓延している「自己肯定感至上主義」の問題点について詳しくお聞きしました。まだお聞きでない方はぜひ昨日の放送もチェックしてみてください。さて、本日はそんな「自己肯定感至上主義から脱出する方法」、そして「自己肯定感より大切な自己存在感の育て方」について詳しくお話をお聞きできればと考えております。どうぞよろしくお願いします。

辻:よろしくお願いします。

森上:ではさっそくですが、この「自己存在感」とは何か、改めてご説明していただいてもよろしいでしょうか。

辻:はい。自己肯定っていうのは肯定する。つまり否定してはいけない。肯定する部分を見つけて、そこを評価するっていう発想なんですよね。これは脳科学的に言うと、我々人間が最も得意とする認知的な脳の使い方と考えられています。ですから、その肯定をするために成功体験を積まなくてはいけないっていう、結果至上主義、評価至上主義、比較至上主義の考え方の権化みたいな言葉として行きついたのが自己肯定感なわけですね。
一方で、そういう中にいると一人一人みんなダメなところもありますし、それぞれがマイノリティ、究極的に言うと、一人一人という個のマイノリティにいるわけで、そうするとメジャーになんかなれないし、いつも金メダルを取るなんて難しいので、一人一人の自分の中にあるもの、たくさんのものがあると思っていて。
まず一番最初にわかりやすくみんなに言うときに、いろんな肩書きや学歴や見かけや運動能力や成績や収入や住んでいるところとか、いろんなものを僕らは抱えていますけども、もしそれを全部取っ払ったときに、自分の内側には、すべての人には命というものがあって、その命があるっていうことに優劣はないわけで、「俺の命のほうがお前の命よりも上だな」とか、「自分の命をもっと高めなきゃいけない」とかはありません。
そういう自分の中にある一番は命っていうものですけど、それ以外にもたくさんの自分の中にあるものに気づいて、例えば感情があるとか、例えば考えがあるとか、自分の想いがあるとか、いっぱい「ある」を持っているのに、私たちはそれに気付いていない。「ある」を気づき、「ある」を知り、「ある」を見ることで、自己存在感を持つという発想にみんなに変わってもらいたいなと思っています。
「高める」じゃなくて、「持つ」と言えば、持っているんだから、そんなに焦る必要もない。見つめる作業さえすれば、みんながもっと自分らしく生きていけるよねっていう言葉で、「自己存在感」という言葉があります。実は中学校の教育の指導要領の中に、「子供たちの自己存在感っていうのをちゃんと育むように」って書いてあるのに、誰も使わないからいかん! と思ったわけですよ。

森上:なるほど。存在感っていうのは、元々この世に生まれた人には全員にあって、それを持っているっていう意識をしているか、してないかだけの差だっていうことですよね。

辻:そうです。たった、それだけです。「俺、私、生きているな」で、まずはOK。それで小さなエネルギーが生み出されるんですよ。それを「肯定しなきゃ」って言った瞬間、何かの比較が生まれて、もっと優れている人たちがいて、それこそ前回の話に出た「ジョーカー」だとか、「パラサイト 半地下の家族」のようになっていくんです。小さなエネルギーですけど、自分の中にある。じゃあ、もっといろんな「ある」を見つけていきましょう、というようなことをやっていけば、感情があるよねと。いろんな出来事が毎日外にはあるけど、自分の内側にはネガティブも含めて感情がある。それも自分そのものなので、そこに比較する必要がなくなってくるわけです。

森上:なるほど。

辻:なので、ビッグな、肯定して金メダル取って「やったー」っていうようなエネルギーはないけれども、小さな安定したエネルギーを己の中に見いだして、この評価され、結果を出さなきゃいけない自己肯定感至上主義の社会の中で、自分らしく生きていくための「小さな火の作り方」でしょうかね。

森上:なるほど。すごくわかりやすい。自己肯定感の世界に行っちゃうと、それこそ評価基準って限られているわけじゃないですか、学力とか。わかりやすいところで言うと、「優しさ選手権」なんていうものが例えばあったときに、そんなのは比べられないですよね。

辻:そうです。そのとおり。私の中には優しさがあるとか、思いやりがあるとか、いっぱい僕たち持っているんですよ。人間が肯定していくために、この社会の中で生き残るために、後天的なスキルをみんな一生懸命学ぶわけですよね。
僕だったら医学部を出て医者になって、医師免許証を取って、いろんなスキルを身に着けて。そうやって後天的にスキルを身につけていって、僕たちは自分の自己肯定感を満たしていこうとするんです。
でも、実は人間っていうのは生まれたときから先天的なスキルとして、みんな持っているものがあるんですよ。その二大先天的スキルというのが「愛するスキル」と、「進化するスキル」なんですよ。赤ちゃんは生まれたときから笑顔でまわりの人を喜ばせる愛のスキルがありますよね。そして、いろんな人を好きになるっていう、僕たちも愛するスキルを持っているわけですよ。そんなことは練習してないし、後天的に得てないし、小さい頃よりも成長して、より良くなろうとする想いというのはみんな持っているんですよ。だけど、自己肯定感至上主義の中にいると「だめだめだめ」って言われて、その「クソー!」っていう想いでしか成長しない。それこそ後天的なスキルに依存しているんだけど、みんな「愛するスキル」と「進化するスキル」っていうものを持っているんだから、もう持っているものをもっと探しに行きましょう、と。インドに自分探しに行かなくても、渋谷のど真ん中に住んでいても、自分の「ある」を見つめる、そのベクトルの方向だけをしっかりと持てば、もっと多くの人がしんどくなくて、自分らしく生きられるんですよね。

森上:なるほどね。そういった意味では、物差しで測れないものをみんないっぱい持っているってことですよね。

辻:そうなんですよ。本当にそうです。

「自己存在感」を育むために必要なこと

森上:自己存在感を育むために、必要なことってなんですか? その意識を常に持っておく?

辻:そうですね。自分の中にあるものって言ってもなかなか難しいですよね。命とか言っても、命はどこにあるんだろうっていう話にも、もちろんなりますし。じゃあ愛とか進化ってどこにあるんだろうっていうふうに思いがちになります。
私が最初にアスリートたち、ビジネスマンもですけど、練習するのは、まず自分の中にある好きなもの、何が好きなのか。好きな食べ物を書き出すだけでも全然よくて、例えば「私はお好み焼きと納豆が好きです」。これは誰も否定できないじゃないですか? 「俺の納豆好きのほうが上だぜ」なんて、あんまりないので。

森上:(笑)。

辻:なので、自分の好きな食べ物のことを考えるだけでも、自分の自己存在感の大きな芽なんですよ。だから、何が好きなのかを書き出していくこと。何色が好きなんだろう? どんな季節が好きなんだろう? どんなスポーツが好きなんだろう? 好きを書き出していくっていうことが、まず自己存在感っていうものを育んでいく芽。
もう一つは自分の中に存在するさまざまな感情ですね。イライラもあるし、不安もあるし。それはダメじゃないんですよ。それって自分にしかない存在ですよね。うれしいと感じることもそうだし、こういう自分の感情っていうものをちゃんと見つめて書き出す。感情のリスト表を書き出すっていうようなことだったり。
あと、いつも皆さんに言うのが、「ドラえもんがもしいたら、あなたは本当は何をしたいのか?」っていうのを見つめてみたときに、「俺、何したいんだっけ?」って人に聞いてもわからないし、「俺の今の感情、何かわかる?」って言われてもわからないし、「俺、何が好きなのかわかる?」って言ってもわからないから、全部自分を見つけないといけないので、「自分はいったい何がしたいんだろう?」って。別に実際にはできなくてもいいんですよ。
したいんだっていう想いが自分の中にあるんだっていうこと。好きなことリスト、感情リスト、したいことリストを見つめているだけでも、自分の存在は誰も真似できない。その人のオリジナルの自己存在のすごく大きな芽があって、それは誰とも比較したり、「お好み焼き好きなのダメでしょ」とか言われないし。
なので、そこに自分の存在っていうものが見つかってくるので、そんな練習をするわけです。ただ、小さい頃から、僕らは認知的に「今日は何したの?」「何しなきゃいけないの?」「今日、何があったの?」「あの人はどうなの?」「〇〇ちゃんは、もうやっているのよ」「結果出しなさいよ」って、ずっと言われているから、そういう自己存在を見つめることをしなくなっちゃうんですよね。

自己存在感を育む声かけとは?

森上:なるほどね。最後におっしゃっていた声かけの話なんですけど、リスナーの方々の中には子育て世代の方も多いので、興味のあることだと思うんですが、自己存在感を育むために親として声かけは気をつけたほうがいいんですよね?

辻:そうですね。結果的な声かけをしていると、その子供たちもどんどんそっちの自己肯定感をする。で、自己肯定感につながる。また、世の中で流行っていて、僕が疑問を持っているのは、褒める主義です。

森上:ほー。

辻:褒めるっていうのは、やっぱり結果に対しての自己肯定を作っていくための一つなので、親に褒められなきゃいけない。褒められるためには結果を出さなきゃいけない。100点取って褒められるっていう発想にいくと、自己存在感より自己肯定感へのプレッシャーで、まさにハラスメントになっていくと思うんです。

森上:危ないですね。褒めるってもう世の中に蔓延していますよね。

辻:蔓延しています(笑)。この褒める至上主義を、また次の本で書こうかなって思ったりもしますけど(笑)。

森上:ほんとに! 先生が今回の本の中でもお書きになっているんですけど、「何があったの?」って、子供に寄り添っているような声かけじゃないですか。「どうなったの?」とか、「今日は何したの?」とか。で、もっとリアルになってくると、「明日の宿題やったの?」とか「昨日も言ったでしょ」とか。それって、親って悪気はなくやっていると思うんですよ。

辻:みんなやっていますよね。

森上:やっていますよね。これってめちゃくちゃ気をつけないといけないなと思ったんですけど、先生がそれに対して提案しているのが、「あなたは何を感じたの?」とか、「あなたは何が好きなの?」とか、「あなたは何がやりたいの?」とか、「あなたが一生懸命できることは何?」「あなたはなぜそう考えるの?」って。これって微妙なところですけど、全然受け止め方が違ってきますよね。

辻:そこが大事なんですよ。昨日もちょっと言ったんですけど、私は日本を代表するアスリートたち40人ぐらいと、社団法人「Di-Sports」で、トップアスリートと子供たちが、スポーツを通してではなく対話していく活動しているんですけども、子供の頃に心が大事だということを感じていることがすごく重要で。日本代表のアスリート達はもちろん、みんなすごく練習もしていますし、苦労もしているんですけど、共通事項として子供の頃、親に「あなたは自由にしていいのよ」って言われてきているんですよ。

森上:へー。

辻:みんな怖いんですよ。自由にさせて、「あなた次第だよ」っていうのは。でも、それによって自分で決めて、自分で考えて、でも見守ってあげるのが親で、何か指示して、させるのが親じゃないんですよね。

森上:そうか。指示して、させているね。それをやっちゃいがちですよね、親は。

辻:そしたら自己存在感は生まれないじゃないですか。

森上:確かに。

辻:自分で考えて、だけど、親が見守っているから思いっきりチャレンジができる。一生懸命できるっていうことが、すごく子供の頃に大事なんですよね。だから、『自己肯定感ハラスメント』でも、生育歴のことを書きましたけど、本当に親の声かけは大事だと思いますね。

人生は、勝ち負けではない

森上:そうですね。親の論理からすると、それを言っちゃうのはやっぱり自分が多少なりとも少し長く生きているから、嫌なことがあったらかわいそうだなと。先にちょっと教えておいてあげたいなって。でもそれが逆に、その子の正解、不正解の基準になっちゃったりとか。親が言っていることのすべてが正解じゃないですもんね。

辻:そうですね。親が肯定することが正しいことだから100点が正しくて0点がダメっていう僕たちの概念が100点は肯定するけど、0点は肯定できないんですよね。だから、それを押し付けていることになるので、自分の自己存在感を育むチャンスを失っていくんですよ。だからよく高学歴の人がいい会社に入って、潰れちゃったりしますよね。もっと優秀な奴が死ぬほどいるから。もっともっといっぱいいるので。

森上:そうですよね。それを比較していたら、生き残れるのって本当にトップ中のトップだけですもんね(笑)。

辻:そうですよ(笑)。金メダル取った人だって、次の大会でまた金メダル取り続けるって難しいですよ。

森上:そうですよね。先生が御本に書いてあって「あー!」と思ったんですけど、「負ける人がほとんどだ」って。結局そうなんですよね。

辻:北京オリンピックだってほとんど負けて帰るんだから、みんな。

森上:そうですよね。

辻:勝つことでだけ自己肯定感を作る、「成功体験が足りないんだ! 成功体験が足りないんだ!」って、苦しいです。死ぬまでどれだけ自己肯定感を満たすために成功体験を積まなきゃいけないのか。もう俺みたいなおっさんはこれから自己肯定感を維持するためにはどうすればいいんだって、なりますよね。

森上:確かに。人生ほとんど負けることが多い中で、勝ち負けで考えちゃダメだよって話なんですよね。

辻:そういうことです。だから成功、成功、成功を追求して、そういう人ほど、失敗もいい体験なんだ、失敗も活かせばいいんだって。失敗とか成功という概念の中で生きていますよね。

森上:どうしてもそうなっちゃいますよね。

辻:そうなっちゃうんで。それが人間だから。私もそうなんで。人間はそういうもんだってことをちゃんとわかる。僕はこれを「ヒューマンリテラシーを高める」と思っているんですけど、そういうことが学校教育、道徳や倫理の授業や、保健体育の授業でやられてないんですよ。

森上:なるほど、

辻:道徳では人に優しくしなきゃいけない、ゴミは拾わなきゃいけない、りんごが1個で2人いたら同じように半分に分けなきゃいけないっていうけど、1人がりんごアレルギーだったら困るし、腹いっぱいだったら困るし、もっとそれぞれであって。それぞれで自分らしくいることが私たち日本人は真面目なので、自己中になるんじゃないかっていうふうに恐れているんですよ。

森上:はいはい。

辻:「自分を大事にしろ」って言うと、「自分自己中になっちゃうんじゃないか」って。でも、自分を大事にして自己存在感を持っている人は、心のエネルギーが豊かで余裕があるから、自分の愛とか進化に則って成長もするし、人にも優しくなるんですよ。

森上:なるほどね。自己中になっちゃうんじゃないかっていうのは、思い込みだということですね。

「Di-spo」という新たな取り組み

辻:そうなんです。思い込みなんです。自分を大事にしましょうっていうことですね。僕は慶應病院をやめて、スポーツドクターになって、こういう考え方になった大きなきっかけは「パッチ・アダムス」の映画を見たことなんですよ。彼は「アイラブミー」と呼んでるんですけど、「“アイラブミー”の遺伝子を社会にもっと広げていきたい」とおっしゃってるのを見て、なるほどって僕の中に刺さって、その「アイラブミー」につながる、「自分で自分の機嫌を取る」とか、「自分を大事にする」っていうことを、スポーツ心理学を使って、何かみんなにできないかなって、今に至ってるんですよ。

森上:なるほど。それはスポーツ選手の間でもどんどん広がりつつあると。その取り組みをリスナーの皆さんにご紹介いただいても大丈夫ですか? Di-Sportsについてでもいいですし。

辻:そうですね。Di-Sportsでは毎月第2火曜日の夜8時から無料でトップアスリートたちと僕が、ごきげんとか心について話す無料の「ごきげんハウス」っていうのをやっています。それは大人向けですけども、子供向けにはオンラインとか学校に呼んでいただいて活動もしています。4月は14日の夜7時からオリンピアンと6人ぐらいで集まって、子どもと一緒にディスカッションする場をオンラインでも作ったりとかしてるので、スポーツ選手たちが子どもたちにとっての新たな役割を作っていければいいなと思ったりするんですよね。

森上:このチャプターにDi-SportsのURLを貼っておきます。

辻:Di-Sportsのホームページを貼っていただければ、ニュース&トピックに出てくるので。

森上:わかりました。貼っておきますので、チェックしてみてください。

辻:ありがとうございます。

森上:では、土屋さんこんな感じではあるんですけど。

土屋:はい。ありがとうございます。本当にすごくためになる話がバシバシ出てきたなと。僕も子供がいるので参考にしたいなと思いました。ということで、今日はどうもありがとうございました。今回ご紹介した辻先生の新刊『自己肯定感ハラスメント』は、このチャプターにURLを貼っておきますので、ぜひチェックしてみてください。では、最後に辻先生からリスナーのみなさんにひと言いただけますでしょうか?

書影画像をクリックすると、Amazonページに飛びます。

辻:はい。話を聞いていただいてありがとうございます。一番言いたいことは、本買ってください(笑)。

森上:(笑)。

辻:それだと、まずいので(笑)、自分を大事にしましょうっていう話です。世界の中心で自分を叫べっていう(笑)、セカチューいうふうに思っていて、自分が大事にされて自分を大事にしてあげないと、この自分っていうやつはやっぱり傷んでくるので、大事にしてあげる。死ぬまで自分は自分と付き合うので、この自分を大事にしてあげること、自分の存在っていうのをちゃんと見てあげること、ちゃんと自分に脳を向けてあげるっていうことがしにくい世の中だから、余計にそれを意識的にしましょう。そして、そういうことの話ができる仲間をぜひ皆さんつくって、好きなことの話は会社に行ったらできないですよね。感情の会話とかもできないですよね。したいことの話とかしても、「お前、何言ってんだよ」「早くやれよ」って言われちゃうので、仲間っていうのをぜひ見つけて、自分を豊かにしてほしいなって思います。

森上:その仲間っていうのは、先生のところのコミュニティとか、そういったところにも仲間がいっぱいいるよって話ですよね。

辻:それもそうですし、皆さんのまわりにもそういう話ができる仲間もいると思うので、ぜひ見つけて、そういう話をする時間を増やしていかないと、絶対に劣化します。もう自己肯定感にびくともしないAIっていうスーパースターが登場してきていますから、そうなると我々の生きる意義っていうのは、もう自己存在感を持っていかないと、AIに負けちゃうので。

森上:確かに。AIの問題もありますよね。ありがとうございます。

土屋:ありがとうございます。ということで、辻先生、森上さん、本日はありがとうございました。

辻:ありがとうございました。

森上:ありがとうございました。

(書き起こし:フォレスト出版本部・冨田弘子)


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