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字を書くのが苦手なのは書字障害グレーゾーンかも?

こんにちは!

いつもご覧いただきありがとうございます。


大阪府枚方市、ひらパーの近くにある個性ある子の個別指導塾フォレスト個別指導塾枚方校の西川です。

(発達障害、学習障害、不登校、グレーゾーンの児童生徒さんも大歓迎です!






書字障害グレーゾーンとは?


学習障害は発達障害の1つで、全体的な知能の発達に遅れはないのですが「聞く」「話す」「読む」「書く」

「計算する」「推論する」という能力のうち、1つもしくは複数の能力に遅れや困難がある場合を言います。

LD(Learning Disability)とも呼ばれ、大まかに分けると


・読字障害

・書字障害

・算数障害


と分類することもできます。


また、上記3タイプそれぞれにおいて、困りごとはあるのに診断基準を満たしていないために、

障害と診断されないグレーゾーンと呼ばれる子たちがいます。

そこで、今回は特に多い書字障害グレーゾーンについて説明しますね。


書字障害グレーゾーンの子は、


・ゆっくり書けば字を書くことができる

・文字は書けるが、バランスが悪い

・平仮名は書けるのに漢字が書けない


など、全く書けないわけではないので、「努力が足りない」「怠けている」と見られてしまうことがあります。



板書を書き写すのが苦手な理由


特に書字障害グレーゾーンの子が躓きやすいのが連絡帳やノートを書く場面です。

板書は、大人にとっては簡単なことのように感じますが、子どもたちにとってはとても難易度が高い作業なんです。


では、板書を書き写す作業を細かく分解してみていきましょう。


先生が黒板に書いた文字を、ノートに写していくというのは、1つの作業に見えますが、

いくつものステップで構成されています。


1.遠くにある黒板を見る


2.文字を音声に変換して記憶し、どこまで記憶したか覚えておく


3.音声の記憶を保持したまま、黒板から手元に視線を移動


4.音声を文字に再度変換し、一文字ずつ書く


5.2で記憶した文字の次の文字に視線を移動し、その続きを読む


6.3→4→5の繰り返し


これだけのステップがあり、これを連続して行います。


プロセスのどこか1つでも苦手があると、


・ノートに書くことに精一杯で授業についていけない

・時間内に書けないことで自信を失う


などの困りごとが大きくなってしまい、「板書を書き写すのが苦手」になってしまいます。


そして、この時に使っているチカラとして


「ピントを合わせる力(眼球運動)」

「見たものを把握する力(視空間認知)」

「眼から入った情報に合わせて体を動かす力(眼と体のチームワーク)」

「周りの情報に興味を奪われない力(注意力)」


などが挙げられます。


ではそれぞれの力が弱いとどんな困りごとにつながるのでしょうか?


「ピントを合わせる力(眼球運動)」

遠くにある黒板から手元のノートに焦点を移動させているうちに、どこを書いているかわからなくなってしまいます。


「見たものを把握する力(視空間認知)」

必要な情報を一時的に記憶、処理する機能が低いので、単語や文をまとまりで覚えることが難しく、

言葉として覚えられずに1文字ずつ写すので時間がかかってしまいます。


「眼から入った情報に合わせて体を動かす力(眼と体のチームワーク)」

指先の神経発達が未熟な不器用なタイプは、字を書くこと自体が苦手なため、字を書くのに時間がかかっていることがあります。


「周りの情報に興味を奪われない力(注意力)」

教室内の掲示物やクラスメイトの動きに興味が向いてしまい、集中して書けない、気が散りやすい状態になってしまいます。


このように板書の苦手は脳の特性による問題のため、子どもに合った支援方法が必要になってきます。


お悩みごとなど 詳しくは 教室までお問い合わせくださいね。


お問い合わせ - フォレスト個別指導塾 枚方校 (forest-hirakata.com)


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