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手作りの味噌でほっと一息!「手前味噌」教室で味噌作りしてみた

こんにちは!
和歌山食と暮らしプロジェクト おりく(♂)です。

このプロジェクトでは、和歌山に住むみなさんと一緒に
「食」を中心としたさまざまな出来事をもとに
「暮らし」を考えるヒントを共有していく…
そんな取り組みをしています!

共働きの世帯が増えたり、外食、中食で毎日の食事を済ませる家庭が増えたりと、社会が変わるにつれて家でご飯を作る機会が少なくなっていると感じる方がいるのではないでしょうか。
実際、我が家ではここ数年、牛丼やカツ丼をテイクアウトして自宅で食べたり、外食に行ったりする機会が倍増していると感じています。
スーパーでお惣菜を購入する機会も多く、どうしても購入したものだけで夕食を済ませてしまうことも多いです。
しかし、スーパーで買ったお惣菜に加え、1品の手作りお味噌汁があればどうでしょう。
栄養も補え、何より心がポカポカと温まります。
味噌汁に大切なのはなによりも味噌。
市販の味噌ではなくこだわりの味噌を使いたいものです。
今回は「余ものdeおいしく料理講習会」でお世話になっている阪口理紗さんの「手前味噌」作り教室に参加してきました!
作り方だけではなく、手前味噌の美味しさや健康の秘密、発酵食品の魅力を教えていただきましたので、紹介いたします。


「手前味噌」教室とは?

手前味噌とは手作りの味噌のこと。
手作りの味噌は大豆や麹の分量はもちろん、自宅の保存環境、誰が作るかによっても大きく味が変わります。
家庭ごとに違う味噌の味の中で、自分の家庭の味噌が一番美味しいことを誇った様子から、手前味噌は「自慢すること」という使われ方をするようになりました。
今回、キッチンサロン ナチュベジ ライフ代表の阪口理紗さんが普段から行なっている「手前味噌」作り教室に参加して手作りの味噌を作りました。
阪口さんは野菜ソムリエなどさまざまな食の資格を持ち、旬の野菜や果物と日本伝統発酵調味料を取り入れた料理教室なども開催しています。
味噌を作っている最中も味噌の豆知識だけでなく発酵や日頃の食事のことについて理論や感覚に基づいたさまざまなお話をしていただけました。
阪口さんが行なっている料理教室については以下のページから確認することができます。

まずは座学から!

「手前味噌」作り教室では実際に作る体験だけではなく、発酵からできる味噌、その詳しい仕組みや魅力、味噌が日本人の生活に深く根付いてきた理由についても解説していただけます。
味噌は蒸した米、麦、大豆などの穀物に「麹菌」を培養、繁殖させて作られます。
その麹菌はほとんど日本でしか育つことはなく、その有用性から国を代表する、象徴する菌「国菌」として認定されていると知り、とても驚きました。
参加者の質問にも優しく、的確に答えていただき、味噌作りに一層興味と気合が湧いてきました!

資料を基に阪口さんが味噌や発酵のことについて教えてくれました
みなさん熱心に聞いています
質問もたくさん出てきました!

実際に味噌を作ってみた!

座学が終わったらいよいよ味噌作り!
大豆、米麹、塩だけの混じりっ気なしの味噌を手作りで作っていきます。
生の麹のさわやかな香りや、米麹をバラバラにする時に手がスベスベになることに参加者は驚き、とても熱心に味噌作りに取り組みました。

まずは生の麹をバラバラにして塩と混ぜていきます

用意していただいた吸水してしっかりと煮た大豆をしっかりとつぶし、麹と塩と混ぜてこねていく工程はとても楽しく、お子様がいる家庭でも家族で楽しく取り組めると思います。
その後、消毒した容器にできる限り空気が入らないように味噌玉を詰めていきます。

綿棒で一気につぶしたり……
手で地道につぶしたりしていきます
手前味噌作りのベテランはミンサーを使います

空気が隙間にできているとその空間からカビが発生して全体的にカビが行き渡ってしまうため味噌がダメになってしまうらしく、なぜこの工程が大切なのかというのを理論的にわかりやすく説明してくれたのが印象的でした。
出来上がりは気温などの環境により7月〜9月頃になるとのこと。
最後は五感を頼りに出来上がりを見極めたらよいと阪口さんはおっしゃっていました。

味噌玉を容器に投げ入れた後、グーで押し潰して空気を抜いていきます
ラップでピッチリと味噌を覆った後、焼酎で消毒し、カビ予防のわさびを置いておきます
みんなの手前味噌が出来上がり!
半年後が楽しみです
表面のカビはすくいとればOK
中から美味しいお味噌が出てきます

大豆は北海道産、塩は沖縄産、生の米麹は和歌山で購入されたものとのことで純国産の味噌になると聞き、日本を股に掛ける味噌だと話が盛り上がり、とても楽しく味噌をつくることができました。

和気藹々といろんな話をしながら味噌を作るのはとても楽しかったです

手前味噌、作ってみませんか?

麹の大切さや発酵食品の魅力、そういったことを知ることでなぜ手作りの1杯の味噌汁が私たち日本人にとって重要な働きを果たすのかがわかります。
スムージーなど栄養をとる手段はたくさん増えてきていますが、日本人が昔から愛してきた、手前味噌を使った具沢山の味噌汁で栄養をとりながらホッとした時間を過ごすのも良いでしょう。
手前味噌の生きた酵母、酵素をいただく場合は70度以上に加熱しないことが大切とのことで、味噌汁の味噌を溶かすときは火を消して粗熱をとって溶かすことの意味を知ることができました。
手前味噌は最低2キロから作れるとのことで、大豆に吸水し、時間をかけて煮る工程は時間がかかりますが、手軽に家族で楽しめる活動かと思います。
自分で作り方を調べても良いですし、難しいのであれば阪口さんの教室を訪ねてみてはいかがでしょうか。
ぜひ、みなさんも手前味噌に興味を持っていただけると嬉しいです!

今回はNPOホッピングのママ講師でもあるイラストレーターのmozuさんにファシリテーショングラフィックを作成いただきました!
ありがとうございます。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。

和歌山 食と暮らしプロジェクト

主催:一般財団法人和歌山環境保全公社
運営:NPO法人わかやま環境ネットワーク
NPO法人ホッピング

担当:越中

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