フォントかるた制作チーム

札に書かれている文言は全部同じ。書体の違いを見分けて、札をとる。 そんな「フォントかるた」を作っている制作チーム4人のよもやま話です。

フォントかるた制作チーム

札に書かれている文言は全部同じ。書体の違いを見分けて、札をとる。 そんな「フォントかるた」を作っている制作チーム4人のよもやま話です。

最近の記事

『DynaFont版 フォントかるた』について

こんにちは、フォントかるた制作チームの2号こと、伊達です。 ダイナコムウェア株式会社さまよりご依頼をいただき、DynaFont30周年記念ノベルティとして、『DynaFont版フォントかるた(非売品)』の制作を担当しました。 今回は、我々が感じているDynaFontの魅力と、『DynaFont版フォントかるた』が完成して感じたことについて語っていきたいと思います。 今回の記事はあくまでも2号の個人的な見解であり、メーカーさんの意図とは異なる部分もあると思います。ご了承くださ

    • 『フォントかるた』のニュース記事を書いてもらいました(法政大学社会学部)

      まずは取材の様子から フォントかるた制作チームは10月30日、法政大学多摩キャンパスに行き、社会学部でジャーナリズムを学ぶ学生さんたちに取材していただきました。 授業を担当されている講師の飯田先生は、共同通信社の常務監事で長年記者も務められたジャーナリズムのプロ中のプロ。こんな凄い方に教えてもらえるなんて、学生さんたちは本当に幸せですよね。 取材のテーマは、フォントかるたの世界進出について、です。 まずは最初に、我々の活動内容を知ってもらうためのプレゼンテーションを行い

      • フォントかるたドイツ紀行/シュピールエッセン編

        グーテンターク!(ドイツかぶれ感)フォントかるた2号です。 2022年の末に念願の『フォントかるた 欧文版』を完成させたわたしたちは、スーツケースいっぱいにかるたを詰め込んで、2023年10月1日〜11日ドイツに行ってきました。その様子をいくつかの項目に分けてnoteで書いていきたいと思います。 今回は、ドイツ行きの目的である『SPIEL ESSEN 2023』の様子をレポートします。 SPIEL ESSENとは SPIEL(シュピール)は、ドイツ語でおもちゃのこと。ES

        • フォントかるたドイツ紀行/Klingspor Museumとブラックレター編

          グーテンターク!(ドイツかぶれ感)フォントかるた2号です。 2022年の末に念願の『フォントかるた 欧文版』を完成させたわたしたちは、スーツケースいっぱいにかるたを詰め込んで、2023年10月1日〜11日ドイツに行ってきました。その様子をいくつかの項目に分けてnoteで書いていきたいと思います。 Klingspor Museum(クリングシュポールミュージアム) 今回は、オッフェンバッハにあるKlingspor Museum(クリングシュポールミュージアム)に行ったときの

          大曲都市さんのセミナー参加記(後編)

          前半はこちら さて、もうひとつのトークショーは、6月23日に学芸大学の書店『BOOK AND SONS』で行われた『FormTALK vol. 9「タイポグラフィの佇まい」』です。 デザインスタジオ&Formが主体となり、広義における「デザイン」の本質的な豊かさを国内外に伝える、グローバルデザインプラットフォーム『Form』。主宰の丸山新さんがナビゲーターとなり、大曲さんにお話を伺う構成で、留学時の体験や海外での働き方から、現在進行中のお仕事までをご紹介いただきました。

          大曲都市さんのセミナー参加記(後編)

          大曲都市さんのセミナー参加記(前編)

          2023年6月。ロンドン在住の書体デザイナー、大曲都市さんが来日して各所で講義・講演を行われました。フォントかるた制作チームの2号こと、伊達がそのうち2つに参加し、大いに刺激を受けてきたので、備忘録のつもりで記録しておきます。 大曲さんのプロフィール。ご自身のサイトから。 トークのひとつめは、6月19日にSBテクノロジーで行われた、『FONTPLUS DAYセミナー Vol. 57 [来日記念開催]タイプデザインの現在』 大曲さんは2008年に武蔵野美術大学(以下ムサビ

          大曲都市さんのセミナー参加記(前編)

          Type& 2023に登壇しました

          こんにちは。フォントかるた制作チーム、2号こと伊達です。 Type&(タイプアンド)は、世界最大のタイプファンダリーであるMonotype社が日本で主催する書体のセミナーやワークショップなどのイベントです。タイプデザイナーやカリグラファー、組版、デザイナーなどさまざまな書体に関わる方々をゲストに毎年開催されています。 ロゴもその年ごとに違っていて、それを見るだけでも楽しいです↓ コロナ禍でオンライン開催が続いていましたが、2023は3年ぶりのリアル開催となり、なんとフォン

          Type& 2023に登壇しました

          『フォントかるた』でフォントにはまった!? 子どもたちの成長物語

          こんにちは。フォントかるた制作チーム3号こと星です。主に営業を担当しています。 2017年に『フォントかるた』が誕生してなんと今年は6年目。印刷博物館や本と活字館などのミュージアムショップなどで販売いただいたり、Amazonでの販売のほか、ゲームマーケットやデザフェスなどのイベントにも出展しています。 和文版本体をはじめ、年1のペースで拡張パックや欧文版も発売し、累計販売数は13000部を超えました。たくさんの方にお手にとっていただけて、本当に幸せに思っております。 途

          『フォントかるた』でフォントにはまった!? 子どもたちの成長物語

          戴冠式を飾るフォント

          こんにちは、フォントかるた制作チーム2号こと、伊達です。 2022年9月8日、イギリスのエリザベス女王が死去され、新たにチャールズ3世新国王が即位。それに伴い、イギリスではチャールズ3世の肖像が描かれた紙幣や硬貨、切手が新たに発行されたり、国歌の歌詞が変更(「God Save the Queen」を「God Save the King」に)なったりしたそうですね。 そして2023年5月6日。ロンドンでチャールズ3世の戴冠式が行われ、その様子は世界中に中継されました。わたし

          戴冠式を飾るフォント

          フォントかるたの拡張パックに新しい仲間が増えました!

          こんにちは、久しぶりのnote更新になりました。ご無沙汰しております(2号)。エイプリルフールではありません。 フォントかるた制作チームでは、2017年の活動開始からこれまで年に一度くらいのペースで、拡張パックを制作してきました。(拡張パックとは、基本のフォントかるた48書体セットでは物足りない、もっとたくさんのフォントを愛でたい!という方に向けて作った、各12書体を追加して遊ぶことのできる小さなパックです。拡張パックだけでも遊ぶことは可能) 2017年11月リリースの、

          フォントかるたの拡張パックに新しい仲間が増えました!

          秋のイベント情報・その2

          なんか時間経つのが早くないですか?もう秋は終わりですか?年末ですか? うそだー!どんどこどーん! というわけで、「フォントかるた」秋(〜冬)のイベント情報その2です。 目白押しです。 「マニアフェスタ×東急ハンズ2019冬」 11月15日(金)〜28日(木) 東急ハンズ新宿店2F いろんなジャンルのマニアが勢ぞろいの祭典だそうです。 フォントかるたもマニア認定されたのか?? どんなマニアが集まっているのか??わくわくしますね。 基本のかるた48書体を展示・販売します。制作チ

          秋のイベント情報・その2

          『印刷雑誌』に寄稿しました

          突然ですが、『印刷雑誌』という雑誌をご存知でしょうか? 専門誌なので、あまり一般の方の目に触れることはないのかもしれません。創刊が大正7年(1918年)。なんと100年以上も!続いている歴史ある雑誌です。 その伝統ある雑誌の2019年9月号『文字もじMOJIの世界」というコーナーで、フォントかるたを取り上げていただきました!このコーナーは、文字や書体に関わるかたが毎回リレー形式で執筆されています。これまでが本当にすごい方ばかりなので、気後れしつつも制作チームの2号こと伊達が

          『印刷雑誌』に寄稿しました

          【イベントレポート】HELLO! New typeface Monotype小林章さん対談

          寒くなってきました。忙しい時期なので気持ちをキュッと引き締めて、ご飯をいっぱい食べ(これはいつも)、風邪をひかないように気をつけている2号伊達です。 今日は六本木ヒルズにあるmercariさんで、新しいタイプフェイスのお披露目があると聞いて行ってきました。タイプフェイスの名前は「Mercari Sans」。タイプディレクターは、Monotypeの小林章さんです。 小林さんと言えば、写研のご出身でヒラギノ明朝やAXISフォントの欧文を作られたことでも知られる、欧文タイプデザ

          【イベントレポート】HELLO! New typeface Monotype小林章さん対談

          フォントかるた拡張パックについて

          秋も深まり、かるた日和の今日この頃。こんにちは、制作チーム2号の伊達です。 さてさてフォントかるたと言えば、48書体を収録したこの基本パック。 どーん!これこれ。 基本パックの仕様や収録書体などについては、HPをご覧ください。 遊び方はこちら。 で、この基本パック。発売当初は「すげー」「頭おかしい」などと褒められて(違?)おりましたが、実はわりと個性的なフォントが多く収録されているため、上級者なら初見でもサクッと取れてしまいます。初めての方でも何度かプレイするうちにすっ

          フォントかるた拡張パックについて

          【フォント考】ハロウィンのいたずらっ子フォントはどれ?

          秋の日は釣瓶落とし、と、先日子どもに言ったらば、まず「釣瓶」が何かを説明しなくちゃいけなくて苦戦しました。 こんにちは、フォントかるた制作チーム2号です。 われわれはハロウィンなんてものにまったく馴染みのない世代ですが、子どもたちが仮装して練り歩くのは可愛いものですよね。 今日はそんな子どものセリフ「Trick or Treat!」の日本語版「お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうぞ!」に、ぴったりのフォントを探してみます。 まずこちら。子どもの字といえば、本当に小学一年生

          【フォント考】ハロウィンのいたずらっ子フォントはどれ?

          旅するフォントかるた(北海道編)

          さて、日ごろから首都圏からの脱出を企んでいる私たち。今週、2号伊達が大阪で、いくぶんアカデミックなイベントに参加しているその頃、1号せきねと4号横田は北の大地へ降り立ちました。 今まで、関西方面でのイベントに参加したことはあったものの、南関東を拠点にしているフォントかるた制作チームが北へ向かうのは初めてのことです。しかも北海道!! 朝ドラ舞台が北海道だったのも記憶に新しく、空からサイロが見えただけで大興奮の4号でした。 首都圏でのイベントではなかなかお会いすることのできな

          旅するフォントかるた(北海道編)