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140字小説 「思いやり」 #冬の星々③

「お前の好きなもん買ってきたぞ」

と膨らんだ袋から次々お菓子を取り出す。

私の家賃を浮かそうと同棲を始め少しずつ募り出した違和感。

「どした?」
「別に」
「何かあったらすぐ言えよ?お前溜め込みやすいから」

そして気づいた。


思いやりも度をこすと重い愛になることを。彼は私を肥やしたいだけだと。



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