『大丈夫! みんな、お互い様だよ🙋』 #未来のためにできること
車椅子利用者の代表的な方が
『障がい者だからって謝らなくていい』
と発言すると毎回のように物議を醸すけど、私からすると
「何で障がい者だから謝らなくていいの?」
と不思議に感じる。
車椅子初心者の私の今の車椅子は中古で買った介助式のため、ヘルパーさんに付き添って頂いているけど
道路上や公共交通機関を利用する際
「すみませーん!」
とよく声を上げる。
そこには“場所を空けて下さい”という意味も含まれてはいるけど違う理由もある。
それは車椅子が当たって、その場にいる方に怪我をさせないためでもある。
車椅子によってサイズも異なり、押す側からだと足元の長さが見えないため、私自身も周りの人だけでなく押す側の死角になる部分はその都度伝えている。
電動車椅子も歩行者と同じ扱いだけど、人が歩くようにすぐに止まれるかというと走行スピードによってはタイムラグも起きやすい。
(ハンドルから手を離すと止まる仕組みになっているし電動兼自走式なら手元にブレーキもあるけど、傾斜があると重力に負けることも……)
駅によっては電車とホームの隙間や段差が乗り越えられず駅員さんやボランティアさんにスロープを設置してもらうこともよくある。
その際に
「ありがとうございます」
と言うのもお手数をおかけしたことに対する感謝を述べているだけのこと。
たとえ毎日のことになっても(電車は難しくてもバスを降りる際にお礼を述べる人は比較的多いと思う)突発的に喋れなくなる私には自分の口でお礼を言えることがとにかくうれしいし、言えるうちに言いたい!という思いが強い。
たまたま居合わせた人だからこそ、すぐに伝えたい。たとえお詫びだとしても。
でもベビーカーや車椅子を押しているご家族の方が疲弊しているな、というのをエレベーター前で鉢合わせした時にとても感じた。
人って自分のことでお礼やお詫びを言うのは平気でも誰かの代わりに何度も頭を下げるのは心が磨り減るのかもしれないな、と。
そういう人達にこそ
「言葉にするのがしんどかったら無理に言わなくても大丈夫ですよ~」
と伝えたいし、杖を使って歩けていた頃から優先座席だから絶対譲らなきゃと気負わなくてもいいとも思っている。
妊娠中の方、内部疾患を抱えている方、心身共に疲れている方、パッと見では解らない事情を抱えている方は沢山いるから。
車椅子でご迷惑をかけることが増えるかもしれないからこそ
みんなお互い様な社会に
私はしていきたい。
追記
最後まで読んでくださり、誠にありがとうございます。よろしければ、サポートいただけますと大変うれしいです。いただいたサポートは今後の創作活動に使わせていただきます!