140字小説 『細面の』 【春の星々③】
「最近はシュッとした細面でかっこいい子が多いわね」
と俳優を見て母が言う。
「それがどうかしたの?」
「あの人を思い出しちゃって」
「今でも好きなんだ」
「やあね、あの人はただの末成りの瓢箪よ」
もしかして私の名が駒子なのは、今はなき父の趣味が将棋が由来だというのは嘘…?
そういえば授かリ婚…
末成り顔とうりざね顔の響きが似ていて、勘違いしていたことに気づいた、そんな瓢箪から駒のような話🙈
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