記事一覧
オーギュストロダンに突き刺さるアイルランド・カラ競馬場スタンドの大屋根
競走馬オーギュストロダン(愛)が、英ダービーに続いてアイルランド・ダービーも勝利した。
オーギュストロダンは、2019年に死亡した種牡馬ディープインパクトのラストクロップ(最終世代)。
日本国内に6頭、国外6頭、計12頭しかいない僅かな産駒の中から、欧州ですでにG1三勝を挙げる歴史的な名馬が誕生した。
オーギュストロダンはこの後キングジョージから秋には英インターナショナルSに向かうという報
2023年のオークス ゴルシ牝馬、ここで買わなきゃどこで買う!?
ゴールドシップといえばGⅠ6勝の実績とともに、とんでもないズブさで騎手泣かせ、気分によっては全く走らないなど、エピソードには事欠かない稀代のクセ馬だが、種牡馬となってからもその個性を存分に発揮している。
ゴールドシップ産駒の2020年~2022年の3年間での芝・平均勝ち馬距離は2,013m。
これは種牡馬の中でも群を抜いて高い数値で、長距離馬を多数輩出した父ステイゴールドの上を行く数字だ(ステ
吉永みち子『気がつけば騎手の女房』女性競馬記者とミスターシービーの三冠ジョッキー
V.S.O.P 吉永正人との出会い
そう声を掛けられたのが、みち子と吉永正人の出会いだった。
みち子が競馬専門紙の記者を辞め、タブロイドの夕刊紙の編集に移ったばかりの頃だった。
『日刊ゲンダイ』の新企画、騎手へのインタビュー第一弾として吉永正人とのアポイントメントを取付けたものの、みち子は折からの多忙によって疲れ切っていた。
夕刻、京王東府中駅に着き、車で迎えに来るという吉永を待つ間に、み
2020年代日本競馬の血統学 血統入門の決定版 吉沢譲治『競馬の血統学』を引継いで
吉沢譲治『競馬の血統学』の概要
吉沢譲治『競馬の血統学』。
1998年、JRA賞馬事文化賞受賞作である。
しかし、そんな煌めくような額面などなくとも、一読すればこの著作の価値は分かる。
競馬は古くはブラッドスポーツと言われ、父と母から受け継ぐ血脈が、生まれてくる競走馬の能力を先天的に大きく左右する。
17世紀イギリス、産業革命の始まりと軌を一にして始まったサラブレッドの生産は、わずか数百
カルストンライトオ JRA史上最速の韋駄天 2004年スプリンターズステークス
2004年 雨の中のスプリンターズステークス
個性派の、他から抜きん出た特徴をもった馬というのは、なかなか忘れがたいものだ。
2004年スプリンターズステークスの覇者、カルストンライトオはまさしくそんな馬だった。
彼にこそ、韋駄天という二つ名がふさわしい。
カルストンライトオが「JRA史上最速の馬」であったことに異論を差し挟む者は、競馬ファンの中には少ないだろう。
彼は本当に速かった。
カ
清水成駿◎ボールドエンペラー 1998年日本ダービー 成駿はホントは何と言っていたのか
今年もダービーウィークとなった。2022年5月29日、東京競馬場では第89回の東京優駿が開催される。
ダービーといえば、今でも語り草となっているのが1998年スペシャルウィークが優勝した第65回だ。1着こそ1番人気のスペシャルウィークだったものの、2着に14番人気のボールドエンペラー、3着に15番人気のダイワスペリアーが飛び込み、馬連は13,100円の万馬券となる大波乱となった。
当初スペシャル
「オークスは馬体重の軽い馬を買え!」格言は本当か?
今年はもう済んだ話になってしまうのだが、オークス(優駿牝馬)の話である。
今回(2022年)の第83回オークスで、私が狙ったのはピンハイであった。結果、4着に敗れた。とはいえ、13番人気だったピンハイが4着にまで順位を上げたのだから、なかなかに善戦したと言える。これで桜花賞5着、オークス4着と連続して掲示板に載り、牝馬クラシックでなかなかの結果を出していることになる。
さて、チューリップ賞2着