建築費が予算オーバーした時にどうすれば費用を抑えられるのか?
こんにちは。住宅コンサルタントのならざきです!
フィックスホームは、大津市・草津市・栗東市・守山市周辺で、高気密高断熱の省エネ・エコ住宅を建てる工務店です。
土地価格や建築材料費が高騰を続けています。特に滋賀の南部エリアで、土地購入から家づくりをご検討されている方の中には、納得のいく土地は見つかったものの、当初に想定していた土地に充てる予算がふくらみ、その結果、総額を抑えるために、建築費で何とか帳尻を合わせるしか方法がなく困っているという方が増えています。
建築費が予算オーバーした時にどうすれば費用を抑えられるのか?
もととも検討していた間取りも、それほど余裕がある訳でもなく、無駄なスペースはない。そうかと言って、住宅性能を極端に落としたり、キッチンなどの設備機器も抑えるには限界がある。それでは、最後の手段でと建物全体をコンパクトな間取りにしていこうと、再検討を余儀なくされている方もいらっしゃいます。
建物全体の面積をコンパクトにすることは、決してデメリットばかりではありません。僕個人的には、しっかりと冷静に考えて行けば、どちらかと言えばメリットの方が多いように思います。今回は、建物面積をコンパクトにすることで得られるメリットのお話しではないので別の機会に詳しくお伝えすることにします。
お話しを戻します。それでは、建築費がオーバーした時に、どのようにすれば費用を抑えることが出来るのでしょうか。今回は、出来るだけ住宅の基本性能に関わらない部分での減額効果の有無と、建築費を抑えるコツについてポイントを絞ってお伝えしたいと思います。
圧縮したい金額によって方法は違う
実際にこれまで多くの方に何度もご相談をいただいた経験から申し上げると、500万円以上の予算オーバー分を、建物だけで解決しようとするのは、かなり無理があります。なぜなら、いくら予算オーバー分を解消したいとは言え、間取りなどに対するご要望を一気に諦められる、あるいは簡単に減らせる方には出会ったことがないからです。
計画当初から、ずば抜けて豪華な仕様だとか、家の規模が大きすぎるといった内容でご検討されていて、それを現実的な間取りに戻すということであれば、500万円以上の予算オーバー分を減らせる可能性は無きにしも非ずですが、普通は、元から現実的なサイズ、あるいは「出来ればこうしたい」と思う内容で検討をされてきたはずですから、簡単に諦めたりすることが出来ないのです。
間仕切りの位置を変える
建物の規模(面積)は同じで、部屋の間仕切りの位置を変えたとしても、減額効果はかなり薄いと言えます。なぜなら、間仕切りの位置が変わっても、結局のところ、壁が移動するだけで、フローリングやクロス、建具の数、窓の数にはほとんど変化がないため、減額になる要素がほとんどありません。
窓の数を減らす
家全体に計画されている窓の数を減らすことで、一定の減額効果は見込めます。ただ近年、高気密高断熱住宅に関心の高い方が増えたことや、お掃除、メンテナンスの関係で、不要だと思うところには予め窓を付けないという選択をされる方が増えています。
そのため、トイレやお風呂などには、設計段階から窓が計画されていないことも多く、その場合には、1箇所や2箇所の窓を減らしても、数万円程度の減額効果にしかならないこともあります。つまり昔は窓を減らすことで、ある程度の減額効果は見込めましたが、最近ではその効果は薄くなってきています。
設備のグレードを下げたり価格交渉をする
それぞれの住宅会社や工務店では、お客さまから指定のない限り、標準的に採用しているメーカーや商品グレードがあります。これらの標準採用されている商品は、メーカーから見た時、一定の台数出荷が見込めるため、住宅会社や工務店向けに特値対応をしていることが多いと言えます。
例えば、「フィックスホームさんはこのキッチンを年間に30セットも購入してくれるから、この価格で」というように、1台ずつであれば一般的な価格であっても、商品グレードや仕様をある程度、固定することによって特別な価格で仕入れることが出来るようになっています。逆に言うと、特値が約束されているグレードの商品は、個別にそれ以上の価格交渉をすることが出来ないと言えるのです。
また、同じメーカーのキッチンであっても、特値が約束された商品以外は、一般的な価格での仕入れになってしまいます。言い換えると、標準採用されている商品より、グレードの低い商品であっても、特値対応のされていない商品であれば、標準採用品の方が実際の価格が安く抑えることができている場合もあるのです。
設備で減額をしたい時のポイントは、ガスコンロやIH、食洗器やレンジフードなど、機器類を中心に見直すことにより、減額効果を高めることができます。
家の規模をコンパクトにする
建築費の減額効果として最も効果的なのが、建物規模(面積)をコンパクトにすることです。ただし、単に全体面積がコンパクトになればよいかと言えば、実はそうではありません。コンパクトにするときのコツがあります。
例えば、2階はあまり使わないので、2階だけをコンパクトにしても、建物全体の面積はコンパクトになります。しかし減額効果という意味では、決して高いとは言えません。なぜなら、2階がコンパクトになっても1階部分があれば、屋根の面積は増えますし、基礎コンクリートの面積は全く変わりません。
そこでい建物の面積をコンパクトにして、最大の減額効果を狙いたい時は、1階も2階も同面積ずつコンパクトにしていく方法です。1階が1坪減れば、2階も1坪減らす。こうすれば、屋根や基礎、外壁、内装仕上げの面積が同時に少なくなっていきますので、建物面積をコンパクト化した時の減額効果は非常に高くなります。ぜひコンパクト化を検討の際は、1階と2階を同じ面積だけ減らしていくように間取りを検討してください。
最後に
今回は、出来るだけ住宅の基本性能に関わらない部分での減額効果の有無と、建築費を抑えるコツについてポイントを絞って考えてみました。どのような部分に注目して減額に取り組めばよいのかは、意外とご存知ない方も多いです。だからと言って、あれもこれも取止めにするというのは、家づくりの楽しさが激減しますし、何のために家づくりをするのかが分からなくなってしまうこともあります。
本来なら、家づくりのご相談で、このような打ち合わせをするのは面白くないのですが、現実問題として勢いで進めてしまうと、将来の負担が大きくなり、それこそ何のための家づくりなのかが分からなくなってしまいます。
無理のない土地選び、家づくりにするためにも、自分たちが本当に必要だと思うのはどれなのかを、冷静にご判断いただきたいと思います。何か気になることがございましたら、遠慮なくご相談ください。
★家づくりは望む人生を手に入れる手段です。望む人生を手に入れられないとしたら、家づくりが成功したとしても、意味がないと私たちは考えます。
人生は家づくりだけで考えないで下さい。私たちと一緒に望む人生を手に入れましょう。この記事があなたの望む人生を手に入れるお役に立てれば幸いです。
それでは、また~^^/
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