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10月23日(日):誰もが運動をしたほうが良い時代に

先般にNHKでは「小学4年生と中学1年生の約1割に『脂質異常』」と題した報道がありました。

こちらは香川県での昨年度の調査によるもので、香川県では人口あたりの糖尿病による死亡率が全国で2番目に高いことから、子どものうちから生活習慣の見直しを促そうと、県内の小学4年生と中学1年生を対象に毎年度、血液検査などの調査を行っているのだといいます。

そこでの結果から小学4年生と中学1年生のおよそ1割に生活習慣病のリスクがあるとされる「脂質異常」がみられた、という状況です。

具体的には「総コレステロール」や「中性脂肪」などが基準値を超える「脂質異常」が見られた割合は、小学4年生で男子が10.2%、女子は9.2%、中学1年生でも男子は9.1%、女子は10.3%との結果でした。

このうち小学4年生では、この3年間男女ともに「脂質異常」の割合が高止まりしているようなので、やはり新型コロナによる運動機会の減少が如実に表れているのがうかがえます。

高齢者に比べれば、まだ多少なりとも活動量が多い小中学生でさえ、このような状況になっていくわけですから、いつまでも身体を動かさないままでは不健康に向かってまっしぐらになってしまいますね。

また別な記事ですが先週の日経ビジネスでは日経グッディからの引用で「体脂肪が多い人ほど認知機能が低い」点を示したカナダでの研究結果が掲載されていました。

それとあわせて内臓脂肪の体積が多いことも認知機能低下の因子になっており、体脂肪と内臓脂肪のそれぞれが独立した危険因子になっていることが明らかになった、というものです。

前述したようにコロナ禍では子どもでさえ脂質異常の割合が増えていることからも、社会全体として肥満の傾向が強まったのは確かでしょう。

そして体脂肪、内臓脂肪が増えていけば認知機能の低下へとつながっていく状況を踏まえれば、当然ながら大人・高齢者にとっても運動は欠かせません。

本来的には子どもから高齢者まで、誰にとっても運動は必要なものだったわけですが、此度のコロナによってそれがいっそう強まったということです。

何か身体の不具合が顕在化したり、手遅れになってからやるよりは、誰もが今から前向きな一歩を踏み出してほしいですね。

私たちフィットネスクラブはそれらの受け皿になることができる場所なので、トレーナーも積極的にそうした旨を発信していってほしいと思います。


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