5月12日(金):ライフスタイルの変化がもたらす新たなニーズ「マ・マーの電子レンジ調理対応」
先月の日経MJには日清製粉ウェルナが2022年2月に刷新した「マ・マー 早ゆでスパゲティ 2/3サイズ」を取り上げた記事がありました。
今回の商品リニューアルは電子レンジでの調理需要に応えるための改良で、それによって販売個数は従来比の2割増で好調に推移しているとのことでした。
同記事では電子レンジ調理でも芯が残り、ちょうど良い食感になるような試行錯誤がなされた点に言及してきましたが、商品をリニューアルするに至った背景は変化するライフスタイルへの対応です。
世帯人員の減少、それに伴い各家庭のキッチンにある調理器具の減少、各人の生活リズムの違いもあって、電子レンジで手軽に調理したいニーズが高まっている点を重く受け止め、その需要に応えるためだったといいます。
今回はライフスタイルの変化に端を発した電子レンジでの調理需要への対応でしたが、このように何らかの変化が生じると、それに伴って新たな需要が生まれてくるのは常です。
だから小さな変化を見逃さないことと、その変化の先で生じるネックを捉えることが大事なんだと教えてくれる好事例だと思います。
しかしながら世に生じる様々な変化を全てキャッチするのは難しいから、まずは自社の事業の周縁で起きている事柄を捉えることがスタートでしょう。
私たちのようなフィットネス領域でいえば、まずは心身の健康に影響を及ぼしそうな諸要素に目を配ることですね。
具体的には痛みにつながる要因が増えていないか、あるとすればどんなシチュエーションか、といった具合です。
同じようにストレスのこと、疲れのこと、生活リズムを乱す要因なども着目すべき対象だと思います。
そこで新たに生起するネックやそれに対する問題解決を模索することで顧客創造の余地も出てくるので、トレーナーもそうした視点を持ちながら自分の知識・技術を用いていけると良いですね。