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11月2日(木):睡眠のための「精神的ストレスのケア」と「適度な運動による肉体的疲労」

昨日は先月はじめに厚生労働省が公表した新たな「睡眠指針2023」(仮称)案のことを取り上げましたが、本日もそれに付随した話をもう少しばかり。

今回の変更のポイントは「成人」「こども」「高齢者」に区分した年代別の「睡眠指針」案になる点です。

昨日も記したように年代ごとに必要とする睡眠時間に大きな幅があることをふまえれば、年代別の指針にしたほうが現実的、かつ建設的だと思います。

それとあわせて大事になってくるのは睡眠時間の多寡だけの問題ではなく、良好な睡眠につながる日常の習慣です。

以下は前述した「睡眠指針」のなかで厚生労働省が示している「睡眠12箇条」になります。


厚生労働省「睡眠12箇条」

構成は「総論」があって、そのための「科学的知見」をもとづく内容、そこに連なる「保健指導」の項目が並んでいく形です。

科学的知見の項目の1番目に運動にまつわる内容が盛り込まれているように、適度な運動習慣は入眠の促進、中途覚醒の減少、睡眠時間の増加により、睡眠の質を高めるといった研究データは数多くあります。

そのため、今回の指針案でもライフステージに合わせた運動のタイプ、強度、タイミングや頻度を紹介する方向になっているようです。

以前に自社が運営するフィットネスクラブで実施をしていた睡眠セミナーでも厳密にいえば「疲労」と「ストレス」は違うこと、精神的なストレスが過多になっている一方で運動や活動量が低下をして肉体的な疲労は乏しいから眠りの質が低くなっている点に言及していました。

睡眠のための環境を整えることはもちろん大切ですが、日常での精神的なストレスのケアをしながら、適度な運動で肉体的疲労を促すことで眠りが誘発されて不眠の改善が進む面は多分にあります。

ちょうど我が家では天気が良かった週末に家族で海沿いのサイクリングロードを通って江の島までサイクリングをして、江の島周辺を1時間半ほど散歩をして帰ってきました。

計3時間半ほど日に当たりながらサイクリングや高低差のあるウォーキングをしたことになりますが、その後は自然と眠気がくるし夜には子どもも大人もぐっすりです。

また自分のことでいえば筋トレをした日のほうが早く眠気がくるのは明らかで、適度な運動とそれによる肉体疲労が睡眠へ誘うのは確かだと感じます。

一方で先月に不安とストレスを強く感じた数日間は非常に寝付きが悪くて、精神的なストレス過多になっていたのもわかります。

多忙によって眠る時間を削っている人は別ですが、なかなか眠れない、目が覚めてしまうといった人は、適度な運動を通じたあえての肉体疲労を促すことはポイントでしょう。

一般的には適度な運動をすることで、精神的ストレスのケアに寄与する面もあるからです。

精神的ストレスのケアと適度な運動による肉体疲労、双方を上手くバランスさせていことが肝要だと思います。

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