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とっくの昔に諦めたはずの感情が


2024年10月17日(木)朝の6:00になりました。

今日も今日とて二日酔い、それでも6:00はやってきます。

どうも、高倉大希です。




自分以外の誰かと、分かり合えるなんてことはない。

たとえ誰かといようとも、孤独であることが前提だ。


とっくの昔に、諦めたはずの感情が。

前提として、処理していたはずの感情が。


ふとした瞬間に、意図せず蘇ってくることがあります。

その度に、いまさら何に期待しているのかと少し嫌な気持ちになります。


そもそも、コミュニケーションとは、わかりあうためのものではなく、わかりあえなさを互いに受け止め、それでもなお共に在ることを受け容れるための技法である。

ドミニク・チェン(2022)「未来をつくる言葉 わかりあえなさをつなぐために」新潮社


「圭は合理的なだけで、冷たいという訳じゃないわ」

桜井画門先生の『亜人』という漫画に登場する、主人公の母の台詞です。


できることなら、こうしたい。

そんな思いはあるけれど、合理的に考えるとその道には進まない。


これは決して、冷たいというわけではなくて。

その選択をせざるをえない論理が、彼の中にあるわけです。


大切にするというのはのういうこと?大切に“思っている”だけでいいの?気持ちじゃああなたの病気は治らない。ケツ拭く紙にもなりゃあしないわ。大切にするということはその人のために行動し実現することよ。

桜井画門(2017)『亜人 10』講談社


だからべつに、間違っているとは思いません。

諦めていた方が、前提として処理していた方が、どう考えても合理的です。


そこから外れるとしんどいということは、よく知っているつもりです。

だからこそ、厄介です。


とっくの昔に、諦めたはずなのに。

前提として、処理していたはずなのに。


人はわからないってことに恐怖を覚え、その恐怖を取り除きたくなります。でも仕事の本当の《評価》なんて時間が経たないと分かりません。人からなんと言われようと、継続していくことが重要です。

坂口恭平(2024)「生きのびるための事務」マガジンハウス


でも、困ってはいません。

そんな感情を整理すること自体にも、とっくの昔に慣れました。


諦めていたでしょと、思い出すことは簡単です。

前提として処理していたでしょと、押し戻すことも簡単です。


そのくらいには、生きてきました。

どうにか、こうにか。






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高倉大希
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