発見のある生活を
2023年11月7日(火)朝の6:00になりました。
人間はなにも創造しない。ただ、発見するのみである。
どうも、高倉大希です。
小学生のころの理科の授業で、ひとつだけ妙に記憶に残っている実験があります。
それは、温めた空気の体積は大きくなるということを確かめるための実験でした。
はじめに、フラスコの口に風船をくくりつけます。
そして、そのフラスコの丸底をお湯の中に浸します。
すると、フラスコの口にくくりつけた風船がすこしだけ膨らみます。
これで、温めた空気の体積は大きくなるという結果が得られるというわけです。
ところが、この実験はここで終わりではありません。
こんどは、フラスコの口を下に向けてまったくおなじことをします。
当然フラスコの丸底は上を向いているので、お湯に浸すことはできません。
だから代わりに、温かい濡れタオルをかぶせます。
結果はすでに出たはずなのに、どうしてわざわざこんなことをするのだろう。
子どもながらに、ずっと疑問に思っていました。
先生に質問すると、こう説明してくれました。
「ひとつ目の実験だけだと、空気がただ上に移動しただけかもしれないでしょ」
この言葉を聞いて衝撃が走ったことを、いまでもはっきりと覚えています。
空気の体積が大きくなったと勝手に、決めつけてしまっていたのです。
たしかに、空気がただ上に移動して風船が膨らんだだけかもしれません。
ほかの可能性を考えもしなかった自分が、とても恥ずかしくなったのです。
このころから、なぜそれをするのかという目的を考えることが癖になりました。
「そういうことか!」という発見の気持ちよさを、体感してしまったのです。
じつは、この理科の実験にはもうすこしだけつづきがあります。
下向きにしても風船が膨らむことを確認したあとに、もうひとつ実験をします。
それは、へこませたペットボトルをお湯に沈めるという実験です。
なぜそれをするのか、みなさまならもうおわかりのことでしょう。