幸せなときほど現状維持を望む
2024年8月23日(金)朝の6:00になりました。
すべての出会いにおいて、ただひたすら最良の別れに向けた不断の努力を傾けましょう。
どうも、高倉大希です。
このまま、時が止まればいいのに。
そう思ったことが、何度かあります。
それは決まって、幸せな瞬間です。
この幸せが、ずっと続けばいいのにと思うわけです。
ところが現実は、なかなかそうもいきません。
時は流れ、ものごとは移ろいます。
先日、松岡正剛さんの訃報を耳にしました。
ものすごく不謹慎な言い方ですが、正剛さんは死なないと思っていました。
千夜千冊は、終わらないものだと思っていました。
もう更新されることはないのかと思うと、とても寂しい気持ちになります。
だいせんじがけだらなよさ。
編集のすばらしさを、教えてくれてありがとう。
死を前提とする限り、いまの状態がずっと続くなんてことはありえません。
現状維持を望むということは、川の真ん中に木の枝を突き立てるようなものです。
この幸せが、ずっと続けばいいのに。
これほどまでに、苦しいことはありません。
だからきっと、こう考えなければならないのだろうなと思います。
この幸せを、これから更新し続けよう。
あらゆるものは、暫定的です。
わたしたちにできることは、変わりやすさを保つことくらいです。
自分なりの暫定解はもっているが、同時に変わりやすさも保っている。
変な言い方にはなりますが、柔軟な頑固者であれたらよいのだろうなと思います。
だいせんじがけだらなよさ。
寂しいときの、おまじないです。
サポートしたあなたには幸せが訪れます。