システムからバグがなくなることはない
2024年11月13日(水)朝の6:00になりました。
バグを、楽しめるか否か。
どうも、高倉大希です。
未来への、見通しが立つと安心します。
想定外に、驚かなくて済むような気がするからです。
ところが、どれだけ緻密に計算しても想定外は起こります。
システムからバグがなくなることがない、というのと同じです。
それにも関わらずわたしたちは、つい完璧を目指したくなります。
完璧を前提に考えるせいで、起こるバグが悪になってしまうのです。
隠蔽の原因も、おそらくはここにあるのだろうなと思います。
バグが悪だとされる社会でバグを発見したら、隠すしかないわけです。
当然誰かが隠したら、バグの発見は遅れます。
本当はもっと早くに修正できたはずなのに、隠蔽によって先のばしになるのです。
言い換えるならバグなんて、いかに早く明るみに出せるかが勝負です。
さっさと出して、さっさと改善するのが、基本的には最善です。
たしかにある程度までなら、計画次第で想定内に収められるのかもしれません。
しかし前述のとおり、すべてを想定内に収めることはできないわけです。
一定のラインを超えたら、その先は神のみぞ知る領域です。
わたしたちにできることは、起こった結果を受け止めることくらいです。
バグは悪だと思っている人と、バグは起こり得るものだと思っている人。
どちらなのかによって、結果の捉え方がまるっきり変わります。
何かをあらわしたいと思っている間はダメなんだ。
「あらわれた」というのはいいけどさ。
美術家、横尾忠則さんの言葉です。
わたしたちは簡単に、すべてをコントロールできると勘違いしてしまいます。
システムから、バグがなくなることはありません。
「結果的にそうなった」にだって、相応の価値があるはずです。
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