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こっちから見れば合理的じゃん


2025年1月7日(火)朝の6:00になりました。

連休からの移行は、シームレスに。

どうも、高倉大希です。




世襲制など、くそ喰らえ。

ずっとそう思っていましたが、先日ふいにこんな話を耳にしました。


能力で後継ぎを選ぶと、粗探しができてしまう。

血縁で後継ぎを選ぶと、粗探しのしようがない。


「俺の方が優秀だ」とは言えても、「俺の方が血縁だ」とは言えないわけです。

合理的じゃないと思っていた世襲制が、意外と合理的だったのです。


わたしが社長になった理由は、すごく簡単にいうと、ほかに誰もいなかったからでしょう。わたしはいつもそうなんですが、好きか嫌いかでらなく、「これは、自分でやるのがいちばん合理的だ」と思えばすぐに覚悟が決まるんです。

ほぼ日刊イトイ新聞(2019)「岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた」ほぼ日


ふだん、伊達メガネをかけています。

視力矯正という意味では、まったく合理的ではありません。


ところが伊達メガネをかけていると、初対面の人にもすぐに覚えてもらえます。

特徴としてわかりやすいので、子どもたちもよく似顔絵を描いてくれます。


コミュニケーションの取っ掛かりとしては、非常に便利なアイテムです。

そういう意味では、伊達メガネだって意外と合理的だったりします。


経営するのは企業だけだと思い込むのは無知と傲慢のなせる業だ。学校経営者、病院経営、家庭経営......はどこに消えたのか。むしろ世の中に経営が不足していることこそが問題である。現代の学校や病院や家庭が不合理の塊なのは誰もが知っていることではないか。

岩尾俊兵(2024)「世界は経営でできている」講談社


合理的じゃないように見えるものにも、合理性があるかもしれません。

合理的じゃないからこれは無駄だ、という判断を早まらないことが大切です。


一般的にこういうもんでしょ、とか。

普通に考えるとこうでしょ、とか。


余計なバイアスを、いかに取っ払えるかの勝負です。

さもなくば、不合理に文句を言うことしかできなくなってしまいます。


相対性には絶えずわたしたちの足元をすくう要素がひとつある。わたしたちはものごとをなんでも比べたがるが、それだけでなく、比べやすいものだけを一生懸命に比べて、比べにくいものは無視する傾向がある。

ダン・アリエリー(2013)「予想どおりに不合理」早川書房


話していておもしろい人は、このあたりがかなりフラットです。

判断を急がずに、相手の中にある合理性を見極めようとします。


自分がもっているモノサシなんて、あくまでも参考です。

相手のモノサシと、まったく同じであるわけがありません。


こっちから見れば、合理的じゃん。

対話の中で、そんな発見があるとおもしろいなと思います。






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高倉大希
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