見出し画像

どう転んでもおもしろいと思えるか


2024年12月6日(金)朝の6:00になりました。

三年とうげで転んだならば、三年きりしか生きられぬ。

どうも、高倉大希です。




こうなったら、いいな。

そんな理想の実現に向けて計画を立てるわけですが、見事にうまくいきません。


向かったお店は定休日だし、ほしい商品は売り切れです。

だいたいは、そんなものです。


思いどおりにいかないことを、無条件に悪だと決めつけてはなりません。

この世界はべつに、自分のためにできているわけではないのです。


世の中のほうは、私のためにあるわけじゃありません。私たちが生まれてくる以前から世の中は先にあります。私の好き嫌いとは関係なく、すでに世の中は存在している。だったら、とりあえず受け入れるしかありません。それが大前提です。

養老孟司(2023)「ものがわかるということ」祥伝社


どう転んでも、おもしろい。

そう思えるか、どうかです。


思いどおりにいかなかったときに、機嫌を損ねてはなりません。

事実は変わりやしないのだから、受け入れるしかないのです。


起こった事実とその解釈は、切り分けることが可能です。

事実はどうにもできないにせよ、解釈は自分次第です。


事実 — ファクトという言葉はもともと「つくられたもの」という意味ですからね。つくるのは誰かと言えばそれにふれた人間でしょう。

吉本隆明 、江藤淳(2017)「吉本隆明 江藤淳 全対話」中央公論新社


目的のお店が定休日だったおかげで、ほかのお店に行くことができます。

目的の商品が売り切れだったおかげで、ほかの商品を買うことができます。


そんな偶然の出会いが、なかったはずの時間を生みます。

そんな偶然の出会いが、新たな可能性を広げます。


だいたいは、偶然です。

あなたがこの文章を読んでいるのも、偶然でしかありません。


現代の小説では、ものすごい偶然でこんなにおもしろいことがあった、というようなことは書けないのですね。なんとなくちゃんとみんなが納得できるように書く。しかし、実際はおもしろい偶然というのが多いんですよ。

河合隼雄、村上春樹(1999)「村上春樹、河合隼雄に会いにいく」新潮社


この人となら、どう転んでもおもしろい。

一緒にいたいと思うのも、結局はそういう人です。


たとえどちらかが、壁にぶつかって悩むことがあったとしても。

たとえふたりの関係が、ギクシャクすることがあったとしても。


この人となら、どう転んでもおもしろい。

そう思えたら、幸せです。






いいなと思ったら応援しよう!

高倉大希
サポートしたあなたには幸せが訪れます。