おもしろければ読んでもらえるという勘違い
2023年5月2日(火)朝の6:00になりました。
書くことは、たった一人のベンチャー起業。
どうも、高倉大希です。
ゴールデンンウィークは東京へ向かいます。
高知龍馬空港から成田空港まで、1時間30分のフライトです。
往路の料金は、17,340円。
さすがは、ゴールデンウィークです。
一方、復路の料金は、6,970円。
JALのタイムセール第二弾に、便乗することができました。
上記の「GWの話」のように、具体的なことを具体的に書くのは簡単です。
目の前で展開される事実を、そのまま表現すればよいだけです。
ときどき、びっくりするくらい忠実な表現をする書き手もいます。
しかし、基本的に「具体的に書かれた具体的なこと」は、あまりおもしろくありません。
正確に言うと、おもしろいかどうかが、そのできごとに依ってしまいます。
できごとがおもしろければ文章もおもしろいけれど、できごとがおもしろくなければ文章もおもしろくない。
これが「具体的に書かれた具体的なこと」の特徴です。
人の成長は、移動距離に比例します。
さまざまな場所に赴いて、さまざまな人と出会います。
人との出会いを通して、多様な価値観に触れ合います。
そうすることで、自分がもともともっていた価値観が揺さぶられ、新たな自分に出会うことができるのです。
他者が鏡となることで、はじめて自分の殻の輪郭を捉えることができるようになります。
殻の輪郭を捉えることができるからこそ、その殻を破ることができるのです。
上記の「殻の話」のように、抽象的なことを抽象的に書くのは簡単です。
それらしいことを、それらしく表現すればよいだけです。
ときどき、びっくりするくらい立派な思想を表現する書き手もいます。
しかし、基本的に「抽象的に書かれた抽象的なこと」は、あまりおもしろくありません。
正確に言うと、おもしろいかどうかが、その思想に依ってしまいます。
思想がおもしろければ文章もおもしろいけれど、思想がおもしろくなければ文章もおもしろくない。
これが「抽象的に書かれた抽象的なこと」の特徴です。
基本的に、読んでいておもしろい文章は「具体的に書かれた抽象的なこと」か「抽象的に書かれた具体的なこと」のどちらかです。
優秀な書き手は、具体と抽象を自由自在に行き来します。
ときには具体だけで抽象を表現してみたり、抽象だけで具体を表現してみたり。
読み終わってみたときに感動を覚える文章が、この世にはごまんとあります。
わたしたちは、つい「おもしろければ読んでもらえるはずだ」と思いがちです。
残念ながら、コンテンツが溢れるこの時代は、それほど甘くはありません。
ただし、「おもしろくなければ読んでもらえない」ということは、紛れもない事実です。
小手先のテクニックは、淘汰されておしまいです。
おもしろくあることは大前提です。
その先になにを積み上げるかが勝負です。
いまあなたが、この文を読んでいるということは、そういうことです。
おとなしく降参して、フォローをしてから帰りましょう。