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きみは考えを変えた


2024年1月15日(月)朝の6:00になりました。

あの太陽が偽物だって、どうして誰も気づかないのだろう。

どうも、高倉大希です。




きみは考えを変えた。

たったそれだけのことさ。


People In The Box というバンドの曲の一節です。

曲のタイトルはそのまんま『きみは考えを変えた』です。


とくに「たったそれだけのことさ」というところが好みです。

考えを変えることなんて、たったそれだけのことなのです。



数年前に転職をして、それを機に考えもずいぶんと変わりました。

はじめは、考えが変わったのは環境のおかげだと思っていました。


よい環境だから、考えも変わった。

考えを変えてくれた、環境がすごい。


ずっと、こう思っていました。

ところがどうやらこの考えも、間違っているような気がしています。


受験勉強のとちや入学後しばらくして、あるいは就職活動が始まる時期に、“将来の目標”を考えたときとは環境が変化したり、新たな情報や人、場所に出会ったりして、目標が変わることがあります。自分自身の経験は常に変化し続けるものですから、その経験のなかから“一生懸命考え抜いた目標”であることが重要で、「目標が変化する」ということはむしろ自分自身の成長ともいえます。

安斎勇樹、塩瀬隆之(2020)「問いのデザイン 創造的対話のファシリテーション」学芸出版社


環境がすごいから、考えが変わるのではありません。

環境がどうのこうの以前に、考えなんて変わって然るべきものなです。


こんなことを言うと、軸がないだの芯がないだのと思われがちです。

もはや、そういう話でもありません。


くり返しになりますが、考えが変わることなんてたったそれだけのことなのです。

思っているより、大したことではありません。


けっきょく、自分の世界というのは「普段なにを見ているか」や「普段誰と会っているか」によって決まってくるものだと思います。

糸井重里、古賀史健(2018)「古賀史健がまとめた糸井重里のこと」ほぼ日


自分の考えは基本的に、出会ったものの影響を受けながら形づくられます。

出会ったものたちによって、いまの考えが構成されているわけです。


すでに出会ったものと、まだ出会っていないもの。

割合が大きいのは、明らかに後者です。


そんな、まだ出会っていないものに出会うことで考えが変わる。

むしろ、変わらない方がおかしいくらいの話です。


画風の変化も含め、僕は変わったということ。ポジティブに考えています。この年になって新しい画風を手に入れた、これは大いに喜ぶべきことでしょう。

横尾忠則(2023)「時々、死んだふり」ポプラ社


揺るがない自分だけの考えを大切にしよう。

いくらなんでも、いまの自分を買いかぶりすぎです。


いまの自分なんて、そんなに大したものではありません。

妙なものにこだわると、変化を拒む頑固者になってしまいます。


変わりやすさを保った上でもなお、あまり変わらなかったこと。

それが、自分らしさです。






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高倉大希
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