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きみの辛さを平凡にしたがる
2024年6月26日(水)朝の6:00になりました。
人の無自覚が、だれかの辛さになる。
どうも、高倉大希です。
辛いのは、みんな同じ。
勇気を出して悩みを打ち明けたら、こんな言葉が返ってきました。
たしかに、そうなのかもしれません。
それぞれが悩みを抱えていて、それぞれが辛いのかもしれません。
きっと、相手は励ましのつもりだったのでしょう。
それでも、もうこの人に悩みを打ち明けることはないのだろうなと思います。
「私の友達はみんな喫煙者だ」とか「君はいつも眠たそうだね」と一般化するのに必要な目撃回数は3回だといいます。現代においては、そのようなたった三つのサンプルを元にした、「みんな」「いつも」とすべてがそうであるという認知は確かに偏見であり、思い込みにすぎません。
きみの辛さを、平凡にしたがる。
人の無自覚が、だれかの辛さになる。
amazarashi というバンドの『とどめを刺して』という曲の一節です。
大抵の辛さは、まわりの人の当たり前から生まれます。
まわりの人にとっては何でもないようなことが、自分にとっては難しい。
だからこそ、辛いのです。
悩みの原因は僕たちの社会にある常識や価値観なんです。それが原因で悩んでいる人たちが、どうやらたくさんいるらしいんですね。ところが歴史を学ぶと、僕たちを取り巻いている常識や価値観が、決して当たり前ではないと気づけます。
普通や一般という名の、異常な正常者。
そんなまともな人々の、正気の沙汰に痛めつけられた結果がこれである。
マキシマム ザ ホルモンというバンドの『予襲復讐』という曲の一節です。
大抵の辛さは、まわりの人の当たり前から生まれます。
まわりの人にとっては何でもないようなことが、自分にとっては難しい。
だからこそ、辛いのです。
「盗撮は犯罪だ、すぐにやめなさい」「親からもらった体を傷つけてはいけません」「学校には頑張っていかないとダメだよ」とか言うわけである。(中略)精神科医としては、規範的にその行動をやめさせるのではなく、盗撮に頼らないといけないその辛さを認めるところから診療が始まる。
そんな辛さを平凡にしてしまうのは、あまりにも暴力的です。
よかれと思ってやっているなら、なおさらに危険です。
ああ、辛い、辛い。
僕はもう、虫をたべないで餓えて死のう。
遠くの遠くの空の向うに、行ってしまうくらいなら。
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— 高倉大希|インク (@firesign_ink) January 1, 2023
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