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文章は自動的に複雑になる
2024年8月3日(月)朝の6:00になりました。
複雑に見えるものごとも、その動機においてはきわめて単純なのです。
どうも、高倉大希です。
よし、書くぞ。
そう意気込んで書いた文章は、自動的に複雑になってしまいます。
べつに複雑なことを書こうだなんて、思っていなかったとしてもです。
難しい言葉をつかっているとか、そういう話ではありません。
平易な言葉を使っていても、自動的に複雑になってしまいます。
シンプルな文章は、努力の上に成り立ちます。
シンプルを実現するのはシンプルじゃない。スティーブ・ジョブズは「思考を整理し、シンプルにするには努力がいる」と述べている。アラブには、明快な文章についてこんな表現がある。「理解するのに技術はいらなくても、それを書くには名人の技がいる」
よし、書くぞ。
そう意気込んで書いた文章は、自動的に暑苦しくになってしまいます。
べつに暑苦しいことを書こうだなんて、思っていなかったとしてもです。
ポジティブな言葉をつかっているとか、そういう話ではありません。
ネガティブな言葉を使っていても、自動的に暑苦しくなってしまいます。
冷静な文章は、努力の上に成り立ちます。
文章を書くうえでは、イキり成分を適宜、調整したほうがいいんです。イキりすぎると「寒い」「イタい」ことになる。かといって、まったくイキってない文章は、「その人らしさ」が感じられなくてつまらない。ならば、仕事ごとに「どれくらいイキるか」を塩梅する。読み手から見て、その加減が気持ちいいのがいいライターだと僕は思っているんです。
「こんなにわかりやすく、こんなに大事なことを、
こんなに平熱で伝えられる人は、天才としか思えない」
坂口恭平さんの本に寄せられた、糸井重里さんの推薦文です。
よくつかわれる表現なのかもしれませんが、この「平熱」という言葉が好きです。
限りなくシンプルで、暑苦しくもありません。
文章に必要なのは、平熱であることです。
生きてる間にすることって、自分が何が好きなのかを探して、見つかったら、死ぬまでそれをやり続けるってだけです。
大切なのは、文章は自動的に複雑になるものだと、よく自覚しておくことです。
大切なのは、文章は自動的に暑苦しくなるものだと、よく自覚しておくことです。
文章を書くときには、シンプルにするための努力が必要です。
文章を書くときには、冷静になるまで冷ますための努力が必要です。
平熱で、書く。
いやはや、まだまだ道半ばです。
毎朝6時に更新します。読みましょう。 https://t.co/rAu7K1rUO8
— 高倉大希|インク (@firesign_ink) January 1, 2023
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