見出し画像

【子育て】イライラの原因は万能感!?~万能感を手放すことで、子育ての見方が変わる~

この記事では
日々のイライラに隠された真実について
私の実体験をもとに書いています。
共に子育てをしている方々の
お役に立てたら、うれしく思います。



日々の生活の中で
イライラすることって多いですか?

以前の私は、それはもうイライラして
夫と衝突ばかりしていました。
夫の行動が、自分の思う通りでないと
夫に『普通はこうだ』
『あなたの考えはおかしい』と
世間一般を勝手に味方につけては
夫を責め立てていました。

イライラの原因は、夫にある。
夫が私を怒らせる。

そう思っていました。

しかし、そのイライラの根源は
自分にあったのです。

アドラー心理学において
感情は果たしたい目的のため
その感情(怒り)を
使っているとしています。
目的は、ひとそれぞれですが
私の怒りという感情は
・相手を思い通りに動かすため
・溜まった鬱憤を発散するためでした。

そしてその考えの根底に
相手を自分の思い通りにしたい
思い通りになるはずという

万能感が隠されていたのです。

他人が自分の思う通りに動いてくれたら
従順な人であったら、きっと
イライラすることはないのだと思います。

子育て関しても、
親の言うことを何でも聞く子供は
【いい子】と評されますが
それは本当の意味でのいい子ではないのです。

自分の思う通りに動く子供になってほしい
ということは、自分の自己愛を満たすために
子を育てているといっても過言ではないと
わたしは思います。

すいません。。
こんな偉そうなことを書いていますが、、、
今でも、早く寝てほしいのに
遊んでいたりすると
もちろんイライラしてしまう時もあります。

でも、そのイライラの根本を
理解しているから
イライラをぶつけるという行為を
しなくなれたのは
私の心の成長だと自負しています。

では、次に
なぜ万能感があると他者に対して
イライラしてしまうのかについて
解説していきます。

万能感とは

心理学用語で、
「自分なら何でもできる」
「自分の望むものは自動的に与えられる」
という感覚を意味する言葉です。

乳幼児期に、自分の様々な欲求を
母親がかなえてくれることにより
強い万能感をもちます。

そういった意味では
ほとんどの人が
万能感をもって成長してきます。

反対に、万能感をもたない子供は
幼少期に、養育者から適切な支援を
受けることができなかった、、
とも言えます。。

万能感がもたらすもの

【万能感】は
子供が自分自身や世界に対する
基本的信頼を獲得してく上で
欠かせないものです。

自分はなんでもできる!
なんにでもなれる!というか万能感は
とても大切な感覚とも言えますが、
成長段階において徐々に
去勢していく必要があるのです。

去勢とは

成長とともに、
他人との関わりを通じて、
「自分が万能ではないこと」
「現実は思い通りにならないものである」
という経験を繰り返し
受け入れてていく
このプロセスのことを
去勢と呼びます。
【※この去勢は自我を確立していく上で
不可欠なプロセスです。】

子供から大人になる過程で
万能感を手放していくのです。

去勢されないとどうなる?

万能感が抜けきらず(去勢されず)
幼児万能感をもったままで大人になると
どんなことが起こるでしょうか。

他者=母親
(自分の欲求をかなえてくれる存在)として
見ているため
・自分の思う通りにならないとイライラし、
周りの人を攻撃する
・自分の目標達成のために他者を利用するetc…
そのため、
相互協力的な人間関係を築けない
という結果を招きます。


また、自分は何でもできると思っている反面
できない自分を受容できていないため
周りの人に自分の欠点や短所を見られないよう
必死に取り繕って生きていかなくてはならなかったり
自分に力がないということを思い知るのが怖くて
挑戦することができなかったり
現状維持に甘んじてしまうという面があります。

欠点や自分の未熟なところを見られたくない、、
(だからnoteの執筆がめちゃくちゃ遅い、、苦笑)
挑戦が怖い、、失敗したくない、、、。。
自分に、めちゃくちゃ当てはまりすぎて
ショックを受けたのを
今でも覚えています。。。

次のステップは

思い通りにならないことへの耐性
獲得することです。
成長過程において、
さまざまな「失敗」をし、
自分にも得意ではないこと、
苦手なことがあると知ることで
この万能感は去勢されます。

自分が万能でないこと
他者も思い通りになるものではないと
自覚した人は他者と助け合い、
協力しあっていこうとするようになります。

また、思い通りにならない状況の中でも
怒りで相手を思い通りにしようとするのではなく
相手のことを尊重しながら
対話する努力ができるのです。
これは、豊かな人間関係を築く上で大切な
スキルだと思います。

子育てからみる万能感

私の息子は(6歳)
万能感をめちゃくちゃもっています。

故に、万能感をもてる支援を
行えたのだと思っています。
基本的信頼を獲得してく上で
欠かせないものなので万能感も大切!)

もちろん去勢のプロセスを
経ていないので
思い通りにならないと
癇癪を起したり、泣いたりもします。
過去、物や人に当たることもありました。

今後成長していく上で、
息子は去勢のプロセスを
辿ってもらいたいと思っています。
失敗も挫折も息子にとって大切な学びです。
悲しい、悔しいという
息子の感情を一緒に味わった上で
思い通りにいかないこともあるという経験を
重ねていってくれたらと思います。

まとめ

私は、万能感をもったまま
大人になりました。

過去を振り返ると
確かに失敗を恐れるあまり
絶対大丈夫と確信のある道しか
歩もうとしなかったです。

夫婦関係においても
相手を思い通りにしたいという感覚をもっていたので
関係はどんどん破綻していきました。

でも今は、心理の仕事をしたい
もっと勉強したいという思いから
たくさんの挑戦をしています。
そして、たくさん挫折しています。
うまくいかない、、、、と思う日々です。

万能感を捨てるために挑戦している訳ではないですが
結果的に、万能感を捨てる行動ができているように思います。

また、万能感についての学びがあるからこそ
失敗の怖さ、挑戦するときの不安を知っているからこそ
子供の気持ちの寄り添う支援が今後できると思います。

今でも挑戦は怖いですが、、、
これからもたくさん挑戦して
自分自身を成長させていきたいと思いました!

そして、できないことを責めあうのではなく
互いに補いながら家族みんなで
笑顔で過ごしていきたいなと思いました!

ーーーーーおわりーーーー

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集